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結婚して驚いた「料理に関するお互いの常識の違い」濃い味派or薄味派、フライはソースor醤油…折り合いをつけるのは難題!?

結婚生活では、夫婦間で価値観のズレを感じることがしばしば。なかでも、味覚の違いは、生まれ育った地域や家庭の影響が大きく、すり合わせも難しいため厄介ですよね。何をどのようにして食べるのかを巡ってトラブルやストレスが発生することもあるのではないでしょうか?

『kufura』では、既婚男女500人を対象に、“結婚してから驚いた料理に関する常識の違い”をテーマにアンケート調査を実施しました。

味付けは濃いor薄いのが好み?

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「私はあっさりが好みなので薄味にするけれど、それだと物足らない夫はどんな料理も追いソースをする。マヨネーズやケチャップはマストアイテム」(45歳女性/主婦)

「私は愛知県、妻は京都府の出身です。何と言っても味付けの違いにビックリでした。薄味に閉口しました」(65歳男性/その他)

「味付け。私は濃い目が好きだけど旦那さんは素材その物の味や薄味を好みますので気を遣います」(49歳女性/主婦)

今回のアンケート調査でまず目立ったのは、味付けに関するコメント。薄味のほうがヘルシーだけれど、濃い味好きな人にとっては物足りない。他方、薄味好きの人から見ると、濃い味好きの人ができあがった料理に調味料をドバドバかける姿が衝撃的……といった声が多数寄せられました。

味の濃さの好みやギャップは、両者を足して2で割った中間の味付けならば満足となるわけでもなく、折り合いをつけづらい難題だといえそうです。

調味料は何をかける?

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「グレープフルーツを食べるとき、私は砂糖をかけるが、夫は塩をかけて食べる。スイカの塩はおいしいが、グレープフルーツの塩はおいしくないと思う」(53歳女性/主婦)

「私の実家では、お好み焼きはマヨネーズとケチャップでした。旦那さんはソースとマヨネーズ。私が特殊だったみたいです」(47歳女性/主婦)

「ホッケやアジ等の魚のフライですね。私は魚に限らずフライはソース派ですが、妻は醤油以外は有り得ないと言う事で驚いたのを思い出しました。 妻はいまだに醤油派ですが、私はたまに浮気してます」 (68歳男性/その他)

「冷や奴に辛子をつけること。私は醤油しかかけないのでびっくりしたが美味しかったので、今は辛子で食べています」(37歳女性/主婦)

上記以外に、目玉焼きに何をかけるか(塩or醤油orソース?)を巡っての夫婦間論争も多数寄せられました。ただ料理の根本的な味付けと違って、最後にどの調味料をかけるのかというのは各人が好みで調整できることなので、この件では比較的争いは起きにくいかもしれません。

また、パートナーの食べ方を真似してみたら、意外とハマってしまったという人も少なくないようです。

あの料理に何の肉を入れる?

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「結婚当初、すき焼きが妻は豚すき、私は牛すきと違っていたことに驚き。味付けについてもかなりのギャップがありましたが、妻のほうが徐々に歩み寄ってくれて牛を焼いてからその他の具材を入れ醤油、酒、砂糖などをいれて味付けてくれるようになりました」(67歳男性/その他)

「肉じゃがの肉は、私は豚肉だけど夫は牛肉がいいと言う。値段が安くておいしい豚肉のほうが家計に優しいので我慢してもらっている」(41歳女性/主婦)

「焼き肉と言えば自分は牛肉なのですが、妻は豚肉メインで焼き肉です」(48歳男性/その他)

「生姜焼きの肉が、バラ肉なのか一枚肉なのかの違いがあった」(38歳男性/研究・開発)

牛or豚or鶏? 料理にどの肉を入れるかも、人によって常識の違いがあるようです。これも、双方が好きな肉を2つとも入れれば……というわけにはいきませんもんね。どちらか一方が妥協せざるをえないようです。

配偶者の好き嫌いに閉口…

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「自分は何でも食べるけど、夫は好き嫌いが多い。子どもに悪影響だし、食べ物がもったいない」(50歳女性/主婦)

「妻は好き嫌いが多くて昼食にお菓子を食べたりしているのが驚いた。私の分はちゃんと料理して出してくれてるので文句は言わないが」(62歳男性/その他)

「僕は好き嫌いが無いので何でも食べますが、妻は青魚が嫌いで魚料理が減った」(42歳男性/総務・人事・事務)

「自分は酢の物が好きなのに妻は嫌い。結婚以来50年、一度も食卓にでたことがない」(69歳男性/その他)

「自分は麺類が好きですが、妻は嫌いです。子どもの頃から親が麺類を提供しなかったらしい。もはや国民食といっても過言ではないラーメンを一緒に食べられないのは悲しい」(63歳男性/その他)

「刺身は、私は苦手、妻は好物。煮魚は、私は好物、妻は苦手」(62歳男性/その他)

「私はウニが大好きでしたが、家内は食べられませんでした。今では大好きになっています」(65歳男性/その他)

自分にとっての大好物をパートナーが全く受け付けないという嘆きもちらほら。夫婦で一緒に食事をして「これおいしいね」と共感し合えないのは、たしかに寂しいかもしれません。アレルギーなど体質的に無理な場合は別として、単なる食わず嫌いの場合は、パートナーの推しの食べ物を頑なに拒否するのではなく、ちょっと味見してみてはいかがでしょうか。

食感は硬いor柔らかいどっちが好み?

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「お米の好きな硬さが異なる。私は柔らかいのが好きだが、旦那は硬めが好きなためお米の調整が難しい」(31歳女性/主婦)

「素麺の麺の硬さが違います。私は硬めが素麺だと思っていたのですが、嫁はふにゃふにゃの麺が素麺だと言い張ります。確かにふにゃふにゃでも食べられないことはないのですが、絶対に硬めの方が美味しいと思っています」(58歳男性/公務員)

「夫は鍋の白菜をくたくたになるまで煮る。私はしゃきしゃきのほうが好き」(41歳女性/営業・販売)

「フライ、天ぷら等、いかにサクサクに揚げるか!と考えるのに、夫は“時間がたって、衣がシナっとなったのが好き”と言って、天つゆに浸しておく。ソースをタップリかけて、少しおいてから食べるのは、納得できない」(53歳女性/主婦)

どのような食感をおいしいと感じるのかは完全に好みの領域。どちらが正解というわけではないだけに、これまた食卓での頭痛のタネかもしれません。

その他、こんなこだわりポイントの違いが…

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「食パンの厚さ私は四枚派。妻は六枚派」(64歳男性/その他)

「おにぎりに巻く海苔の違い。私は普通の海苔ですが、夫は味付け海苔。私個人的には、手がご飯でベタベタしないように海苔を巻いてるのに、味付け海苔じゃ意味なくない?と密かに疑問に思っています」(48歳女性/主婦)

「刺身。夫は脂ののったものが好きで私はあっさりしたものが好きなので毎回2つ以上買います」(40歳女性/総務・人事・事務)

「玄米が大好きな妻と白米が大好きな夫。どちらも譲れず、結局どちらも買い好きな方を食べるということになりました」(31歳女性/主婦)

「コロッケのじゃがいもは自分は形が残らないくらいつぶしたジャガイモが好きなのですが、夫は形が残ったものの方が好きです。ポテトサラダも同じです」(45歳女性/主婦)

「メニューがなんであろうが、夫が食事の時に飲むものが牛乳一択なこと。私はご飯の味を邪魔しない水かお茶なので」(42歳女性/総務・人事・事務)

ものすごく微妙な違いであっても、当事者にとっては大問題。2人分用意して、それぞれが好きなものを食べるという解決策がとれればよいのですが、そうでない場合、困ったものですね。

 

家庭内で「どのように食べる?」「どっちがおいしい?」と議論ができるのは、それだけ選択肢が用意されている証拠で、ある意味、恵まれた環境なのかもしれません。筆者としては、多様かつ共感もできるコメントの連続で「食文化って奥が深い!」と妙に感心すらしてしまいました。お互いに譲れない点もあるかと思いますが、パートナーの価値観を尊重しつつ、うまく折り合いをつけていきたいものですね。

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

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