子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

トイレのフタ問題だけじゃない!? 夫と妻…永遠に解決しない「わが家のモヤモヤ」30連発

夫婦といえども、もとは他人。育ってきた環境が違えば、相手のちょっとした行動や発言にモヤモヤとした違和感がうまれることは、ある意味当然のことかもしれません。とはいえ「それにしたって、どうしても気になっちゃう!」という“ささいな争点”は、どんな夫婦でもありますよね。

そこで今回『kufura』では、20~60代の既婚男女245人にアンケート調査を実施。「ささいなことだけど、うちの夫婦でいつも問題になる!」というテーマを教えてもらいました。ここでは、集まったさまざまな"モヤモヤ”から、30項目を厳選してご紹介! あなたが日々モヤモヤしているソレは、もしかしたら多くの人が同じように感じていることかもしれません。

トイレだけでこんなにも争点が!「トイレの違和感」

null

トイレは家の中でも狭い空間だと思いますが、その範囲だけでも“扉や鍵を開けるか閉めるか” “トイレットペーパーの補充方法”といった価値観の違いに関するエピソードが次から次へと寄せられました。どの問題も少なからず共感できるのではないでしょうか……?

1:「トイレのフタを閉めてほしい問題。私は水が飛んだり臭いが気になるから毎回フタを閉めて流して出てくる。夫はなぜかトイレのフタを閉めずに出てくる。水が便器に飛んでいる時があるからやめてほしい」(28歳女性/主婦)

2:「トイレの扉開けっ放し問題。うちの奥さんはトイレの扉を開けたままで用を足す。夫婦でもこれはやめてほしいが、彼女曰く『地震がきて出られなくなると困る』からだそうだ」(64歳男性/企画・マーケティング)

3:「トイレットペーパー補充問題。最後の1個になったら袋から出せば後がスムーズなのに、夫はいつもそれをしない」(28歳女性/主婦)

4:「トイレットペーパーはシングルかダブルか問題。夫はシングルの方が長持ちすると主張するが、私はダブルでも厚みがあるぶん使用量が減るから同じだと思っている」(47歳女性/その他)

今回寄せられたトイレ問題で一番多かったのは「フタを閉めてほしい問題」。その人の価値観によるところも大きいですが、温水洗浄便座や暖房便座はフタを閉めることによって節電効果が得られるのは事実としてあります。また便器の中にうっかり物を落としてしまうリスクを軽減できるといったメリットもありますよ。

他にも「夫に立って用を足さないでほしい問題「トイレの後に手を洗ってほしい問題」トイレットペーパーを交換したら芯を置きっぱなしにしないでほしい問題」など、さまざまなものがありました。

ゆでたまご、カレーの味…好みはいろいろ「食事について」

null

よく日常会話でも「目玉焼きにかけるのはしょうゆ派? それともソース派?」みたいな会話がありますが、こういった食の好みが異なる人と一緒に生活をするなかで、地味にストレスを感じることもあるようです。

中でも今回、食関連で一番多かったのが「豆腐は絹ごしか木綿か」という論争。ほか豆腐関連では「麻婆豆腐の豆腐は大きめか小さめか問題」「すき焼きの豆腐は焼き豆腐にするか問題」など、地味ながらもたくさんの争点があることが分かりました。豆腐がここまで奥深い食べ物だったとは……。

5:「豆腐は絹ごしか木綿か問題。私は絹、夫は木綿が好み。言い争うのも馬鹿らしいので鍋のときは両方入れるようにしています」(49歳女性/総務・人事・事務)

6:「玉ねぎの炒め具合の好み問題。自分はすこしシャキシャキした食感が好みだが、妻はもっと炒めないと『辛い!』とうるさい。仕方なく妻の意見に合わせている」(37歳男性/その他)

7:「賞味期限をどこまで気にするか問題。妻は賞味期限が1日でも切れると捨ててしまう。消費期限ではないので問題はない、と私が言っても譲らない」(63歳男性/公務員)

8:「ゆでたまごのゆで加減問題。完熟派の私と半熟派の夫。いつも言い合いになる」(50歳女性/主婦)

9:「ご飯を炊く固さの好みが違う問題。最近では別に炊くようにしている」(56歳女性/主婦)

10:「カレー甘口、辛口問題。家内と子どもは甘口派で、自分は辛口派。多数決でいつも甘口」(54歳男性/営業・販売)

食べ物の好みによるモヤモヤでのおもな解決法は「両方作る」か「どちらかが我慢して合わせる」か。つねに一方が我慢するのではなく双方それぞれバランス良く妥協するのが理想ですが、実際はそううまくいかないことも……。

とはいえ、食べ物の好みも年齢などによって変わってくるものなので、いつか歩み寄れることを願いましょう。

たかが洗濯、されど洗濯!人それぞれな「洗濯のこだわり」

null

夫婦の家事分担が当たり前になっている昨今。しかし双方からよく聞くのが「家事のやり方が違う」ことによるモヤモヤです。中でも今回多く寄せられたのが洗濯に関するもので、干し方から洗濯の回数、柔軟剤までさまざまなこだわりによる争点がありました。

11:「洗濯は外干しか家干しか問題。朝の忙しい時間帯に言い争いになる。晴れていても、天気予報に詳しい妻に『雨が降るから』と指摘されるなど、いつも干す場所について文句を言われる」(46歳男性/研究・開発)

12:「洗濯機を何回まわすか問題。夫は洗濯の際、洗濯物は少なく何回にも分けて洗いたい人。対する私はできれば1回ないし2回で終わらせるために、メーカーの推奨する“洗濯機の7割”ぎりぎりまで洗濯物を入れたい」(42歳女性/総務・人事・事務)

13:「洗濯物を裏返したまま洗ってしまう問題。いつも注意されている」(28歳男性/技術職)

14:「干し方のこだわり問題。妻の干し方のクセが強めです。自分は乾けば適当でいいと思っているのですが、こだわりを出してきます。正直、ちょっと面倒です」(39歳男性/営業・販売)

15:「洗濯に柔軟剤を使うか使わないか問題。私はパリパリに仕上げたいので使いたくない、夫は香りを付けたいので使いたい。結局夫の洋服だけ分けて柔軟剤を使って洗濯している」(51歳女性/総務・人事・事務)

全自動洗濯機が主流な昨今、洗濯するだけなら洗濯機に投入して洗剤や柔軟剤を入れ、スイッチを押せば基本完了します。にもかかわらず夫婦間で「こうするべき」が異なり、こだわりの違いがこれほどあるとは。洗濯とは奥深いものです。

ささいな事?…でも気になる!「食器洗いの価値観の違い」

null

日常生活の家事による争点で、洗濯の次に多かったのがこれ。とはいえ争点が出てくるということは夫婦の家事分担が進んでいる証拠でもあります。妻だけではなく積極的に食器洗いをこなす夫が多数いるということは、ポジティブな流れともいえます。

16:「食器はいつ洗うべきか問題。私は使い終わったら即洗うが、妻は使ってからずっと放置して、次に使う直前に洗う」(55歳男性/営業・販売)

17:「洗い物で飛び散った水を拭いてほしい問題。夫に飛び散った水を拭くように言ったはずが、拭けていないときがある」(28歳女性/主婦)

18:「まな板は熱湯消毒すべきか問題。生肉を切った後に私は必ず熱湯消毒するが、夫は洗剤で洗うだけ。結局、夫が使ったまな板を私が後から熱湯消毒している」(34歳女性/主婦)

19:「これから洗うフライパンや鍋をどこに置いておくか問題。私は皿を洗い終わってから鍋をシンクに持ってきて洗いたいが、夫はシンクにある皿の上に鍋を平気で置く。何度も言いましたが直さないので、先日『もう皿は洗わない』と宣言しました」(49歳女性/金融関係)

20:「食洗機にどこまで任せるのか問題。食洗機にかけたあと、夫は洗い残しを確認せずに食器棚にしまう。そもそも『先に軽く水洗いして』と言っているのにしない。結局私が食器棚から出して二度洗いしており、食洗機を導入する前より負担が増えている」(38歳女性/公務員)

自動で食器洗いができる食洗器を導入したら、もめごとはなくなるかと思いきや、そこでも出てくる新たなモヤモヤ。食器洗いのスタイルだけでも人によってこれほど違うとは……驚きです。

変えられないのは悪いこと?「言葉のモヤモヤ」

null

今回盲点だったのが、夫婦間の言葉によるモヤモヤが少なくないことでした。特に多かったのが方言に関するもので、地域によっては悪意がないのに「怒っている」「キツイ」と思われる、または感じてしまうという声も。

21:「方言が嫌がられる問題。私が関西弁でしゃべると妻が変な顔をすることがある」(38歳男性/研究・開発)

22:「美容室のことをなんと呼ぶか問題。私は“床屋”と言い、妻は“パーマ屋”と言う。お互いにそれはおかしいと茶化しあっている」(46歳男性/技術職)

23:「言葉の語気が強い問題。普通に話をしてほしい」(53歳女性/主婦)

24:「言葉遣いが気になる問題。すぐにキモッ、ダサって言うのをやめてほしい。子どもが真似してる。人をすぐ馬鹿にしてしまう子にならないか心配」(32歳女性/デザイン関係)

25:「ら抜き言葉やめてほしい問題。妻が時々使うので私が注意すると『言葉は時代とともに変化するのだから、ら抜き言葉でも問題ない』と言う。もっとも最近はテレビでも、ら抜き言葉を使う人が大勢を占めるようになっているし、私も注意するのは大人気ないかなと考えるようになりつつある」(66歳男性/その他)

確かに言葉というのは時代によって変わるもの。若者言葉など、たとえ自分はおかしいと思っているものでも、時代の変化とともに受け入れなくてはいけない場合もあるようです。

そういえば「ヤバい」はアラフォー以上の世代だとネガティブな言葉ですが、若い世代ではむしろ誉め言葉。そういった変化についていくのも大変です。

理解できない?してくれない?「推し&趣味の問題」

null

何かと忙しい日々でも大好きな趣味があったり推しがいるのは、幸せなこと。しかし熱中しすぎるあまりパートナーにドン引きされたり、好みの違いからケンカになってしまうケースもあるようです。

26:「趣味についていけない問題。突然アニメの声優クイズを出されるのに驚く。しかもマニアックで、答えられないとつまらなそうにされる」(48歳男性/デザイン関係)

27:「趣味が合わない問題。おたがいヲタク気質で、好きなアニメが違う。グッズの購入等でバトる」(43歳男性/その他)

28:「共通の趣味だったはずなのに話が違うじゃないか問題。競馬を通じて知り合って結婚したのに、今や夫は競馬をやることにいい顔をしない。仕方がないので夫に隠れてこっそりネットで馬券を買っています」(42歳女性/総務・人事・事務)

29:「コレクショングッズの置き場に困る問題。主人の趣味は鉄道。私は本を集めるのが趣味で、家には大量の本が。お互いの趣味には口出しをしないことになりました」(55歳女性/主婦)

30:「趣味が理解されない問題。私の趣味はBTSの推し活です! けれど、夫には理解されず、大喧嘩に発展します!!! 好きにさせてほしい!」(53歳女性/主婦)

最後のエピソード、「!」の多さに投稿者の情熱を感じました。

趣味や推しがあることでその人の生活が彩られ、日々元気になれる源となります。逆に趣味がまったくなく、仕事一筋な人が定年退職後に何をしていいのか分からないという話も珍しくありません。生活に支障がない程度であれば、パートナーの趣味や推しはある程度許容してあげたいものです。

結局、「夫婦のささいな争点」は幸せの証?

null

今回別の意味で印象に残ったのは、ささいな争点が「特になし」という意見でした。一見平和そうに聞こえますが、その理由を見てみると、見事に切ないエピソードのオンパレード!

「会話がないのでありません」(61歳男性/医師)

「ささいな争いすら起こらないほど会話も何もないです」(47歳女性/主婦)

「すでに家の中での別居状態のため会話もしない」(62歳男性/公務員)

「別居状態であるため、特に無い。会話も無いくらい不仲である」(53歳女性/総務・人事・事務)

つまるところ、ささいな争点やモヤモヤがあるということはパートナーとの会話や相手への関心があるという証拠。世の中にはそれすら持てない夫婦も少なくないのです。

 

イライラすることも多いかもしれませんが、それも幸せなことだと思ってやりすごす。これが夫婦関係のリアルなのではないでしょうか。

高山恵
高山恵

東京都出身、千葉県在住。短大の春休みより某編集部のライター見習いになり、気が付いたら2022年にフリーライター歴25年を迎えていた。現在は雑誌『DIME』(小学館)、『LDK』(晋遊舎)などで取材・執筆を行うほか、『kufura』などWEB媒体にも携わる。

執筆ジャンルは、アウトドアや子育てなどさまざま。フードコーディネーターの資格も持つ。

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載