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手作りオヤツを娘に食べさせたいけれど…【お米農家のヨメごはん#14】

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こんにちは。富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・11歳)と3人で、
地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らしている、そんな私たちの食卓周りの日常を皆さんにお伝えする連載の14回目。
今回は、用意したいと思っているけどなかなかできない林檎を使った手づくりオヤツと、来年の米作りに向けて仕込みが始まった、堆肥づくりの様子についてお届けしたいと思います。

思い立ったらすぐできる「焼くだけ」リンゴ!

桃も梨も葡萄も(他いろいろ、もちろんお米も)、品種によってそれぞれ味わいや香りがびっくりするくらい違う。もしかしたら世間では当たり前の事かもしれないが、私はそれを、かなりいい大人になってから知った。

林檎もそう。もう少しするとこの地域でも王道の「ふじ」が出回るけれど、私は何より「紅玉」が大好きだ。ギュッと濃縮した酸味のある味わいは、お菓子作りには絶対的な存在。

アップルパイは私には少しハードルが高いから、手軽にこんなオヤツを作ってみた。薄くスライスした紅玉に、キビ砂糖とバター(無塩でも有塩でも!)をのせて、トースターで焼くだけ!分量はもうかなり適当で大丈夫。焼き加減もお好みで。思い立ったら即できる簡単なオヤツ。

それだけでも十分に美味しいけれど、バニラアイスクリームとの組み合わせったら! 子どもはもちろん、大人だって笑顔になれるオヤツ間違いなし。大人には、これにブランデーやラム酒などを少し垂らすと、一気に風味がアップしてお勧め。暖炉(なんてないけど)の前で食べたら、幸せ度MAXになると思う!

この日は、私がかつて暮らしていたカナダを、家族で旅してきた友人からのお土産でいただいた、アイスワインを添えてみた。厳しい寒さで、自然に凍った葡萄だけで作られるデザートワインがアイスワインだ。そのまま飲む事はほとんどなく、カナダにいた時もよくアイスに添えていたけど、林檎ともとっても合うなんて、嬉しい驚きだった。

ボウルひとつでできてカンタン!林檎ゴロゴロマフィン

もう1つ、ワンボウルで混ぜるだけで簡単に作れる、林檎をゴロゴロ入れたマフィン。室温に戻した無塩バター70gと砂糖70gを泡だて器(我が家はハンドミキサー使用)でよく混ぜて、卵1個、牛乳50ccの順に加えてさらに混ぜる。薄力粉150gとベーキングパウダー小さじ1をふるいながらボウルに入れ、ゴムベラでさっくり混ぜて、最後にいちょう切りした林檎を加えて、180℃のオーブンで20分ほど焼けばできあがり(マフィン型6個分くらい)。

できれば、手作りオヤツをいつも娘に食べさせたいけれど…

私の母親は、以前ちらっとこの連載でも書いた事があるけれど、ご飯をちゃんと作らない人だった。けれどもオヤツだけは異常なまでに情熱を注いで、毎日のように作っていた。3時のオヤツは必ず何かしらの手づくりケーキだったし、翌日の朝ごはんもケーキだった事もある。

そんな母親のもとで育った私なので、できれば、いや、時間さえあれば、いやいや、気持ちの余裕さえあれば、手づくりオヤツを娘に食べさせたい。本当ならば一緒に作りたいし、一緒に食べたい。今日の学校での出来事なんかをゆっくり聞きながら。

 でもそんな事ができる日は、1365日のうち、ほとんどない……。からこそせめて、1年365日のうちの数回の、娘と一緒の手づくりオヤツの貴重な日は、手が込んでなくてもきちんとした材料で、パパパっと作れるもので、美味しいオヤツを、ちゃんと茶葉からいれた紅茶や豆から挽いたコーヒーと一緒に、笑顔でいただきたい、のだ。

という私の思いとは裏腹に、オヤツが焼けるまで待てずに、そのまま林檎1つ丸かじりする娘……。親の心子知らずとは、この事だと思いつつ、突然そんな理想を突き付けられても、娘も困るか。そう、これは私の理想であり我儘なのだ。

普段は、1人でその辺で買ってきたスナック菓子をあさって、1人でぽつねんとオヤツを食べている娘。ごめんね、と申し訳ない気持ちになりつつ仕事に追われる私だけれど、娘はそれはそれで楽しそうだ。

だから我が家はきっとこれで、いいんだと思う。無理せず、時間がある時は私の理想を押し付けて、オヤツを手作りする。それが我が家のスタイル。そういう事にしておこう。

来年の米作りに向けて、とっても大事な土づくり

新米お届けの仕事は、少しづつ落ち着いてきた。それと反比例するように、農作業はまた忙しくなってきている。稲刈りが終わったら農作業も終わりだと思われがちだが、来年の米作りに向けて、とっても大事な土づくりの作業に追われている。

稲刈りで刈り取った籾(もみ)から籾殻(もみがら)を取り除いて、玄米にする乾燥調製という作業の際に大量に出る籾殻。これに菌を混ぜて発酵させて、籾殻堆肥を自作している。

籾殻に菌と水をたっぷりかけて、トラクターでまんべんなく混ぜていく。堆肥化するまで約1か月。発酵が進むとホカホカと熱を発するようになる。定期的にトラクターで混ぜて完熟させたら出来上がり。田んぼにまいて、さらにトラクターで起こして、翌年の米作りの為の土を作っていく。

これを、雪が降る前の12月中旬までに終わらせなくては!と、実は今、かなり必死の形相で作業をしています。

頑張ります!


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2019年9月末までの記事内の「税込み価格」につきましては、増税前の税率(8%)での価格となっておりますので、ご了承ください。

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