思い立ったらすぐできる「焼くだけ」リンゴ!
null桃も梨も葡萄も(他いろいろ、もちろんお米も)、品種によってそれぞれ味わいや香りがびっくりするくらい違う。もしかしたら世間では当たり前の事かもしれないが、私はそれを、かなりいい大人になってから知った。
林檎もそう。もう少しするとこの地域でも王道の「ふじ」が出回るけれど、私は何より「紅玉」が大好きだ。ギュッと濃縮した酸味のある味わいは、お菓子作りには絶対的な存在。
アップルパイは私には少しハードルが高いから、手軽にこんなオヤツを作ってみた。薄くスライスした紅玉に、キビ砂糖とバター(無塩でも有塩でも!)をのせて、トースターで焼くだけ!分量はもうかなり適当で大丈夫。焼き加減もお好みで。思い立ったら即できる簡単なオヤツ。
それだけでも十分に美味しいけれど、バニラアイスクリームとの組み合わせったら! 子どもはもちろん、大人だって笑顔になれるオヤツ間違いなし。大人には、これにブランデーやラム酒などを少し垂らすと、一気に風味がアップしてお勧め。暖炉(なんてないけど)の前で食べたら、幸せ度MAXになると思う!
この日は、私がかつて暮らしていたカナダを、家族で旅してきた友人からのお土産でいただいた、アイスワインを添えてみた。厳しい寒さで、自然に凍った葡萄だけで作られるデザートワインがアイスワインだ。そのまま飲む事はほとんどなく、カナダにいた時もよくアイスに添えていたけど、林檎ともとっても合うなんて、嬉しい驚きだった。
ボウルひとつでできてカンタン!林檎ゴロゴロマフィン
もう1つ、ワンボウルで混ぜるだけで簡単に作れる、林檎をゴロゴロ入れたマフィン。室温に戻した無塩バター70gと砂糖70gを泡だて器(我が家はハンドミキサー使用)でよく混ぜて、卵1個、牛乳50ccの順に加えてさらに混ぜる。薄力粉150gとベーキングパウダー小さじ1をふるいながらボウルに入れ、ゴムベラでさっくり混ぜて、最後にいちょう切りした林檎を加えて、180℃のオーブンで20分ほど焼けばできあがり(マフィン型6個分くらい)。
できれば、手作りオヤツをいつも娘に食べさせたいけれど…
null私の母親は、以前ちらっとこの連載でも書いた事があるけれど、ご飯をちゃんと作らない人だった。けれどもオヤツだけは異常なまでに情熱を注いで、毎日のように作っていた。3時のオヤツは必ず何かしらの手づくりケーキだったし、翌日の朝ごはんもケーキだった事もある。
そんな母親のもとで育った私なので、できれば、いや、時間さえあれば、いやいや、気持ちの余裕さえあれば、手づくりオヤツを娘に食べさせたい。本当ならば一緒に作りたいし、一緒に食べたい。今日の学校での出来事なんかをゆっくり聞きながら。
でもそんな事ができる日は、1年365日のうち、ほとんどない……。からこそせめて、1年365日のうちの数回の、娘と一緒の手づくりオヤツの貴重な日は、手が込んでなくてもきちんとした材料で、パパパっと作れるもので、美味しいオヤツを、ちゃんと茶葉からいれた紅茶や豆から挽いたコーヒーと一緒に、笑顔でいただきたい、のだ。
という私の思いとは裏腹に、オヤツが焼けるまで待てずに、そのまま林檎1つ丸かじりする娘……。親の心子知らずとは、この事だと思いつつ、突然そんな理想を突き付けられても、娘も困るか。そう、これは私の理想であり我儘なのだ。
普段は、1人でその辺で買ってきたスナック菓子をあさって、1人でぽつねんとオヤツを食べている娘。ごめんね、と申し訳ない気持ちになりつつ仕事に追われる私だけれど、娘はそれはそれで楽しそうだ。
だから我が家はきっとこれで、いいんだと思う。無理せず、時間がある時は私の理想を押し付けて、オヤツを手作りする。それが我が家のスタイル。そういう事にしておこう。
来年の米作りに向けて、とっても大事な土づくり
null新米お届けの仕事は、少しづつ落ち着いてきた。それと反比例するように、農作業はまた忙しくなってきている。稲刈りが終わったら農作業も終わりだと思われがちだが、来年の米作りに向けて、とっても大事な土づくりの作業に追われている。
稲刈りで刈り取った籾(もみ)から籾殻(もみがら)を取り除いて、玄米にする乾燥調製という作業の際に大量に出る籾殻。これに菌を混ぜて発酵させて、籾殻堆肥を自作している。
籾殻に菌と水をたっぷりかけて、トラクターでまんべんなく混ぜていく。堆肥化するまで約1か月。発酵が進むとホカホカと熱を発するようになる。定期的にトラクターで混ぜて完熟させたら出来上がり。田んぼにまいて、さらにトラクターで起こして、翌年の米作りの為の土を作っていく。
これを、雪が降る前の12月中旬までに終わらせなくては!と、実は今、かなり必死の形相で作業をしています。
頑張ります!