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キャラ弁は作らない…いや作れない!お弁当づくりは苦手だけれど【お米農家のヨメごはん#3】

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こんにちは。富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・10歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らしている、そんな私たちの食卓周りの日常を皆さんにお伝えする連載の3回目。今回は、遠足のお弁当作り、そしていよいよ始まった令和元年・田植えの様子をお届けします。

「お弁当すごく美味しかったよ!」が嬉しかった

春は学校行事が多い。授業参観にPTA総会、クラス懇談会、そして遠足……。子ども達にとっては授業参観も遠足も、どれもとっても楽しみな行事だろうけれど、親にとってはただでさえ忙しい春作業てんこ盛りの時期に、仕事をやりくりして学校へ行かなくちゃいけないし、朝早くからお弁当を作らなくてはいけない。

「いけない」と書いている地点でもうそれは、私にとっては義務だ。胸に手をあてて正直に書いてしまうと、苦痛かもしれない(笑)。

とはいえ、私もいちおう親だし子どもが可愛いので、子どもが喜ぶ姿は素直に嬉しい。から、学校にも頑張って行くし、お弁当もそれなりに用意する。

山から朝日が昇ってくる絶景を見渡せる我が家のキッチンで、1年で春と秋の遠足の時くらいしか作らないお弁当を、せっせと用意した。

キャラ弁は作らない。もとい、作りたくない。子ども目線のお弁当ではなくて、自分が美味しそうと思えるお弁当しか、私は作りたくない。ただでさえ苦手なお弁当作りなんだもの、私が作りたいお弁当を作らせてくれ。

「キャラ弁ってなに?」とポツリと呟いた娘に、私は驚きを隠せなかったけど、世間知らずな娘で本当に良かったと思った。

わっぱに詰めれば、美味しそうに見える、よね?

何てことないおかずだけど、彩りは考えて。
大きな卵焼きは、茅乃舎さんの出汁をたっぷりきかせた少し甘めのもの。人参のシリシリは、オリーブオイルでゆっくり炒めて塩(ゲランドの塩を愛用)のみで味付け。あとは焼いたウィンナーとキスフライ(冷食)に、プチトマトとフリルレタスを添えて。

わっぱに詰めればとっても美味しそうに見える! よね!? 小学生には地味かしらと思う「わっぱ弁当」だけど、娘は気にならないみたい。娘のリクエストのフルーツは、バナナとキウイとみかん。こちらは可愛いタッパに入れてみた。

雨だったけど、嬉しそうにお弁当やら大きな荷物を抱えて、「行ってきまーす」と手を振る娘。今年の遠足は、黒部から高速で1時間くらい、新潟県上越市の最近リニューアルされた人気の水族館に行ってきたみたい。

お弁当すごく美味しかったよ! 空のお弁当箱、素直に嬉しかったな。ありがとう。

農業は子育てと一緒、なのだ!

ビニールハウスでは、毎朝たっぷりをお水をあげている苗が、スクスクと成長している。ビニールハウス、通称ハウスは、日が差してくると一気に気温が上昇する。逆に、陰ってくると一気に気温が降下。

天気予報をチェックしつつ、自分の目でも太陽を確認、肌で風の向きや冷たさを感じて、ハウスの窓を大きく開けたり小さく閉じたりして温度管理をする

この時期は、ハウスから遠くに離れられない。
いつでもハウスへ行けるよう、事務所の窓から、キッチンの窓から、空模様を見ている。

日差しや風の強さ・向きに応じて、ハウスの窓を大きく開けたり逆に閉じたり。ハウスの管理は神経を使うとっても大事な作業だ。

同時に、少しほったらかし気味にもしていて、このバランス感覚が難しいところ。苗の生命力を信じて、少々の温度変化でもびくびくしない、どーんと構えた気持ちも大切かなと。

今はビニールハウスという温室でヌクヌク育っているけど、田んぼという大海原に出てたくましく生きていかなくてはいけない。

「農業は子育てと一緒」という言葉があまりしっくりこないと感じるタイプの私だけど、愛情をもって育てるというより、自立して生きていけるように育てる、それこそが子育てと考えている我が家にとっては、そうだ、農業は子育てと一緒、なのだ。

そして、田植えが始まった!

そして田植えが始まった! 令和元年産のお米だ。

秋に美味しい新米をお届けできるよう、あともう少し、田植えゴールを目指して頑張ります!

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