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オーストラリアへ一家で教育移住!シドニーの「ママ友事情」と「大人の暮らし」【シドニー教育移住レポート#4】

今年1月に一家でオーストラリア・シドニーに教育移住をしたkufuraライターの橋浦多美です。オーストラリア移住連載4回目になる今回は、「シドニーのママ友事情と大人の暮らし」についてレポートします。

大助かり!シドニーでの「ママ友事情」

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シドニーに住んで4カ月。海外暮らしは、以前も少しだけロンドンに住んだ経験がありますが、その時は子どもがいませんでした。

今回の目的は、子どもに英語を身につけさせたいという「教育移住」。大人だけの生活とは違って、自分だけでは解決できないこともあるだろうとは思っていたものの、案の定、学校からの連絡や宿題の有無、やり方、その他諸々がとにかくわからないことばかり。

しかし、子どもが学校に行き始めると、あっという間にママ友ができました!

改めて思う、異国の地で出会う「日本のママ友」って素晴らしい!

スクールホリデー中には、ママ友から「無料開放中」との情報を聞いて、博物館に行きました!

日本では子どもだけで小学校の登下校をしていましたが、シドニーでは送迎もあり、保護者が参加する学校行事も割と頻繁にあるので、他のママたちと顔を合わせる機会がたくさんあります。

現地校に通っているので、もちろん大方は外国人のママ。でも、子どもが通う学校では日本人も1割ほどいるので、日本人とわかるとすぐに挨拶し、連絡先の交換につながるようになりました。そのうち、日本人は行動範囲も割と似ているからか、あちらこちらで偶然会うようになり、あっという間にお茶やランチに行くことになりました。

日本人のママ友とのやりとりはとにかく助かる情報が満載。シドニーに来たばかりの私は、土地勘はもちろんのこと、とにかくいろいろなことの情報不足で、いつも助けてもらっています。例えば、

・子どもが急に発熱した時には、病院のシステム、近所でやっている病院、薬を売っている場所、どんな薬が有効か。学校の届けはどうするか。

・子どもの宿題のやり方、締め切り、どう提出するか。英語が不安な場合、サポートしてくれる場所も。

・習い事や塾、公共の子ども向けのサービスなど、学校以外の子どもの時間をどう過ごさせるか。

・スクールホリデー中の過ごし方、行けそうな場所、一緒に遊ぶおすすめの場所、ホリデープログラム。

など、様々なことを教えてもらって助かっています。

子どものこと以外にも、生活面では、

・こちらでは通常手に入りにくい、お刺身、薄切り肉、日本米や日本の野菜を扱っているところ。

・美味しいお店、子どもが喜ぶ外食、安売り情報、デリバリーをしてくれるところ。

また、我が家には今のところすぐには必要ではないものの、

・帰国する際のあれこれや、帰国後の受験情報。

など、とにかく色々な情報が飛び交っています。日本のママからの情報は本当に有難いし、とにかくレスポンスが早い方が多い! 日本語でやりとりできるのも本当に助かります。ちょっと困ることがあったら助け合ったり、家が近い友達とは自宅に行き来しながらお茶をしたりご飯を食べたり、日本にいる頃よりもママ友との距離が近いように感じています。

毎朝の送りでも顔馴染みに

また日本人のみならず、送迎時にバス停で会うママやパパなどは、毎日のように顔を合わせるので、話すきっかけが掴みやすいですね。

せっかくの機会だから色々な国の友達が欲しいと思っていますが、先日は送迎時にいつも会う韓国人ママとお茶をしました。韓国のママは同じアジア圏で文化が似ているところもあって話しやすいですし、子どもも英語の補習クラスで一緒だったりするので、共通の話題もあり、楽しい時間を過ごせました。

普段のママたちの「過ごし方」は?

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子どもは学校で英語や勉強を頑張り、友達もたくさん作りながら楽しく過ごしています。夫は仕事を頑張っています。となるとママの生活は? もちろん友達とお茶やランチに行くこともあるのですが、毎日遊んでばかりもいられませんよね。

まずはなんといっても英語!

この日は午前中から子どものお迎えまでずっと英語。ランチは近所のカフェで。様々な国の人と話せて楽しい!

子どもが英語を頑張っているのに、親がやらないわけにいきません。シドニーは移民が多く、日本語がわかる人も確かに多いのですが、そうはいっても、生活ができるくらいの英語がわからないと困ることはあります。そういう人たちのために、公共の英会話レッスンがあちこちで行われています。

場所は図書館や公共のセンター、教会などで、1〜2時間の英会話レッスン。無料で行われるものや、寄付程度に数ドルだけ払うものなど、とても助かるシステムです。私は週に3回の授業に参加しています。

元々は語学学校に通おうと考えていたのですが、子どもの送迎や学校の行事を優先しなければいけないので、時間のやりくり面でハードルが高く、また時間が間に合わないからと学童などに預けるとかなりの金額がかかってしまうので、断念。しばらくはこのフリーの英会話と自宅学習に取り組もうと思っています。

また参加している英会話のクラスを通しても友達ができます。日本人も多いですが、アジア、中東、南米など国籍も年齢も本当に様々。楽しいです。

日本語での習い事やサークルも

シドニーに限ったことではないと思いますが、やはりSNSの利用が便利ですね。困ったことがあればSNSのコミュニティに参加して教えてもらったり、売ったり買ったり、不用品を処分したり、“帰国売り”なども頻繁に行われています。

また私はまだ参加していませんが、日本語の習い事やサークルもいろいろあります。ヨガやピラティス、ダンスなど体を動かすものや、料理やアート、書道などもあります。これもやはりSNSやこちらの情報ウェブサイトなどを利用します。あとは大手スーパーや、日本のグロッサリーの一角にある掲示板に張り出されたりしています。

仕事はどうしている?

英語ができるママはこちらで仕事をしている方もいますが、子どものケアもあるうえ、子どもの預かりの料金がとても高いので、こちらでガッツリとフルタイムで働くというのは少々ハードルが高くなるようです。

ビザによっては預かりの補助が出る場合もありますが、転勤で来ている場合や、留学ビザ、一時滞在ビザなどは補助の対象外になることが多いようです。そのため子どもが学校に通っている間だけ、自分ができる範囲での仕事をしたり、社会貢献としてボランティアなどをしている人もいます。

また、日本での仕事をオンラインや在宅でしているという方もいて、場所や時間を問わない働き方の選択肢が増えるのは有難いなと思います。

 

このように、日本人が多く住むシドニーならではの事情もあるのでしょうが、不便に感じることはあまりありません。日本のものも手に入りますし(値段は高いですが)、友達もたくさんできて、ホームシックになることも今のところはありません。

子どもたちも元気に学校に通ってくれていますし、想像していたよりも、不便を感じることもなく、楽しく過ごしています。後は、子どもたちに生きた英語をはじめとしたオーストラリアの文化にたくさん触れて吸収してもらい、大人は大人で、シドニーならではの楽しみや趣味を見つけられたらと思っています。

毎日慌ただしく過ごしていると1日が過ぎるのがとにかく早い! まもなくこちらに来て半年になります。次回(7月15日公開予定)は、「オーストラリア移住生活から半年、感じているメリットとデメリット」についてお届けしたいと思います。

橋浦多美
橋浦多美

大学卒業後OLから25歳でアナウンサーへ転職。テレビ、ラジオ、司会等を中心に現在はフリーのアナウンサーとして活動中。得意分野は家計経済で、暮らしがよくなるお金との付き合い方を日々考えています。FP、宅建士、ビジネスマナー検定、食生活アドバイザーなどの資格を保有。双子男児の母。

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