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【賛成派の声】もし家族から「移住」や「二拠点生活」がしたいと言われたらどうする?

「二拠点生活」や「移住」というと、“お金や時間に余裕のある人がするもの”といったイメージがある人も多いかもしれませんが、昨今では幅広い年代から注目を集めています。コロナ禍で、テレワークの活用など働き方が多様化したこともあり、新たなライフスタイルを検討する人が増えていることも一因となっているようです。

そこで今回『kufura』では、20代~70代の男女500人を対象に“もし家族から「移住」「二拠点生活」を打診されたら”をテーマにアンケート調査を実施しました。【賛成派の声】【反対派の声】の2回に分けてご紹介します。

家族から「移住」「二拠点生活」を打診されたら?

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まず、家族から「移住」や「二拠点生活」をしたいと言われた場合の対応について聞いたところ、以下のような結果に。

「賛成する」・・・66票(13.2%)

「検討する」・・・240票(48.0%)

「反対する」・・・145票(29.0%)

「無視する」・・・49票(9.8%)

「賛成する」と回答したのは13.2%、「反対する」が29.0%となりました。最も多かったのは「検討する」という回答で48.0%。半数近くの人がすぐには決断できないと考えているようです。

突然の相談であった場合は、なかなかリアクションが難しいですよね。そのためか、「無視する」という人も9.8%いました。

今回は【賛成派の声】として、「移住」や「二拠点生活」を“したい理由”を具体的にご紹介します。

「移住」「二拠点生活」をしたい理由

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気分転換・リフレッシュできそうだから

「気分が変わってリフレッシュできそうだから」(42歳女性/その他)

「二拠点での生活に新鮮味を感じるので」(57歳男性/その他)

「生活にバリエーションがでる」(67歳男性/その他)

「生活の変化に合わせて移住したり、気分転換で能率を上げるための二拠点も良いと思います」(66歳男性/研究・開発・技術者)

「環境を変えるよい機会と認識したい」(49歳男性/その他)

今回のアンケートで最も多かったのは、“生活に変化を起こして気分転換やリフレッシュがしたい”という声でした。思い切って住む場所を変えたり、平日と休日とで過ごす場所を変えるのは、とても大きな変化です。気持ちを切り替え、ストレスを溜めないようにするために移住や二拠点生活をしたいと考える人が多いようでした。

面白そう、楽しそうだから

「移住先の生活で人生観も変わりそうだから」(45歳女性/主婦)

「わくわく感がある」(67歳女性/その他)

「新しい世界が見えてくるかも」(70歳男性/その他)

「結婚前は転勤で8回ほど引っ越しをして、その土地の暮らしが全て面白く懐かしい。もう40年くらい移動がなく退屈な日々が続いている」(69歳男性/研究・開発・技術者)

「なんとなく面白そう」(62歳女性/主婦)

とにかく“面白そうだから”という意見も多数ありました。住むところが変われば、出会う人や考え方にも変化があるはず。経験者からは“人生観が変わった”という声もあり、現状打破を考えている人にはターニングポイントになるかもしれません。ワクワクする気持ちを感じられるのであれば、前向きに検討できそうですね。

田舎(都会)に興味がある

「歳を重ねるごとに、自然により近い環境で生活したくなってきたから」(49歳男性/その他)

「便利な都会暮らしがいいから」(69歳男性/その他)

「田舎生活と都会生活を両方楽しみたいから。もともと転勤であちこち住んでるので定住には興味ない」(51歳女性/主婦)

「老後を自然のなかで暮らしたいから」(57歳女性/主婦)

「田舎なので近くに病院やスーパーがあるところに移りたいから」(64歳女性/主婦)

より自然の多い環境を求める意見や、利便性を選ぶ声、都会と田舎の両方でバランスよく時間を過ごしたいという声など、それぞれの理由がありました。また、定住の覚悟は難しいため二拠点生活ならしてみたいと考える人も少なくないようです。

今とは違う場所に住んでみたい

「地元から一度は出てみたいから」(40歳女性/その他)

「人生一度きりなので、いろいろな地域で生活してみたい」(56歳女性/営業・販売)

「今の地域に魅力を感じてないから」(54歳男性/その他)

今の場所を離れたい、知らない土地で暮らしてみたいなど、生活の変化を求めて、移住や二拠点生活にトライしてみたいという意見も。マンネリを感じていたり、現状を変えたい気持ちがある場合はスムーズに話が進みそうです。

ログハウスで薪ストーブ生活……などの夢を持つ人も。

家族の気持ちを尊重する

「したいわけではないが、絶対したくないわけでもないので、家族に言われたら、行き先によっては検討する」(53歳女性/主婦)

「家族が希望するのであれば反対する理由がないから」(36歳男性/その他)

「別にしたいというわけではないですが、事情があってなら検討してもいいかな」(33歳女性/広報・広告・デザイン)

自分は積極的でなくとも、パートナーや家族の希望であれば尊重したいという意見も。「人生一度きりだから」というコメントもありました。提案が妥当ならば受け入れるという人が多いようです。一方で、反対はしないけれど一緒には行かないという人も。その場合は別居を選択するケースもあるのかもしれません。

自由な時間を確保したいから

「自由な時間が増えるから」(41歳男性/研究・開発・技術者)

「もし在宅勤務ができるなら、のんびりした環境で暮らしながら仕事をしたいから」(45歳男性/研究・開発・技術者)

ネット環境や働き方も変化し在宅勤務も増えたことなどから、自分の居場所を作り、自由時間を確保したいと考える人もいました。

ライフスタイルに合わせて検討したい

「子どもの進学に合わせた住まい」(49歳女性/総務・人事)

「現在が長距離通勤なので、平日はもっと近い場所から通いたいから」(51歳女性/総務・人事)

「いつも遠くまで釣りに行くので近くに住めば便利だと思うけれど、普段は都会にいたい」(56歳女性/主婦)

移住や二拠点生活によって、今よりも生活しやすくなるのならという回答。進学や転職など家族のライフスタイルの変化のタイミングは検討に向いていると言えそうです。

生活が豊かになりそうだから

「生活に奥行きができる」(73歳男性/会社経営・役員)

「やりたかったことに集中して取り組める可能性があるから」(71歳男性/その他)

「生活や心が豊かになる気がする」(50歳男性/公務員・団体職員)

理想の環境や、新しい出会いにより生活や人生が豊かになりそうだからという声も寄せられました。いろいろな経験を積めるのではという期待もあるようです。

「移住」「二拠点生活」をするなら、どの場所がいい?

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1位は海の綺麗なあの県でした。

今回のアンケートでは「移住」「二拠点生活」をするなら、どの場所がいいと思うかについても聞きました。

その結果、「沖縄」と回答した人が最も多く、次いで「北海道」となりました。やはり自然豊かな場所を理想とする人が多いようです。

その他の場所では「京都」「鎌倉」といった風情を感じられる土地や、「海外」といった声もありました。自然や美しい景色のなかでのんびりと過ごしたいという気持ちが伝わってきます。また「東京」を推す声もあり、生活や交通の利便性を備えた地域も人気だということがわかりました。

 

自分らしい暮らしや理想のライフスタイル、自然との共存など、さまざまな理由から注目を集めている「移住」や「二拠点生活」。理想の生活は人によって千差万別なので、アンケートの回答も参考にしつつ、家族で今後のことを話し合ってみるのもいいかもしれません。

次回は、【反対派の声】をお届けしますので、ぜひそちらも合わせてご覧ください。

ナカムラミカ
ナカムラミカ

エディター/ライター。大学在学時からライターとして活動、気付けばもうすぐフリーライター歴20年。webサイトや書籍の編集・ライティングなどを担当。料理と暮らしまわりの手仕事が趣味。根っからのインドア派だが、3児の母となりアウトドアの楽しさにも目覚めたところ。

 

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