今回『kufura』では、20代～70代の男女500人を対象にアンケートを実施。前回の“もし家族から「移住」や「二拠点生活」を打診されたら【賛成派の声】”に続き、ちょっと無理かも……という【反対派の声】をお届けします。
移住・二拠点生活を打診されたら…「反対する」が約3割
null前回の【賛成派の声】でもご紹介したとおり、家族から「移住」や「二拠点生活」をしたいと言われた場合の対応を聞いたところ、結果は以下のようになりました。
「賛成する」・・・66票（13.2％）
「検討する」・・・240票（48.0％）
「反対する」・・・145票（29.0％）
「無視する」・・・49票（9.8％）
「賛成する」の13.2％に比べ、「反対する」は29.0％と、2倍以上の票が集まりました。「検討する」もとても多く、すぐに答えを出すことは難しかったり、あまり前向きに捉えることはできないと考える人が多数派のようです。
今回は【反対派の声】ということで、「移住」や「二拠点生活」を“したくない理由”について詳しく見ていきましょう。
「移住」「二拠点生活」をしたくない理由
nullお金の面で不安を感じる
「余分な費用がかかり、その分、節約することになる」（58歳女性／主婦）
「経済的な負担が大きいからです」（61歳男性／研究・開発・技術者）
「金銭的な余裕がないから」（49歳女性／その他）
「二重経費になり無駄が多いからです」（72歳男性／研究・開発・技術者）
移住となると家賃や家の建築費用を捻出する必要がありますし、二拠点生活では光熱費などの生活費や家具、家電が二拠点分になることを考えると金銭面の不安は大きくなります。しっかりとマネープランを考えておいたほうがいいでしょう。
現状に満足しているから
「住み慣れた土地を離れたくないから。また、地方では視聴・聴取できないテレビ・ラジオがあるから」（38歳男性／その他）
「今住んでいる場所がとても気に入っているから」（41歳女性／その他）
「今住んでいる場所が気に入っているので、わざわざ別の場所に住みたいとは思わないから」（50歳女性／主婦）
「今のご近所さんに恵まれて、ママ友との交流が毎日楽しいから」（40歳女性／主婦）
現状の生活環境やライフスタイルを変えたくないという声が目立ちました。住み慣れた場所を離れる決断は、なかなか難しいですよね。反対に、移住や二拠点生活をしたい理由としては、気分転換やリフレッシュをあげる人が多い傾向がありました。
別居のようになるのが心配
「家族はできるだけ一緒に住むべきだと考えるから」（67歳男性／公務員・団体職員）
「子供が成人するまでは夫婦で協力しながら育てたい」（62歳男性／その他）
二拠点生活では、場合によっては家族が離れて過ごす時間ができることも考えられます。別居のようなスタイルになるケースを想像して、したくないと考える人もいるようです。
メリットを感じないから
「移住は人間関係が面倒、二拠点生活は移動が面倒」（50歳女性／主婦）
「時間の無駄で面倒で疲れる」（59歳男性／その他）
「段取りが大変」（75歳男性／その他）
「移動時間がもったいないから」（20歳女性／パート・アルバイト）
面倒くさい、大変そうという意見も、金銭面の不安と同じくらい多く寄せられました。時間、お金、気力など、たくさんのエネルギーが必要になるのに、それに値するメリットを感じられないという回答も。
仕事のことを考えると難しい
「仕事を辞める事になるから」（41歳女性／主婦）
「仕事もあるので、今の場所から離れられないから」（52歳女性／公務員・団体職員）
「在宅勤務に特化した今の機材やネット環境を、別の所で一からやり直すのがきわめて難しい、かつ面倒」（57歳女性／その他）
テレワークが可能な仕事であれば検討の余地ありかもしれませんが、なかなか難しいもの。仕事や学校のことを考えると、無理だと判断する場合が多いのかもしれません。
いかがでしたか？ 注目を集めている「移住」や「二拠点生活」ですが、その形は家族ごとにさまざまな選択肢が考えられます。自分らしい暮らしや理想のライフスタイル、自然との共存……アンケートをきっかけに、自分だったらどうしたいかを考えてみてはいかがでしょうか。
エディター／ライター。大学在学時からライターとして活動、気付けばもうすぐフリーライター歴20年。webサイトや書籍の編集・ライティングなどを担当。料理と暮らしまわりの手仕事が趣味。根っからのインドア派だが、3児の母となりアウトドアの楽しさにも目覚めたところ。
