クイズ! 「プレゼン」の語源って何ですか?
null突然ですが、クイズです!
Q.「プレゼン」とは、聞き手に対して情報・企画・提案などを提示する、説明するという意味の英語「プレゼンテーション」の略ですが、ではその語源は次のうちどれでしょうか?
a.プレゼンス(presence)
b.プレゼント(present)
c.プレジデント(president)
……ズバリ正解は、
A.「b.プレゼント(present)」です。
贈り物が語源となっている「プレゼン」。相手に伝えたいことを“プレゼントする”といった意味合いですね。
では、どうしたら聞き手にいいプレゼントができるのか、プレゼンをするうえで大切なことをご紹介していきましょう。
伝えるために…「プレゼンテーターの心構え」
null聞き手に「最高のプレゼントを渡す気持ち」をベースに
家族や友人にプレゼントを選ぶとき、渡すときのことを想像してみてください。「何が好みかな」「今どういうものが必要かな」などと相手のほしいものについていろいろ考えますよね。
プレゼンも同じことです。プレゼンテーターは、まず相手がどんな人たちで、自分は何を伝えたいかをしっかり考えて明確にしましょう。そして話すコンテンツの内容や構成はもちろんのこと、見た目・立ち居振る舞い・口調や話し方などをマッチさせます。
まずは聞き手に受け入れられ、さらに気持ちを動かすことができるように工夫しましょう。
伝えたい相手によって「プレゼンに変化をつける」
ビジネスマンなのか、働く女性なのか、それとも専業主婦なのか独身なのか。伝えたい相手や聞き手によってプレゼンの構成はもちろん、資料のデザインや話し方、口調、身に着けるべき服装など、すべてが変わってきます。
なぜなら、伝えたい相手の層によって自然に受け入れられるものが違うから。
もしプレゼンテーターが聞き手に嫌悪感を持たれてしまったら、肝心の話、プレゼンの中身が伝わりにくくなってしまうのです。
聞き手に「この人の話を聞きたい」と思わせる工夫
nullとはいえ、聞き手に寄り添いすぎてしまうと、逆に「なんで私と同じような人の話をわざわざ聞かなくてはならないの?」と聞く耳を持たれなくなってしまいます。
聞き手に「この人の話を聞きたい」と思わせるためには、何が必要なのかお伝えしましょう。
目的に合わせて「プレゼンテーターとしての自分」を演出
聞き手に「この人の話を聞きたい」と思わせるコツは、“聞き手のテイストと近いけれど、でも明らかに違う自分”を演出すること。
例えば、主にビジネスマンを相手としたプレゼンや発表会だったら、白シャツに紺のスーツといういでたちではなく、明るい色のジャケットやシャツのほうが聞き手との差別化がはっきりできていいでしょう。
女性はメイクも少し濃くはっきりめにしたほうが、聞き手の視線を引きつけられ、遠目にも存在感を出すことができます。まさに舞台化粧、といった感じですね。
落ち着いてプレゼンするために「場を知る」
null(1)場に馴染むため「早めに会場入り」
入念に準備をしたら、プレゼン当日は“場”に早く馴染めるよう、早めに会場に入りましょう。
(2)一番後ろの席で「全体を見渡す」
おすすめしたいのは、一番後ろの席に座って、全体を見渡すこと。
会場の大きさや構造を把握できるだけでなく、プレゼンをする場所からでは見えなかったものにも気づくことができるはずです。
(3)本番を想像した「シュミレーション」
そして本番を想像して舞台やプレゼンを行う位置に立ち、適度なマイクの音量や目線の配り方を確認しておきましょう。自然と本番であたふたすることも少なくなりますよ。
いかがでしたか? 自分の話が「聞き手へのプレゼント」だと思うと、モチベーションが高くなりそう。準備を万全にして「ギフトを渡す」と考えれば、本番を迎えることが楽しみになるかもしれませんね!?
次回は、「目的別プレゼンの話し方」についてご紹介します。
【取材協力・監修】
チームビルディング・コンサルタント
尾方僚
大手就職情報会社に9年間勤務した後、コンサルタントとして独立。大学や企業人事担当者向けの講演を数多く行い、企業の採用コンサルテーション・研修に従事する。現在、日本女子大学リカレント教育課程 講師、日本工業大学、デジタルハリウッド大学の非常勤講師としてキャリア系科目を担当。著書は『プレゼン以前の発表の技術』(すばる舎)、『100人の前でもキチッと話せる本』(インデックスコミュニュケーションズ)など多数。