自分に質問をして「過去にさかのぼって」答えを見つける
null前回の『転職先選びや面接に役立つ!意識しておきたい“自分のWILL”とは?』では、転職活動においては自分の「CAN(できること)」をアピールするだけでなく、自分の「WILL(やりたいこと)」を明確にし、相手に伝えることが大切……とお伝えしました。
「WILL」が明確になっていれば、多くの求人情報から自分に合うものを探す際、基準がブレることなく選び出すことができます。そして、相手企業に熱意や本気度が伝わりやすく、「成長性」を感じてもらいやすくなります。
「やりたいことがわからない」という方は少なくありません。そこで、まずは自分の「モチベーションの源」を探ってみましょう。以下の項目を参考に、いろいろな切り口で自分に質問を投げかけてみてください。
ときには、学生時代や子ども時代にまでさかのぼって思い出してみましょう。
モチベーションの源を探る10の質問
- まとまった休暇が取れたらどんなことをしたい?
- 書店で思わず目がいくテーマは?
- 憧れる人、ロールモデルはどんな人?(架空の人物でもOK)
- これまでお金も時間もたくさん投じてきたことは?
- 子どもの頃に夢中になったことは?
- なりたいと思ったことがある職業はどんなもの?
- 大きく感情が動いた場面で、印象に残っているのは?
- 今までで一番楽しかったのはいつ?どんなとき?
- これまでの人生で本気になった瞬間、出来事は?
- 今までに経験した大きな選択は?何をどんな理由で選んだ?
「なぜそうした?」「なぜそうだった?」を掘り下げる
nullこれらの質問への「一問一答」で終わらせないでください。自分の回答に対し、「それはなぜ」を掘り下げていくのです。「どんなポイントに魅力を感じたのか」「なぜ楽しかったのか」などですね。
えば、「高校の文化祭、おもしろかったな」と振り返った場合、「なぜ」を掘り下げてみると、「企画のアイデアを出すのに夢中になった」「飾り付けなど『ものづくり』がおもしろかった」「皆が協力して一つの目標に向かっている感覚が心地よかった」といったように、一人ひとり異なるはずです。
そこから、「やりたいこと」あるいは、自分が「こうなりたい、こうありたいと思う姿」「どんなふうに働きたいか」が見えてくるはずです。
「自分が生き生きしている瞬間」を第三者に聞く
null自問自答するだけでなく、目線を変えて、第三者に聞いてみてもいいでしょう。
家族や仲の良い友人に、「私が生き生きして見えたのはどんなとき?」と尋ねるのです。「子どもの頃、○○しているときはいくら呼んでも返事しなかったよね」「○○していたときは、すごくテンション高かったよね」などです。
自分では意識していなかったエピソードが出てくるかもしれません。無意識の自分の姿を知るには、他人の目を借りましょう。
他者の「WILL」も気づきのひとつ
null自分のWILLがなかなか見えてこないときは、他人のWILLに目を向けてみる手もあります。例えば、同僚や友人などに、「仕事のどんなところがおもしろい?」「いずれどうなりたいと思ってる?」といったように、「インタビュー」をしてみてください。返ってきた答えには、共感できるものも、できないものもあるでしょう。
いろいろな人と話をして、相手の価値観や考え方と比較してみることで、自分自身の本質に気付けるかもしれません。
構成/青木典子