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職場の人間関係に疲れたら…?3大悩みとその対処法【行動科学で解決!お悩み相談室1】

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「上司との相性が合わない」「モチベーションが上がらない」……日々の仕事に悩みはつきもの。あなたはこうした悩みにどう対処していますか?

『kufura』では、20代から40代の働く女性352名にアンケートを実施。この連載では、寄せられた仕事の悩みに関する解決法を、行動科学コンサルタントの冨山真由さんにお答えいただきます。

第1回目のテーマは“職場の人間関係”です。

職場の人間関係の3大悩みは「女性同士」「上司」「先輩」

アンケートでは、職場の人間関係に悩む様々な声が寄せられました。中でも多かったのはこの3つの悩みでした。

悩み1:「女性が多い職場」は人間関係に疲れる!?

「女ばかりの職場なのでドロドロです」(22歳/その他)、「職場に女性が多く、会話に困る」(33歳/総務・人事・事務)、「女性社会に馴染めない」(37歳/その他)、「仲のいいグループ同士が反発し合っている」(42歳/その他)など、特に女性が多い職場の人間関係に悩む声が目立ちました。

悩み2:「上司」との攻防に悩む !?

「さぼってばかりで仕事を押し付けてくる上司をなんとかしたい」(47歳/総務・人事・事務)、「上司が嫌い」(43歳/総務・人事・事務)、「上司がパワハラっぽい」(47歳/公務員)など、上司との距離の保ち方に悩んでいる様子が伺えます。

悩み3:「先輩」の存在がストレス!?

「先輩が意地悪をする」(36歳/総務・人事・事務)、「お局たちの目が厳しい。昼休憩など早めに戻ってきて仕事を始める空気があったり、トイレに席を立つ回数や時間などチェックされていそうで、ストレスがたまる」(31歳/総務・人事・事務)などと、特定の先輩の存在が苦痛になっているケースもあるようです。

具体的に解決していくにはどうしたらいいのでしょうか? 代表的な質問について、行動科学コンサルタントの冨山真由さんに考えていただきました。

【悩み1:女性同士】関係をこじらせないコツは「言い返し」のスキルにあった!

Q.1 職場の人間関係。表面上は仲がよいが、裏ではお互いに悪口ばかり言っているのがストレスです(33歳/その他)

A.1 同調すると悪口はエスカレートします。一歩引いた冷静なコメントで対処を

「この方はおそらく、“自分自身は悪口を言いたくないのに、相手に合わせて一緒に言わなければならない”ということに、一番のストレスを感じているんですよね」と、冨山さん。

その場をうまく収めようとして、思ってもいないのについ“そうですよね~”などと相槌を打ってしまう。その安易な同調や共感が、状況をさらに悪化させていると冨山さんは話します。

「行動科学の考え方では、仕事・プライベート、付き合う人・付き合わない人を分けるというのが前提にあります。しかし、特に女性同士の付き合いではそうもいかないのが現実。

一方で、悪口を言う人は相手に共感をしてほしくて話をします。そして、期待通りの反応をされればされるほど、その悪口はどんどん加速していきます。これを止めるには、こちら側の対応を変えるしかないんです」(冨山さん)

では、ベストな改善策とは? 悪口を言われてしまったら、同調するのではなく「○○さんはそう思っていらっしゃるんですね」などと一歩引いたコメントをすることだそう。

「例えば、“わたしはそうは思わない”と真っ向から否定してしまうと、今度は自分自身が悪口のターゲットになるという、最悪の事態になりかねません。

しかし、否定でも肯定でもない、冷静な言い返しで対処すれば、相手はその反応に物足りなさを感じ、やがて悪口を聞く機会も減っていくでしょう」(冨山さん)

ちなみに、この同調によるトラブルは女性同士に多いそう。“言い返しのスキル”を磨いて、ストレスをできるだけ回避していきたいものですね。

【悩み2:上司】二人の上司の間に入って面倒!そんな時こそ、会話にも十分な配慮を

Q.2 店長と副店長があまり仲良くなく、板挟みになっている(27歳/営業・販売)

A.2 それぞれとの会話に、店長・副店長を介在させないように!

「板挟みになっている、と表現しているということは、この方はふたりの御用聞きとなってしまい、どちらにつくわけでもなく、ただただめんどくさい、と思っていらっしゃるんでしょうね」と冨山さん。

仕事への考え方ややり方の相違が原因で、店長・副店長の関係がよくないのでは、と推測します。

「例えば、副店長に“それ、誰に言われてやってるの? そのやり方は古いから、こっちの方法でやってくれる?”と言われた時にどう答えるか、ですよね。

正直に“店長に言われてやりました”と返せば、ふたりの関係を余計に悪化させてしまいます。

それをさらっと受け流して“ありがとうございます!ご意見参考にします”と答えれば、これ以上状況を悪化させることも、ご自身が板挟みになることもないでしょう」(冨山さん)

【悩み3:先輩】自分自身が疲れないコツは「近づかない」「気にしない」

Q.3 先輩が気分屋。その人の気分によって、職場の空気が変わるのに疲れます(36歳/主婦)

A.3 “○○さんだから仕方ない”とあきらめ、近づかない・気にしないのが一番です

「本人に“どうしたんですか、何かあったんですか? ”と聞くのは逆効果。余計に怒らせてしまう可能性が高いです」と冨山さん。こういうタイプのひとは、聞けば聞くほど過敏に反応するそう。

「人の行動は、行動科学では“ABCモデル”で説明できます。

AはAntecedent(先行条件)。行動を起こすきっかけや環境です。

Bは Behavior(行動)。行為や発言、ふるまいのことです。

CはConsequence(結果)。行動によってもたらされた環境の変化です。

この場合のA(先行条件)は先輩。相手は変えられなくても、“行動”によって“結果”は変えることができるのです。

ですので“○○さんだから仕方ない”とあきらめ、近づかない・気にしないのが一番ですね」(冨山さん)

あるデータによると、自身の2メートル範囲以内にある事象に、ひとは影響を受けやすいのだとか。とはいえ、その先輩と席が隣同士だった場合、近づかないわけにはいきませんが……。

「その場合は、先輩から受けるストレスの原因をきっちり把握すること。もしPCをガチャガチャ打つ音なのだとしたら、さりげなくイヤホンをつけるのも対策のひとつでしょう。

それでも辛い場合は、上司に相談するのもいいと思います。女性はとかく我慢しがちですが、ひとりで抱え込まずに第三者を巻き込み、“行動”することをおすすめします」(冨山さん)

 

いかがでしたか?

女性は共感力が高い分、楽しい雰囲気にも嫌な空気にも影響されやすい一面があります。

“感情”ではなく“行動”に焦点を当てるという行動科学の考え方を参考に、ほどよい人間関係を築いていきたいですね!

 

取材・文/濱登良子


 

【取材協力】

冨山真由

行動習慣コンサルタントの第一人者。人の行動に焦点をあてる手法と技法を提供。大手企業から業種業態を問わず幅広く研修を導入し登壇。著書に『1%の素敵な人だけが実践しているなりたい自分になる方法』『今すぐ!集中力をつくる技術』『どうして?自分に聞く力で問題解決!』など。

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