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【行動科学で解決する女のモヤイヤ 第1回】もう流されない…働く主婦は「なりたい自分」を取り戻せる!?

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毎日、家事に育児に仕事にと精一杯。自分の時間が無くなってしまってからもう何年経つだろう。昔考えていた“なりたい自分”なんて、いつの間にか手放してしまっているかも。

私、『kufura』編集部のE子は、“小1の壁”を乗り越えるために日々奮闘中。最大の難関だと思われた“小1の夏休み”も、なんとかやり過ごせたそんなときに出会ったのが、『「なりたい自分」になる方法』というタイトルの、1冊の本でした。

「今は子どもが無事に育ち、仕事を続けることだけを考えよう」。そう念じ続けて日々を過ごしているものの、なんだかイライラ、モヤモヤすることが多いのが現実。ならば!と、『「なりたい自分」になる方法』の著者、行動習慣コンサルタントの冨山真由さんの元を訪れることに……。

この連載では、仕事に家庭に奮闘する“働く主婦”が、日々を軽やかに送れるようになるためのヒントについて、冨山さんから行動科学のレクチャーを受けていきます。

「感情」と「行動」を切り離すことが第一歩

自分は家事・育児・仕事で毎日がいっぱいいっぱいで、ヘトヘト。でも、周りにいませんか? 家庭をもっているのに仕事もプライベートも充実してイキイキしている人。一体、何が違うのだろう?

「行動科学の前提になるのですが、多くの女性は“感情”に左右されやすい傾向があります。“Aさんはいつも素敵に輝いて見える。私はなんてダメなんだろう”というように、私はダメだ……という“感情”で一喜一憂してしまうんですね。

自分の感情は大切にして欲しいのですが、仕事や育児において、感情と切り離して“行動”に焦点を当てることが大切! 行動科学のセミナーでは、これを“認知転換”として練習してもらっています」と冨山さん。

感情と行動を切り離す!? それって、感情を殺して行動するということ……!?

「いえ、そうじゃないんですよ。感情ではなく、行動に注目するということなんです。

例えば、“今日は仕事がうまく行かなかった”というひとつのモヤモヤが、“そういえば今日は夫が何も家事をしてくれなかった”、“今日は子どもも宿題をきちんとしなかった”というように、負の連想ゲームのようにどんどん膨らんでいったりしませんか?

これは無意識のうちに行われる、“認知の連鎖ゲーム”です。これを俯瞰できるようになると、自分で負の連想ゲームを止めることができます。

自分だけが悩んでいるのではなく、人はみな悩む生き物だと知ることも、同時に大事ですね。みんな同じように悩んでいます。ただ、それを乗り越えた人と、まだモヤモヤしている人の違いですね」

う〜ん、私は認知の連鎖ゲーム、モヤモヤの渦中に何年もいるわけだ。では、どうしたらそこから抜け出せるのだろう?

頭の中のモヤモヤは、「紙に書き出す」と整理できる

「育児や家事業も、仕事と同じような考え方をしましょう。

働く女性の中には、仕事より育児や家事のほうがストレスだとおっしゃる方が多くいます。

仕事は淡々と合理的にこなしますよね。これは、無意識のうちに感情と行動を分けているからです。きっと長年のキャリアの中で培われたものでしょう。

働く女性の皆さんには、ぜひそのスキルを家事や育児に置き換えて欲しいですね。プライベートとなると、“もっと夫にこうして欲しい”“もっと子どもに言うことをきいて欲しい”などの思いが出て、理性的ではいられなくなってしまいます。

ここで、感情と行動を分けましょう。そして、行動に焦点を当てることが、行動科学マネジメントの考え方です」

たしかに家庭では、つい夫や子どもに感情的になってしまうシーンがある。それは、感情と行動が切り離されてなかったからなんだ。それを知るだけでも、イライラする前に一瞬冷静になれそう。

「さらに具体的にイライラを解決するために、まずは、なぜモヤモヤしているかを紙に書き出すことをおすすめしています。

これは何をしているかというと、感情と行動を切り離す練習をしてもらっているのです。

紙に書くと俯瞰して見られるので、このモヤモヤは“思っているより、たいしたことではない”ということに気づくことができるのです。そう思ったら、その項目を斜線で消してください。

それでも残った項目が本当のモヤモヤなので、どうしたら解決できるかを考えていきます」

なるほど、それだけでも頭の中のモヤモヤがずいぶんと整理できそう!

「have to」を減らし「want to」を増やす

加えて、“自分の時間を作り出す”こともおすすめしています。

責任感が強い女性の中には、旦那さんには任せられないとか、義理のお母さんに頼れないとか、ひとりで抱え込んでいる人も多く見受けられます。

“旦那さんにやってもらう”ことや、“義理の母にやってもらう”ことを見つけ、自分がやらないことも決めていただきたいです。

自分の人生なのに自分の時間がないと、どうしても“have to”ばかりになってしまい、“こんなにやってるのに報われない私”というように、なりたい自分から遠のいてしまう。“want to”、つまりやりたいことをやれるようになると、なりたい自分に近づけます」

たしかに、「want to」と思うことがほとんど何もできず、「have to」ばかりをこなしていたかもしれない。それでは、自分の人生を生きている感じがしないのかも。あぁ、こんな私でも、「なりたい自分」になれるのだろうか?

「行動科学は、どんな人でもできるようになるためのスキルなので、“なりたい自分”に近づけなくて困っている人にこそ試していただきたいです」

 

冨山さんにお話を伺った日の夜、さっそく、頭の中のモヤモヤを紙に書き出してみた。自分のこと、家族のこと、仕事のこと。どんどん紙の余白は埋まっていき、30個ほどの項目ができた。

それから、「たいしたことないな」と思えるものに線を引いて消していった。自分のこと一つに、家族のこと一つ、それに仕事のこと一つが残った。これが、“本当のモヤモヤ”の正体なんだ。

これだけなら、なんとか問題は解決できるのかも。あとは、人に任せられることを見つけ、自分の時間を作らないと。少しずつでも、なりたい自分に近づけるようにしよう……!

 

※次回は、「働く主婦が“あれこれ中途半端”を卒業する方法」についてご紹介します。

構成・文/kufura編集部 人物撮影/横田紋子(小学館)

 

 

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