仕事の私、ではない自分を知る人に聞いてみたいこと
null年末年始は、自分1人でじっくり考えるだけでなく、「他者の目線」も取り入れて多角的に自分を見直すチャンスでもあります。
忘年会や新年会など、普段は会わない友人や親戚、離れて暮らす家族に再会する機会がありますよね。その人たちは、「ビジネスパーソン」ではなかった頃の、素のあなたを知っているはずです。
その人たちに、「私はどんな子どもだった?」「中学時代の私って、どんなときにイキイキして見えた?」などとたずねてみてください。
「あなた、○○をしているときはいくら呼んでも返事しなかったよね」「○○していたときは、すごくテンション高くて楽しそうだったよね」など、自分ではすっかり忘れていたエピソードが出てくるかもしれません。
あるいは、過去に一緒に働いていた同僚や上司を食事に誘って、「あの頃の私は、どんなふうに映っていた?」とたずねてもいいでしょう。
例えば、こんな質問を投げかけてみてはいかがでしょうか。
●私の強み、弱みは何だと思いますか?
●私の長所、魅力はどういうところだと思いますか?
●私はどういうときにイキイキして見えましたか?
●私はどんなときにつまらなさそうに見えましたか?
●私にお願いするとしたら、どんなことですか?
●私を一言で表現すると?
立場によってそれぞれ視点が異なります。彼らはあなたの次のような部分を目撃しているでしょう。
●職場の仲間……部署内での役割の果たし方、他メンバー・他部署・取引先などとの関わり方が見えている
●友人……1対1でなく、複数の人が集まっている中での立ち位置、役割、行動パターンが見えている
●家族……利害関係にとらわれない、「素」の状態での行動が見えている
このように、さまざまな立場の人からコメントを集めてみることで、自分では気付いていなかった「自分らしさ」が見えてくるかもしれません。
無意識の自分の姿を知るには、他人の目を借りましょう。自分よりも他者の方が、自分のことをわかってくれているということもあるものです。
いろいろな人に「仕事への思い」「将来ビジョン」をたずねてみる
null普段の職場から離れていろいろな人に会えるこの機会に、「仕事のやりがいは何?」「どんなキャリアを歩んでいきたい?」「将来どうなりたい?」などと、インタビューをしてみるのもいいでしょう。
相手から返ってきた答えに対し、「共感できる」「共感できない」など、自分の感じ方を認識することで、自分の志向が整理されていきます。
会社には、ある程度、価値観や志向が近い人たちが集まっています。その中に身を置き続けることで、いつしか流されてしまっていること、考えが偏ってしまっていることもあるかもしれません。
この機会にいろいろな人と話をして、相手の価値観や考え方と比較してみることで、自分自身の本質に気付けることもあるのではないでしょうか。
年末年始のそんなチャンスを、ぜひ活用してみてください。