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子連れの大変さを救う!「パナソニック」から「押し歩き機能」搭載の電動アシスト自転車が6月発売に

子育て世代の必須アイテムともいえる「電動アシスト自転車」。子どもや荷物を乗せての移動もラクで、坂道などでもフラつかないなど、メリットはたくさん。一方で、バッテリーのぶん車体が重く、自転車の押し歩きが大変でした。

そんな悩みにこたえたのが、電動アシスト自転車のシェア率No.1ブランド「Panasonic(パナソニック)」です。2021年に同ブランドが開発・発売したショッピングモデルは、販売から1カ月で年間の企画台数分を受注。「子どもを乗せられるモデルもつくってほしい」という多くの声が集まったそうです。

それから約3年。満を持して発表されたのが、幼児2人同乗用モデル『ギュット・アニーズ・DX・押し歩き』。

『Gyutto(ギュット)』といえば、街中でもよく見かける人気モデルです。さあ、実力やいかに!? 2024年6月初旬に販売開始の新機能を、一足お先に体験しました。

国内初「幼児2人同乗用電動アシスト自転車」が開発されたワケ

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子どもと電動アシスト自転車を合わせると、総重量は数十kgになる場合も。押し歩きはやはり大変。

保育所や幼稚園、習い事への送迎に、家族での自転車移動に。電動アシスト付きの「子乗せ自転車」を愛用している方は多いでしょう。

しかしこれまで、アシストしてくれるのは“乗車時”のみ。押し歩くシチュエーションでは、自力で荷重を支え、前に進む必要がありました。

自転車に乗れないシーンでは、最大約66kgを押して歩く必要がある

『ギュット・アニーズ・DX・押し歩き』。

    駐輪場や歩道橋などのスロープ、車両通行止めの商店街、人通りの多い公園など……意外と“押し歩く”機会って多いんですよね。しかもこうした自転車に乗れないシーンでは、最大約66kgを押して歩く必要があるってご存知ですか?

    『ギュット・アニーズ・DX・押し歩き』(32kg)+子ども2人と荷物(30kg)+チャイルドシート(約3.4kg)※として、総重量は約65.4kg。

    お子さんの人数や成長、荷物の量にもよりますが、日常の多くのシーンで「押し歩き」の機会があります。また、総重量がこれに満たずとも、スロープや人通りの多い場所では、安全を考えて押し歩くに越したことはありません。

    ※「パナソニック」の前用チャイルドシート(品番NCD468)を想定

    チャイルドシート付きの子乗せ自転車利用者へのアンケート。(資料提供:パナソニック サイクルテック)

    こうした「子どもを乗せての押し歩き」に負担を感じる子育て世代は、「パナソニック サイクルテック」の調べによると79.5%。「子乗せ自転車に押し歩きをサポートしてくれる機能があれば楽になる」という回答は、92%にものぼったそうです。

    まさに切なる願い! そこで2021年のショッピングモデルを発表後、社内のリアルな子育てママが結集。安心・安全面に配慮し、商品化されたのが『ギュット・アニーズ・DX・押し歩き』なのです。

    操作は簡単! 安心・安全への配慮もあちこちに

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    もうすぐ6歳の一児の母である記者。前に子どもが乗った状態の子乗せ自転車を扱うのは初めて。

    いざ、体験。

    子どもとチャイルドシートの荷重に加え、パソコンなどがたっぷり入った荷物も前カゴへ。平地を何もアシストなく押し歩くと……重くて腕がフラフラ。日ごろ筋トレで鍛えているのにうまく操れません。この状態で傾斜のある道を押して歩くのは怖いぞ。

    「押し歩きモード」をON!

    1.電動アシストの電源をオン。
    2.電源が入っている状態でサドル下の押し歩き用レバーを上にあげ、サドルを引き上げる。
    3.「アシスト」の速度を調整する。
    4.丸い「押し歩きボタン」を押しながら歩く。

    「押し歩きモード(押し歩き機能)」の使い方は簡単。

    まず、電源が入った状態で、サドルの下にあるレバーを上に上げます。レバーは軽くて、力はほとんど必要ナシ。サドルが斜めになった“座れない”状態になることで、モードが切り替えられるのです。

    平地は押して歩きます。今回用意されたのは、一人なら難なく上がれる傾斜ですが……いざ! 

    平地は自力で押し歩き、傾斜に入ったところで左手のハンドル部分にある「押し歩きモード」のスイッチを入れてみました。同時にグンッ! と前に進む感覚があり、腕への負担が軽くなります。あとはスイッチを押したまま、歩きながらのぼればOK。

    最初は、ふっと軽くなった感覚に驚きましたが、慣れれば平地と同じように前へ進むだけなので、かなりラクと言えるでしょう。

    遅くしたければ三角を下に。
    速くしたければ三角を上に。操作はシンプルです。

    また、アシストの速度は2段階で調整できます。遅いほうで、時速3〜4kmとゆっくり歩く程度。速いほうで、時速5kmほどとサッサと歩く程度です。押し歩きモードに慣れるまでは、ゆっくりのほうを選ぶとよいかもしれません。

    「ずり下がり抑制機能」があってよかった〜(ホッ……)

    傾斜の途中で悲劇は突然に。

    体験当日、直前まで予期せぬ雨。そのため、地面はすこし濡れていました。

    傾斜の中ほどまで来たときです。踏ん張った足がズリッ……! 怖くて思わず押し歩きボタンから手が離れてしまったのです。押し歩きボタンは押し続けなければアシストしてくれません。噴き出る冷や汗。

    すると「ずり下がり抑制機能」が作動。自転車が勢いよくずり下がることを防いでくれたのです。

    坂道でのずり下がりを抑制するサポート機能。

    「ずり下がり抑制機能」とは、坂道での押し歩き中に、押し歩きボタンから指が離れた場合に作動する安全システム。約10秒間、自転車が勢いよくずり下がることを抑制してくれます。

    あらかじめ説明があったとはいえ、想定していない瞬間にことが起こり、とても怖かったです。おかげで無事に頂上へつきましたが、この機能がなかったら……(ゾッ)。

    大切な子どもと一緒のときに、安心・安全への配慮はいくらあってもありがたいですよね。

    降りも慎重に。

    そして降りへ。押し歩きボタンを押さなければ何もアシストされないので、傾斜に任せながらブレーキを適度にかけつつ、ゆっくり進みます。

    押し歩きモードをOFFにするには?

    押し歩きモードのサドル。
    手で軽く押して、元通りにするだけ。

    平地に着いたら、サドルを押してもとのフラットな状態へ。これで「押し歩きモード」が解除され、乗車時に誤作動しません。

    また、押し歩き時のサドルが引き上がった状態のときに、お子さんが指を挟まないよう樹脂カバーが付いています。ちょっと目を離したすきに、子どもは大人が思ってもいないようなことをするものですから、ありがたい機能です。

    ちなみに、押し歩き機能を作動することでの電力消費はわずかとのこと。ケースによりますが、頻繁に押し歩くからといって、充電がすぐになくなるという心配はなさそう。

    6月の発売が待ち遠しい!

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    全5色の『ギュット・アニーズ・DX・押し歩き』の発売は、2024年6月上旬。メーカー希望小売価格は18万3,000円(税込)です。

    実は現在、非電動アシスト子乗せ自転車でがんばっている記者。体重20kgとなった子どもを乗せ、遠方や坂道を越えてのお出かけがツラくなってきました。小学校へ入っても、習い事の送迎や通院などで子乗せ自転車は活躍すると聞きます。しかも、チャイルドシートを外せば普段使いとして遜色ないデザイン性の高さ。リアルに購入を検討しています。

    皆さんもお近くの販売店を、どうぞチェックしてみてくださいね。

    【取材協力】
    パナソニック サイクルテック

    『ギュット・アニーズ・DX・押し歩き』

    『ギュット・アニーズ・DX・押し歩き』
    発売日:2024年6月上旬
    メーカー希望小売価格:18万3,000円(税込)
    カラー:全5色
    バッテリー:リチウムイオンバッテリー
    バッテリー容量:16.0Ah
    充電時間:約5.0時間

    ニイミユカ
    ニイミユカ

    朝ランが日課の編集者・ライター、女児の母。目標は「走れるおばあちゃん」。料理・暮らし・アウトドアなどの企画を編集・執筆しています。インスタグラム→@yuknote

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