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新学期を気持ちよく!「上履き」がスッキリきれいになる洗い方【プロが教える洗濯講座】

学校が始まると、週末の上履き洗いも再開ですね。今回は子どもたちの学校生活の必需品である「上履き」の上手な洗い方を、ライオン株式会社 お洗濯マイスターの大貫和泉さんに教えてもらいました。スッキリきれいに洗い上がった上履きで、子どもたちを気持ちよく送り出してあげましょう。

超コンパクト液体洗剤を使えば、頑固な汚れもスッキリ!

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今回、上履き洗いに使用するのは、衣類用の「超コンパクト液体洗剤」。大貫さんいわく、上履きの落ちにくい頑固な汚れもしっかり落とせるそうです。早速、洗い方を見ていきましょう。

(1)上履きに付いたホコリや砂を、靴専用ブラシで落とす。

上履きに付いているホコリや砂を、靴専用ブラシで払い落とします。靴底にもブラシをかけて、細かいゴミもしっかり払いましょう。

(2)超コンパクト液体洗剤を水で薄めた洗剤液を作る。2Lの水に対して洗剤2g(小さじ1/3程度)が目安。

水2Lに対して衣類用の超コンパクト液体洗剤2g(小さじ1/3程度)を目安に、洗濯桶などに洗剤液を作り、ゴム手袋をしてよくかき混ぜます。

「上履きを洗う洗剤は、水にさっと溶けやすく、浸け置き洗いもできる液体洗剤がおすすめ。汚れがひどい時は浸け置きをすると◎。水ではなくぬるま湯を使うとよく落ちますよ」(以下「」内、大貫さん)

(3)洗剤液を上履きに付けながら、靴洗い用ブラシで布部分の汚れをこする。

「ポイントは上履きを水で濡らす前に洗剤液を付けること。洗剤液を付ける前に上履きを水に浸けると、細かい砂などが繊維の中に入り込んでしまい、汚れが落ちにくくなってしまいます」

布の部分を洗い終えたら、靴底も靴洗い用ブラシで洗いましょう。

また、メッシュタイプの上履きは靴洗い用ブラシで強くこすると傷むことがありますので、スポンジなどの柔らかい部分でこするといいそうです。

(4)周囲のゴム部分は洗剤液を付けながら、メラミンスポンジでこする。

さらに、「周囲のゴム部分は、メラミンスポンジを使うと汚れがよく落ちますよ!」と大貫さん。

「つま先や周囲のゴム部分は、靴洗い用ブラシで強くこするとゴムを傷めてしまうので、メラミンスポンジを軽く水で濡らしてこするのがおすすめ! ゴム部分の汚れが落ちると、一段ときれいに見えますよ」

なるほど! メラミンスポンジはこんなところでも大活躍。確かに、ゴム部分の汚れを落とすのにぴったりですね。

(5)きれいな水に変えて、靴洗い用ブラシでこすりながらすすぐ。

靴洗い用ブラシでこすりながら、新しいきれいな水で上履きをよくすすぎ、洗剤を洗い流します。

(6)最後に柔軟剤を入れ、押し洗いを3〜5回する。

「仕上げに、柔軟剤を溶かした水に上履きを浸し、数回軽く押します。この時に、消臭&防臭効果のある柔軟剤を加えると、上履きの嫌なニオイを抑える効果が。柔軟剤は、5Lの水に2ml程度を目安に入れてください」

(7)乾いたタオルで水分を取る。あとは干せばOK!

乾いたタオルで上履きを包み、全体の水分が取れたら終了です。

曲げた針金ハンガーに上履きを干すと、水切れがいい!

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さらに、上履きの上手な干し方についても大貫さんが教えてくれました。針金ハンガーが1本あれば簡単にできるので、早速試してみましょう。

(1)針金ハンガーの両端を上に曲げる。

針金ハンガーの肩部分の両端を持ち、写真のようにグイッと上に曲げます。

(2)1足ずつ、つま先をかけて干す。これで水切れが早くなる!

針金ハンガーを物干し竿などにかけ、上に曲げた部分に1足ずつ上履きをかけて干します。こうすると、上履きのかかとの方に水が集まり、水切れが早くなりますよ。

いかがでしたか? 子どもたちが気持ちよく学校生活を始められるように、サッパリきれいに上履きを洗って送り出してあげたいですね。

【取材協力】

大貫和泉

約20年、洗濯用洗剤などの製品開発、調査に携わり、そこで得た豊富な経験や知識を生かし、ライオン株式会社のお洗濯マイスターとして各メディアなどで活躍。主婦や母親の立場から、女性ならではの目線で日々の洗濯に役立つ情報を伝えている。

 

取材・文/岸綾香

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