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「豆乳の朝食スープ」にはカリカリの油揚げを添えて【松田美智子のきれいになる大豆おかず】#4

いま、私たちの生活でもっとも重要なキーワードは、ウイルスから身も守る「免疫力」。そして免疫力を高めるために重要なのが「食事」です。厚生労働省でも、感染予防対策として行うべき生活習慣として「こまめな手洗い&消毒」「充分な睡眠」「バランスのよい食事」を提唱しています。

そこで、ヒトの体に不可欠な五大栄養成分(たんぱく質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラル)をはじめ、多彩な栄養素を含むスーパーフード「大豆」と、その加工品を使った料理を、料理研究家の松田美智子さんがシリーズで提案します。今回は、朝食におすすめのスープです。

台湾の栄養満点朝食を、家庭で手軽においしく!

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今回ご紹介するのは、台湾の国民的朝ごはん「豆漿」(ドウジャン)を松田さん風にアレンジした「豆乳の朝食スープ」。「豆漿」は温めた豆乳に酢を入れておぼろ豆腐のようにしたスープで、揚げパンと一緒に食べるのが台湾では定番になっています。今回は揚げパンのかわりに、香ばしくカリカリに焼いた油揚げを添えます。

豆乳は、抗酸化・抗炎症作用にすぐれた大豆イソフラボンを豊富に含み、たんぱく質や老化予防に効能があるサポニンはじめ栄養満点。さらに、コレステロール“ゼロ”で、ダイエット中でもうれしい、女性にとってはうれしい栄養の宝庫なのです。

「家庭で揚げパンを用意するのは大変なので、その代わりにカリッと焼いた油揚げを添え、さらにヘルシーに仕立てました。また、卵を落とすことでコクが出て、酢の酸味もまろやかになります。

朝食はもちろん、食欲のない時にもおすすめです。味つけは塩だけなので、上質な自然塩をお使いになるとさらにおいしくいただけます」(松田さん)

油揚げをしっかり焼くのがポイント!「豆乳の朝食スープ」の作り方

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材料(2人分)

豆乳(無添加) 21/2カップ

卵黄 2

油揚げ 1

青ねぎ 小口切りにして適量

塩 適量

米酢 大さじ12

作り方

油揚げは1cm幅に切り揃える。フライパンを弱火にかけ、油を引かずに油揚げを並べて、両面にこんがりと焼き目がつき、カリカリになるまで焼く。キッチンペーパーを敷いた皿に移しておく。

鍋に豆乳を入れて弱火にかけ、常時混ぜながら沸騰しないように煮立てる。“ふつっ”としたら卵黄を落とす。

火を切って30秒ほどおき、卵黄をふんわり固める。

器にそれぞれ豆乳を入れ、卵黄を崩さないように移し、塩と米酢大さじ1〜2を加える。

油揚げと青ねぎを添える。

動画・撮影/鍋島徳恭

1955年東京生まれ。女子美術大学卒業後、料理研究家のホルトハウス房子さんに師事、各国の家庭料理や日本料理を学ぶ。1993年から「松田美智子料理教室」を主宰。テーブルコーディネーター、女子美術大学講師、日本雑穀協会理事も務める。使いやすさにこだわったオリジナル調理ブランド「松田美智子の自在道具」も好評。http://www.m-cooking.com/

【松田美智子さんのレシピはこちらからも】

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