不調にサヨナラ!「リセットヨガ」で体も心も整える
null何かと不調を感じやすい季節の変わり目。特に今年は花粉がひどく、ストレスを感じる人も多かったのではないでしょうか。
「季節の変わり目は、寒暖差や気圧の変化により、私たちの体や心にも影響が出やすい時期です。そんなときは、ゆっくりと体を動かし、今の状態に気付くことからスタートしてみましょう。
体と心を整えるのに、ヨガの世界では呼吸法がとても大切。今回は特に呼吸を意識しながら、体も心もリセットしていきましょう」(以下「」内、若松さん)。
春は環境の変化も起こりやすい季節なので、知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでいる場合も。まずは自分自身の状態を見つめ直すことが大事なんですね。
「リセットヨガ」で体全体を温める
null(1)前屈と伸びを繰り返す
立った状態で自分の骨盤幅に両足を開き、頭頂をできるだけ高く引き上げて、中心を整えます。吸いながら両手を横から頭の上に。手を合わせられる人は、頭上で合わせましょう。
目線を上げ、息を吐きながらゆっくりと体を前に倒します。吸いながら背筋を伸ばし、目線は斜め前に。吐く息でもう1度前に倒します。これを5回繰り返します。
「呼吸に合わせてダイナミックに動くことで、血液の循環が促され、全身がポカポカと温まっていきます」
(2)体側をしっかり伸ばす
両手を上げて、右手で左の手首をつかみ、吐きながら右に倒します。目線は左の腕越しに上げ、心地よい所まで倒したらそこで3回呼吸をしましょう。吐き切ったら上体を起こし、同様に反対側も行ってください。
「脇の下が心地よく伸びるのを感じながら、しっかり体側を伸ばしてください」
(3)頭を下げて血流を促進
今度はお尻の後ろで指を絡め、吸いながら胸を開き、斜め上に目線を上げます。吐きながら上体を前に倒し、頭の重みを床に下ろし、ここで3回呼吸をしましょう。
吐き切ったら上体をゆっくり起こし、そっと目を閉じて体の反応を感じてください。
(4)空気椅子のようなポーズ
今度はちょっとキツイポーズです。吸いながら両手を肩の高さに上げ、吐きながら膝を曲げてお尻を後ろに引きます。安定したら、吸いながら両手と目線を斜め上に。ここで3回呼吸をしましょう。肩周りの余分な力を手放して、お腹を内側に引き込みます。
「これは体の中に熱を作るポーズです。お腹にも背面にも刺激が入り、なかなかハードですが、頑張ってください!」
(5)頭を下げて、体を揺らす
吐きながら上体を前に倒し、膝をゆるめながら手の平で肘を抱えます。上半身をゆるめ、少し動きながらぶら下がるイメージです。体がゆるんだ感覚が出たら、両腕をパッと放し、吸いながらロールアップで起き上がります。
(6)片鼻呼吸法で浄化
背筋を伸ばして座り、右手の人差し指と中指を曲げ、鼻の前に置きます。不安がなければそっと目を閉じ、息を両鼻から全部出し切ります。親指で右の鼻を押さえ、左の鼻から息を吸います。
指を変えて、薬指と小指で左の鼻を押さえ、右の鼻から息を吐きます。これを4カウントで、4往復行いましょう。
「片鼻呼吸法」の詳しい記事はこちらを参考に→【おうちでヨガレッスン#1】「片鼻呼吸法」で自律神経を整え、忙しい私の心身と向き合う
実際にやってみると、想像以上にダイナミック。頭を上下に動かす動きが多いので、体がポカポカ温まり、特に空気椅子のようなポーズは思った以上にハード! お腹と太ももが刺激されました。最後にはkufuraの動画で人気の片鼻呼吸法も。片方の鼻から呼吸をすることで、より呼吸が深くなり、内面への意識も高まります。
終わったらポカポカと体が温まり、ストレッチの動きもたくさん入っているので体がスッキリ。心地よくリセットされて気持ちいい!
季節の変わり目はもちろん、ストレスが溜まったときや、イライラしたとき、体が滞っているときなどにもおすすめです。ぜひ試してみてくださいね。
次回は「デトックスヨガ」を紹介します。
【取材協力】
若松由貴子
心と身体をバランス良く鍛えることができるオンラインスタジオ『Veda Tokyo』所属。さわやかな笑顔と丁寧で分かりやすいレッスンが人気。アディダスグローバルランニングコミュニティadidas Runners Tokyoのヨガ講師を務める。2015年より毎年インドに渡り、ヨガの学びを深めている。指導歴10年。2人の子どもの母。
取材・文/岸綾香