足元が濡れない&ムレないと体がラク、ニオイも軽減!
null雨は通さず、汗による内側からのムレは逃すという「防水透湿性」に優れるゴアテックスのシューズ。登山やキャンプなど、アウトドアを楽しむ人だけの、特別なものと思っていませんか?
ゴアテックス素材を扱う『日本ゴア』マーケティングの伊藤由里子さんに伺うと「トレッキングシューズのみならず、今は商品のバリエーションも豊富。雨の日はもちろん、晴れの日も夏場も、毎日履ける快適なシューズとして、お試しいただきたいアイテムです」(以下「」内、伊藤さん)。
取材した日も、伊藤さんはゴアテックスを使用したスニーカーを着用。
「私自身、ゴアテックスシューズを天候に関わらず履いていますが、特に何も感じないというのが本音(笑)。でもこれはつまり、濡れてもムレてもいなくて快適ということ。
足元が濡れると不快で、体が冷えたり、ムレたり、ニオイが発生したりしますよね。でも、ゴアテックスファブリクスの防水透湿性が、足元の濡れやムレから守ってくれるおかげで、何も感じないんです」
「ゴアテックスシューズは、靴下状になったゴアテックス素材がベースに使われています。このおかげで形が崩れにくく、水を通さず、ムレは逃すようにできています。
靴紐を通すタン部分も、通常のシューズはタンが離れているのですが、ゴアテックスシューズは水を通さないよう切れ目なくつながっています。
また、素材の縫い目や接着面も水が入りにくいようになっているなど、ゴアテックス素材をシューズに使う上での決まりがあります。これらによって機能性が確保され、快適で安全に使用していただけるんです」
ビジネスパーソンには「革靴」、お子さんには「キッズシューズ」
革靴にもゴアテックスを使用したものがあります。
「どんな日も、足元は革靴でなければならないビジネスパーソンにおすすめです。濡れず、ムレを軽減し、脱いだときに快適とおっしゃる方が多いアイテムです」
また、大人だけでなく、子ども向けシューズにもゴアテックスファブリクスを使用したものが発売されています。
「新陳代謝のさかんなお子さんは、どうしても汗をかき、それがムレて細菌が繁殖し、ニオイの原因に。ゴアテックスシューズを履くと“ムレにくい!”“靴下が汚れにくい!”と、お母さん方から好評です」
トレッキングシューズ以外で、ゴアテックスシューズを持っているかな?と筆者も靴箱を覗いてみると、ダウン素材が入った温かいスノーブーツが見つかりました。
こうしてみると、ゴアテックスを使った快適なシューズはたくさんありますね! お気に入りを見つけて、それぞれに合ったお手入れをして長く愛用したいものです。
自宅で洗う方法
nullここからは、伊藤さんにアドバイスいただき、筆者が普段から愛用しているローカットのトレッキングシューズをお手入れしてみました。購入からおよそ1年。最初に撥水性スプレーをかけただけで、一度も洗ったことがありません。
「シューズの場合も、まずは製品のお手入れ表示を確認してそれに従ってください。基本的にはウェアと同様、少量の洗剤で洗ってしっかりとすすいだ後、乾いたら撥水スプレーをかけます。
撥水スプレーを洗うごとにかけることで、汚れも防止できます。シューズはウェアより地面と接する機会が多いので、泥汚れなどがどうしてもつきやすい。それをスプレーで防ぎます」
【用意するもの】
- 家庭用洗剤
- シューズ用ブラシ
- 撥水性スプレー
「洗剤は、漂白剤や芳香剤の含まれない、シンプルなものがおすすめです」
【洗い方】
(1)付属品を外して、洗う。
靴紐、インソールを外して、洗剤を溶かしたぬるま湯へ。他の靴を洗う時と同様、ぬるま湯に浸し、シューズ用ブラシで洗います。
(2)風通しのよい日陰で陰干しする。
ウェアと同様、直射日光は避けて干します。温風で半日ほど干すと、すっかり乾燥しました。やはりウェア同様、乾くのが早い印象です。
(3)乾いたら、撥水スプレーを全体に振りかける。スプレーが乾いたら靴箱へ。
屋外で撥水スプレーをかけて仕上げました。洗い上がりは内側もふかふか。試しに、晴れた日の犬の散歩で履いてみましたが、伊藤さんの言葉にあったように“何も感じません”でした。
『ゴアテックス』だからと少し構えていましたが、シューズの洗い方も他のスニーカーを洗うのと同じ感覚で簡単! ゴアテックス素材のシューズを洗わずに、靴箱で眠らせている……という人は、年末の大掃除と一緒に洗ってみませんか?
【取材協力】
GORE-TEXブランド
朝ランが日課の編集者・ライター、女児の母。目標は「走れるおばあちゃん」。料理・暮らし・アウトドアなどの企画を編集・執筆しています。インスタグラム→@yuknote