超かんたん!玄関で5秒ケアするだけで、嫌なニオイが消えて靴が長持ち
nullケアの方法はとってもかんたん。「ただいま!」っと靴を脱いだら、そのまま玄関で除菌消臭スプレーをシュッ! そして乾燥剤を靴の中に入れるだけです。
だけど、どうして帰宅直後にする必要があるのでしょう? ケアの詳細やメカニズムについて、大場さんに伺いました。
冬場の靴はどうして臭うの?ブーツが臭うメカニズム
null「足のつま先は、心臓から遠く離れているので、もともと冷えやすい部分と言われています。足先が冷える冬場には、足を温めるため、足先にたくさんの血液が集まります。しかし足が十分に温まると今度は、体温が上がりすぎることを防ぐために、足にたくさんの汗をかくのです。
パンプスのように履き口が広い靴やサンダルなど通気性のよい靴と違って、ロングブーツやムートンブーツは履き口が狭く、さらに保温に優れているため通気性もよくないものが多いです。こういった靴でたくさん汗をかくと、当然靴の中はムレてしまいます。
汗をかいた靴を放置しておくと、雑菌が繁殖しやすい状況になります。繁殖した雑菌が皮脂(タンパク質)を食べ、その食べ残しが“嫌なニオイ”の原因のひとつになると考えられています」(大場さん・以下「」内大場さん)
ブーツのニオイを防ぐケア1:「除菌」
null「服や下着、靴下は毎日洗濯することができますが、靴は洗濯できません。しかも、お話したとおり、靴の中は不衛生になりやすい。汗をかいたままの靴を放置すると雑菌が繁殖してしまいます。帰宅後よりも翌朝のほうが、靴の中の衛生環境は悪化しているのです。
そこで、帰宅後、靴の中がまだ体温で温かいうちに、除菌消臭スプレーを使用します。片足約1秒、靴の中に向けてスプレーするだけで、靴の中の環境は劇的に改善されます」
ブーツのニオイを防ぐケア2:「乾燥」
null「1日靴を履いていると、靴の中で約コップ一杯分の汗をかくといわれています。それだけの量の汗が乾ききるには、自然乾燥だと2~3日はかかります。
そこで、靴の中に乾燥剤を入れておくことをおすすめします。ロングブーツやムートンブーツなど、ムレやすい靴には特におすすめです」
実は乾燥には、ニオイ対策以外にも、靴の傷みを防ぐ効果があります。靴にとって水分は大敵。特に今の季節は、雪で濡れてしまったという靴のケアにも、乾燥剤がおすすめなのだそう。
「多くの靴の素材に使われている革は、わかりやすく言うと、スエードのような線維でできています。その1本1本の線維が、汗や雨などの水分を含むと、膨張し、柔らかくなります。その状態で履き続けると、革は傷んでしまいます。
靴を自然乾燥させるには2~3日かかりますから、乾燥剤を使わずに毎日同じ靴を履き続けると、水分が過剰になり、傷みやすくなってしまうのです。
また、靴のインソールの下の部分、中床(なかどこ)には、紙を圧縮したものが使用されている靴もあり、こちらも水分を含むと傷みやすい素材です。足を入れるインソール部分は乾いていても、中床や内側がまだ濡れている、ということも結構あるんですよ」
消臭スプレーや乾燥剤など、ケアに使う道具は?
null消臭スプレーは各社からさまざまなものが発売されていますが、ポイントは“除菌”とあること。スプレーのしかたは噴出の強さや形状など商品によりますが、今回使用した「ホーキンス 除菌・消臭スプレー」であれば、スプレーする時間は片足1秒ほど。ロングブーツのような履き口が狭いものに関しては2秒ほど、ということでした。
乾燥剤もさまざまなタイプのものがありますが、おすすめはくり返し使えるタイプ。効果が弱くなったと感じたら、天日に干すと除湿効果が再生します。また、今回使用した「ほしものびより」は、袋が二重になっていて中の乾燥剤が飛び出しにくくなっています。お子さんやペットがいるご家庭では、こういったものを選ぶのがよいでしょう。
左「ホーキンス 除菌・消臭スプレー マリンノート/1,080円(税込)」
右「JEWEL 靴 乾燥剤 ほしものびより/648円(税込)」
たった5秒のケアで、ニオイはもちろん、靴が長持ちするようになるなんて嬉しいですよね。これからはこの“玄関5秒ケア”を毎日の習慣にしてみませんか?