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「ニットの洗濯頻度」を調査!毎回洗う派は2割、シーズン1回派は1割…その理由とは?

カーディガンやセーターの「洗いどき」を見極めるのは、なかなか悩ましいですよね。今回は、ニット類の洗濯頻度についてのアンケート調査を実施しました。

ニットの洗濯頻度。6割は「3回以内の着用で洗濯」と回答

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まず、“ニット”(編地の服)の洗濯頻度について、20~50代の女性203人に質問したところ、以下のような結果となりました。

【ニットの洗濯頻度】

着用するたびに洗う・・・21.7%
2~3回着用したら洗う・・・40.9%
4~5回着用したら洗う・・・16.7%
6~10回着用したら洗う・・・5.0%
ワンシーズン着用してから洗う・・・11.8%
ニットを着ない・・・3.9%

毎回洗濯をする人が2割、2~3回ごとに洗濯している人が4割。ニットの特性を考えると“頻繁派”が思いのほか多い印象を受けました。

続いて、3回以下の着用で洗濯をする“頻繁派”“、4~10回以下の“ほどほど派”、ワンシーズンに1回以下の“洗濯慎重派”に分類し、それぞれの理由について聞いてみました。

「頻繁に洗濯派」の背景にはコロナの影響も…

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アンケートでは、3回以下の着用で洗濯する“頻繁派”は、62.6%と多数派です。

最近は、「洗濯機で洗える」と銘打たれたニットが市場に多く出回っており、オシャレ着用の洗剤も充実し、気軽に自宅ケアができるようになっていますよね。

頻繁に洗濯する理由を聞いたところ、3つの理由に分類することができました。

(1)ニオイ・汚れが気になる

「服についたニオイが気になるので」(47歳・自営業/毎回洗濯)

「冬でも下着から汗がじんわりでてくるので」(40歳・その他/2回着用したら洗濯)

(2)菌・ウイルス・ホコリの付着が気になる

「コロナが気になるので外出した時はすべて洗っています。そもそもニットを1着程度しか持っていないです」(48歳・主婦/毎回洗濯)

「ばい菌・ウイルスも心配だから」(38歳・主婦/2回着用で洗濯)

「ニットを着る季節は感染症の流行りの季節でもあるので、衛生的な面も含めて毎日洗いたい」(44歳・その他/毎回洗濯)

(3)次回、気持ちよく着用したい

「一度手を通すと洗わないと気持ち悪く感じてしまう」(29歳・契約社員・派遣社員/毎回洗濯)

「一回着たら、なんでもすぐに洗いたい」(36歳・総務・人事)

清潔さや快適さを求めて洗っているケース、コロナ禍で衛生意識が高まっているケースが多く見受けられました。

4回~10回の着用で洗濯。「ほどほど洗濯派」の理由は?

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続いて、4回~10回の着用で洗濯している21.7%(44人)に、その洗濯頻度にしている理由についてうかがいました。

この頻度で洗濯する理由として圧倒的に多かったのは、型崩れや生地の傷みに関する回答です。

「型崩れが気になるので洗濯の回数は減らしたい」(48歳・自営業/4~5回着用ごとに洗濯)

「毎回洗うとヨレヨレになりそうなので、数回着用して汚れが気になるようになったら洗います」(51歳・主婦/4~5回着用ごとに洗濯)

「洗いすぎると早く傷みそうだから」(24歳・公務員・団体職員/6~10回着用ごとに洗濯)

「本当は洗濯したくないのですが、日々の汚れやニオイが気になったら洗います。清潔感は大事にしたいので」(47歳・研究・開発・技術者/6~10回着用ごとに洗濯)

本当はもう少し頻繁に洗いたいけれど、生地の伸縮・毛玉・毛羽立ちを防ぐために「数回着用して、気になったら洗濯」というやり方をしている人が多く見受けられました。

「洗濯慎重派」はクリーニングにおまかせ派率高め。「ニットは苦手」の声も…

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ワンシーズンに1回洗濯の“慎重派”(11.8%)からも、生地を長持ちさせたいという声が多く寄せられました。自分で洗濯するのではなく、クリーニングに持ち込む割合が高かったのも“慎重派”の特徴でした。

「汚れが分からない限りは、洗わず最後にクリーニングに出す」(44歳・総務・人事)

「ニットを着る機会が少なくなり、汚れも少ないので」(53歳・パート)

「生地が傷むし、縮むので、衣替えのときに一気に洗濯します」(51歳・その他)

「洗いすぎるとすぐヨレヨレになるから」(34歳・自営業)

ニットの中には「中性洗剤を使用し、30度以下の温度で手洗い」など、洗濯の条件が細かく設定されているものもあります。長く着続けたいような天然毛の高級ニットほど「洗うのがもったいない」という心境になる人が多いのではないでしょうか。

洗濯慎重派は、洗う回数を減らすために着用後に陰干しする、消臭スプレーをするなどのデイリーケアをするなどして、シーズン最後に手洗いしたり、クリーニングに持ち込むという人が目立ちました。

 

以上、今回はニットの洗濯頻度についてのアンケート調査の内容をご紹介しました。

近年は、洗濯に耐えられるような繊維の進化のほか、コロナ禍による衛生意識の高まりによって、洗濯がより身近になっているようです。

日常着にはジャブジャブ洗える手頃なニットを洗濯機の手洗いモードで。そして、“何か”ある日には、とっておきのニットを着て、シーズン後におしゃれ着洗いで丁寧な手洗いをする。そんな風にニットの使い分けをしている人も多いかもしれませんね。

北川和子
北川和子

自治体HP、プレスリリース、コラム、広告制作などWEBを中心に幅広いジャンルで執筆中。『kufura』では夫婦・親子のアンケート記事やビジネスマナーの取材記事を担当している。3児の母で、子ども乗せ自転車の累計走行距離は約2万キロ。地域の末端から家族と社会について日々考察を重ねている。

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