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栄養豊富な「高野豆腐」は防災食としても優秀!ローリングストックに加えてみよう

伝統的な「乾物」は、生の状態より水分が抜けて成分が凝縮され、栄養価がアップ。常温での保存もきくので、「もしも」に備えたローリングストックにもおすすめです。

今回は、日本で100年以上も前から食べられている「高野豆腐」を、災害時の食事に取り入れるヒントとレシピをご紹介します。

高野豆腐の日持ちは6カ月〜1年

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長野の老舗高野豆腐メーカー『旭松食品』によると、「高野豆腐は、だいたい6カ月〜1年ぐらい日持ちします。常温で長く保存ができ、災害時に不足しがちなたんぱく質やカルシウムなどの良質な栄養素もたっぷり含まれるので、もしもに備えてストックしておくのもおすすめです」とのこと。

高野豆腐といえば、毎日の食事になじみ深い食材。多めに買っておき、足りなくなったぶんを買い足していくローリングストックもしやすい! ただ、電気やガスが止まる可能性もある災害時に、どのように調理すればよいのでしょう?

ここからは、身近な調理道具や食材で作ることができる、2つの調理方法とレシピをご紹介します。

湯せん調理でつくる「麻婆高野豆腐」

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調理時間は20分ほど。キャンプなどアウトドアでのごはんにも。【レシピ提供:東京都中央区役所防災危機管理課】

「湯せん調理」とは?

「湯せん調理」とは、材料を高密度ポリエチレン製のポリ袋に入れて湯せんする、簡単な調理方法です。

時短調理として、また電気やガスが止まってしまったときにもカセットコンロで調理ができるので、防災対策としても注目されています。

災害時なら、ポリ袋をうつわ代わりにして、そのまま食べられるという利点もあります。これは、洗い物を減らしたいキャンプにも応用できそう!

『IWAKI』の耐熱皿。ガラス製なら、ふだんから調理の下ごしらえや冷たいお惣菜、フルーツなどをのせても使えます。

<用意する道具>

  • 高密度ポリエチレン製のポリ袋
    食品用・キッチン用の、高密度ポリエチレンでできた耐熱温度90〜110℃の半透明の袋です。ポリ袋の注意書きを確認しましょう。
  • 耐熱皿
    ポリ袋を鍋に入れた際に、袋が鍋底に触れると穴があいてしまう場合があります。これを防ぐために、鍋底よりひと回り小さいサイズの平らなお皿か加熱可能なザルを入れます。

【レシピ】麻婆高野豆腐

常温で長期保存がきく「レトルトの麻婆豆腐の素」で調味します。とろみのある麻婆豆腐の素が高野豆腐によく絡み、食べごたえのあるおかずのできあがり。ごはんやうどんにのせれば、忙しい日の一品にもぴったりです。

<材料(2人分)>

  • 高野豆腐 小18個(53g)
  • 水 2/3カップ(150ml )
  • レトルト麻婆豆腐の素 1袋(3人分用)
    ※トロミが別添えタイプのものも全て使用します

<作り方>

  1. 高密度ポリエチレン製のポリ袋に材料を全て入れる。
  2. 袋の空気を抜き、袋の上の方を結ぶ。
  3. 鍋底に耐熱皿などを敷く。鍋の容量に対して1/3の水(分量外)を入れる。鍋に1を入れて蓋をし、火にかける。沸騰したら中火で約5分間加熱し、火を止めて蓋をしたまま10分間蒸らす。
(1)高密度ポリエチレン製のポリ袋に材料を全て入れる。
(2)袋の空気を抜き、袋の上の方を結ぶ。
(3)鍋底に耐熱皿などを敷く。鍋の容量に対して1/3の水(分量外)を入れる。鍋に1を入れて蓋をし、火にかける。沸騰したら中火で約5分間加熱し、火を止めて蓋をしたまま10分間蒸らす。

ちなみに「高野豆腐 53g」って、どれぐらい?

『旭松食品』の「新あさひ豆腐」の場合、3枚で約50gでした。

災害時など「もしも」のときや、キャンプなどのアウトドアで作りたい場合、g数をはかるのは難しいですよね。

メーカーにもよりますが、高野豆腐の「53g」とは、1箱5枚入りタイプなら3枚程度です。目安として覚えておくとよいでしょう。

ポリ袋の中で割れば粉の飛び散りも気になりません。

レシピの材料では「小18個」となっていますが、今回は『旭松食品』の「新あさひ豆腐」を手で四つ割にして調理してみました。ちょっと大ぶりでしたが、味のしみ具合もばっちり。

常温で保存でき、そのまま食べられるレトルト食品と一緒にストック。

「麻婆高野豆腐」のほかにも、筆者は子ども用のレトルトカレーやうどんなどにかけるだけのレトルトソースでも湯せん調理をしてみました。それぞれお水の量は「麻婆高野豆腐」を参考にしてみましたが、案外イケる!

新しい防災食の可能性が一つ開きました。

お湯を注ぐだけで食べられるものも

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『旭松食品』の「カップ小さな新あさひ豆腐(減塩タイプ)」参考価格230円(税込)。

今では、加熱調理不要の、すぐに食べられる高野豆腐も販売されています。

『旭松食品』の「カップ小さな新あさひ豆腐」は、熱湯を注ぐだけで食べやすいひと口サイズの含め煮が食べられます。「もしも」の備えとしてはもちろん、忙しい日のランチにも重宝しそう!

 

防災食と聞くと、特別なものを用意しなければならないのでは?と思いがちですが、身近な乾物で気軽に作れるとわかれば心強い。また、味わいも美味しいので、毎日の一品としてふだんから作り慣れておくとよさそうです。

美味しくて栄養たっぷりな毎日の食事に、「もしも」の備えに、高野豆腐を取り入れてみませんか?

【取材協力】
旭松食品

【レシピ参照】
中央区ホームページ「災害時簡単料理レシピ〜「日常備蓄」のすすめ〜」

ニイミユカ
ニイミユカ

兵庫県出身、浅草在住。一児の母。主に食や体のことなど、生活にまつわる地に足のついた企画を、雑誌や書籍、WEBメディアなどで編集・執筆する

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