これからの季節にぴったりの冷たいおやつ
null「ヨーグルトバーク」は、水切りしたヨーグルトにはちみつや砂糖などの甘みを加えてバットなどに流し込み、フルーツをトッピングして凍らせたおやつのこと。「バーク」とは英語で「木の皮」のことで、薄く凍らせた姿が「木の皮」みたいなことからこの名前がついたのだとか。
アイスのように食べられますが、アイスよりもぐっとヘルシー! そのカロリーは合わせるフルーツによっても多少変わってきますが、アイスの1/3程度に抑えられるとか。
また白いヨーグルトにフルーツの色が映えるため、いわゆる“映えおやつ”として、つい写真に撮ってしまいたくなるかわいさも人気です。
基本のヨーグルトバークを作ってみよう!
nullが、1つだけ難点が。
ヨーグルトバークは、普通のヨーグルトで作ろうとすると「水切り」の手間がかかります。ざるにキッチンペーパーをしき、できればひと晩おく……なんて作業、面倒くさいですよね。でもこの作業を省いてしまうと水っぽい、いまいちなヨーグルトバークになってしまうんです。
「そこで使ってほしいのが、水分が少なく、濃厚なギリシャヨーグルト。これを使えば水切りの手間も必要ありません!」(以下「」内、太田さちかさん)
では、さっそく基本のヨーグルトバークを作ってみましょう!
<基本のヨーグルトバーク>
材料(15×15cmサイズのバット)
ギリシャヨーグルト200g
はちみつ大さじ1
いちご100g(約6個分)
作り方
(1)いちごは縦薄切りにする。
(2)ボウルにヨーグルトとはちみつを入れ、よく混ぜ合わせる。
(3)バットにクッキングシートをしき、2を流し入れ、1を散らす。
(4)冷凍庫で3時間冷やし固める。食べる際、バットから出し、好みの大きさに切る。
POINT!
ヨーグルトは、きちんと混ぜてなめらかにしないと意外と口あたりがゴツゴツします。最初にきちんとなめらかにすることで、冷やし固めたあともなめらかな舌触りに仕上がりますよ。
使うフルーツにはちょっとだけ注意を
null簡単なヨーグルトバークですが、フルーツについてだけはちょっと注意が必要だと太田さんは言います。
「ヨーグルトバーグは冷凍して作るお菓子なので、基本、どんなフルーツを使っても構いません。冷凍フルーツやドライフルーツを使っても構いませんよ。ただ、味や食感の観点から向いていないフルーツもあります」
<おいしく仕上がるフルーツ>
いちご、バナナ、キウイ、レモン、みかん、オレンジなど
<味や食感がイマイチな仕上がりになるフルーツ>
スイカ、びわ、梨、りんごなど
「“イマイチな仕上がりになるフルーツ”は、冷凍するとおいしさが半減してしまうんです。これにはきちんと理由があって、これらのフルーツは水溶性の高い糖を持っているからなのですが、話がややこしくなるので今回、詳細は省きます(笑)。
メジャーなりんごやなしも水溶性の高いフルーツなのですが、もし使いたい場合は市販のコンポートになっているものや、ご自分でコンポートにしてから使うとおいしくできますよ。
また、皮ごと食べられるぶどうやアメリカンチェリーも冷凍することでさらに皮の主張が強くなり、食感が不快に感じる人もいると思いますので、要注意です」
なるほど!
フルーツの選び方にはちょっと気をつけた方がよさそうですね!
フルーツではなく、ジャムを使っても
nullとはいえ、日本はフルーツのお値段が高い国!
そうしょっちゅうフルーツをふんだんに使って、おやつ作りはできません。そこでフルーツの代わりにジャムを使って作るヨーグルトバークを紹介します。ジャムを使うことで、フルーツと甘味の両方を備えてくれますよ。
<ピンクのヨーグルトバーク>
材料(15×15cmサイズのバット)
ギリシャヨーグルト160g
いちごジャム40g
ウエハース3枚
マーブルチョコレート10g
作り方
(1)ボウルにヨーグルトといちごジャムを入れ、よく混ぜ合わせる。
(2)バットにクッキングシートをしき、1を流し入れ、ウエハースを割り入れる。マーブルチョコレートを散らす。
(3)冷凍庫で3時間冷やし固める。食べる際、バットから好みの大きさに切る。
<ミルフィーユ仕立てのヨーグルトバーグ>
材料(縦5×横23×高さ5cmのパウンド型)
ギリシャヨーグルト240g
ママレード60g
クラッカー15枚
作り方
(1)パウンド型にクッキングシートをしく。
(2)ボウルにヨーグルトとママレードジャムを入れ、よく混ぜ合わせる。
(3)1に2の1/3量を流し入れ、その上にクラッカーを5枚並べる。
(4)3をあと2回、繰り返す。
(5)冷凍庫で3時間冷やし固める。食べる際、型から出し、好みの大きさに包丁で切る。
次回は、ヨーグルトバークを使ったアレンジレシピをお届けします。
【取材協力】
太田さちか
ケーキデザイナー。慶應義塾大学卒業後、マーケティング会社に勤務する傍ら、今田美奈子お菓子教室、パリのエコール・ド・リッツエスコフィエにてディプロマを獲得。著書に『メレンゲのお菓子パブロバ』(立東舎)がある。