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余った「大根」を使い切る簡単レシピ3選。部位ごとの味の特徴や、栄養素も!

冬場になると安く売り出されることが多い大根ですが、「1本丸ごと使いきるのって、なかなか大変なんです」というお悩みもちらほら。
大根は部位ごとに味わいが異なり、使い方で美味しさを堪能できる万能野菜。
無駄なく使いきる簡単レシピをご紹介します。

大根は部位ごとに味が違う

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こちらは甘みがあります。
こちらは辛みが増すことも。

大根は、葉がついた上部分が甘く、下半分は辛みが増すことをご存じでしょうか? そのため、上半分は生食向きで、下半分は煮物など加熱向きとされています。

大根の消化酵素が優秀

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大根の栄養素は多く、ビタミンC、カリウム、消化酵素、辛み成分であるイソチアシアネートが代表的。

特に葉の部分にビタミンCが多く含まれており、乾燥しがちな時期の粘膜保護に効果があります。また、カリウムは体内の余分な塩分を体外に排出すると同時に、血圧を下げる働きも。そして消化酵素の含有量は、冬野菜の中でも断トツ!

大根に含まれる消化酵素は、食べ物の消化を促すスグレモノ。そのため、お酒を飲んだ後の二日酔いにも効果的なんです。これからのシーズンは飲酒の機会も増えてきますよね。お酒を飲まれる方は、積極的に大根料理を食卓に加えていきましょう。

大根を余らせない使い切りレシピ3選

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大根ステーキおろしのせ

大根ステーキに大根おろしをのせて、ダブルで大根をたっぷり使ってみましょう。
重ねてタワーのように盛り付けると見映えがします。


【材料】
(作りやすい分量)
大根・・・中1/2本分(あれば下の部分)
大根おろし・・・適量(辛みが苦手な方は上の部分がよい)
米油(好みの油)・・・大さじ2程度
ポン酢しょうゆ・・・適量
かつお節、大葉(共にあれば)・・・各適宜

【作り方】

(1)大根は1㎝厚さ程度の輪切りにし、火が通りやすいように切り込みを入れる。

(2)フライパンに少し多めの油をひき、片面ずつフタをしながら焼き色をつける。大根の水分が出てはねる場合があるため、フタを外す時は注意。竹串などで刺してみてスーッと入ればOK。

(3)(2)を器に盛り、大根おろしをのせる。好みで大葉をしき、かつお節を散らしてもよい。ポン酢しょうゆをかけてできあがり。

大根と缶詰の炊き込みご飯

常備食で保存している缶詰はないでしょうか? 気がつくと消費期限間近ということもありますので、食材整理をして使っちゃいましょう!

【材料】(米2合分)
米・・・2合分
大根・・・中1/4本分
ツナなどの缶詰(無塩タイプ)・・・1缶
濃口醬油・・・大さじ2
酒・・・大さじ2
みりん・・・大さじ1
大根の葉(あれば)・・・少々

※味付きの缶詰を使う場合、濃い口醤油を大さじ1に。

【作り方】

(1)米は研いで30分以上、浸水しておく。

(2)大根は、皮をのぞいて適当な大きさのサイコロ状に切る。不揃いでもOK。

(3)炊飯器に(1)と大根、水けを切ったツナ、調味料を加えて炊飯器で2合分の目盛りまで水を注いで通常どおり炊く。

(4)(3)に、あれば刻んだ大根の葉を加えて軽く混ぜ合われば完成。

七味唐辛子をふっても。
味付きのいわし煮缶を使用しました。味付き缶詰の時は、醤油の量を調整しましょう。

好みで七味唐辛子を加えてもおいしいですよ。

味つきの缶詰の場合、無塩のツナ缶を使った時と比べて濃口醬油を大さじ1に減らしてください。
※缶詰の味付けの濃さによって調整を。

 

大根の皮の簡単ナムル

大根の皮、捨てちゃっていませんか? 大根料理で丸ごと使うならロスはありませんが、除いて使う煮物などでは皮が余りがち。そんな時は、ナムルがおすすめです。家にある調味料だけで手間いらずなサラダ感覚のナムルを作りましょう!

【材料】(作りやすい分量)

大根の皮・・・大1/2本分(上の部分がよいが、辛みが好きな方は下でもよい)
大根の葉(あれば)・・・適宜
塩、こしょう・・・各少々
ごま油・・・小さじ1

【作り方】

(1)大根の皮をスライサーで薄切りにする。

 

 

(2)食べやすく細切りにする。

(3)ポリ袋に(2)と、あれば刻んだ大根の葉を入れたら塩、こしょう、ごま油を加えて揉む。

今まで捨てていた皮で、箸休めのおかずが一品できます。

大根をあますところなく使おう

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昔は、大根飯はかさ増しご飯の代表のようなものでした。

冬のこの時期の大根は、特に甘くて炊き込みご飯にも最高に合います。ぜひ、さまざまな料理に活用して大根を丸ごと1本使い切ってくださいね。

川越光笑
川越光笑

たべごとライター・編集者・管理栄養士。
「ヒトは食べたもので体がつくられる」をモットーに“食と健康”をライフワークとする。日本の食文化に関心が高く、著書に『おにぎり~47都道府県のおにぎりと、米文化のはなし~(グラフィック社刊)』がある。現在は、管理栄養士ライターとして二足の草鞋を履いて活動中。

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