こんにちは、島本美由紀です。連載83回目は「イカ」。もっともポピュラーなのは「スルメイカ」ですが、スーパーなどではほかにも様々な種類のイカが売られていて、1年中お手ごろ価格で購入することができます。和風、洋風、中華など、どんな料理にも使える万能食材なので、上手に保存をして普段の食卓にどんどん取り入れていきましょう。
美味しいイカの選び方
nullイカは鮮度が落ちると身がつぶれてくるので、しっかりと身が締まっていて、全体にふっくらと丸みがあるものを選びましょう。また、足の吸盤があまり取れていないもののほうがいいでしょう。
目は黒く澄んでいて、飛び出しているものが新鮮です。色は褐色で濃いものほど鮮度がいいと言われていますが、身に張りと透明感があればあまり気にする必要はありません。
イカの冷蔵保存の仕方
nullイカは丸ごとではなく、内臓を取って部位に分けるなど、きちんと下処理をしてから保存すると長持ちします。
・内臓を取ってしっかり水洗い
イカは内臓を取って足と胴体に分け、しっかりと水洗いしましょう。水けを軽く拭き取ってから、それぞれラップに包んで保存袋に入れ、空気を抜いて袋を閉じたらチルド室で保存します。
イカの冷凍保存の仕方
nullイカは凍らせても持ち味が損なわれないので、すぐに使う予定がない場合は即冷凍するのがおすすめです。
・調理しやすいようカットしてから冷凍する
イカは内臓を取って水洗いをし、水けをきちんと拭き取ります。足と胴体に分けてから、それぞれ調理しやすい大きさにカットし、冷凍用保存袋に平らにならして入れましょう。食べるときは自然解凍してから調理する、もしくは凍ったまま煮物や炒め物などに使うことも可能です。
・フライ衣をつけて冷凍しても便利
食べやすくカットしたイカは、フライ衣をつけた状態で冷凍することもできます。衣をつけてから冷凍用保存袋に入れて冷凍しておけば、凍ったまま油で揚げることができるので、すぐにイカフライが作れて便利ですよ。
イカの保存期間の目安
nullイカは冷蔵庫のチルド室でも数日日持ちしますが、冷凍しても鮮度とイカ本来の美味しさをそのままキープすることができるので、すぐに使わない場合はすぐに冷凍してしまいましょう。
・冷蔵保存の場合の目安
内臓を取って水洗いしてから保存すると、冷蔵庫で3日間持ちます。必ずチルド室で保存するようにしてください。3日以内に使い切れない場合は、即冷凍を。
・冷凍保存の場合の目安
下処理をして調理しやすい大きさにカットしたものも、フライ衣をつけて冷凍したものも、どちらも3~4週間長持ちさせることができます。冷凍しても食感などイカの持ち味はそのまま変わらず残るので、美味しくいただくことができますよ。
ラクワザ!イカの皮を簡単きれいにむく方法
null新鮮なイカはプリプリとした食感が美味しいものですが、面倒なのが下準備の際の皮むき。表面がツルツルと滑りやすくて、手で皮を引っ張ろうとしてもうまくいかないことがありますよね。今回は、このイカの皮を簡単きれいにむく方法をご紹介します。
・イカの皮むきには…洗濯ネットが便利!?
滑りやすいイカの皮むきも、実は洗濯ネットを使えば簡単です。皮をむくときに洗濯ネットの中に手を入れてイカの皮をつかむと、ネットの網目が皮にしっかりと引っかかるので、するりと簡単に皮をむくことができます。
よくイカを料理する人は、キッチンに1枚“イカの皮むき専用”の洗濯ネットを置いておくといいですよ。ネットは、ランジェリー用などの目の細かいものではなく、目の粗いもののほうがおすすめ。粗い布目がしっかり皮をキャッチしてくれて、皮がむきやすくなります。
いかがでしたか? イカは冷蔵保存でも数日は日持ちしますが、冷凍してもイカの持ち味は損なわれないので、すぐに食べない場合は即冷凍するのがおすすめです。ぜひ、特売日などにまとめ買いをして、使わない分はすべて冷凍してしまいましょう。ラクワザでご紹介した、洗濯ネットを使ったイカの皮むきも試してみてくださいね。
構成・文/土田奈々子