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冷凍して無駄なく長持ち保存!しめじを冷蔵・冷凍保存する方法…選び方のコツも

ほかのきのこと比べて味や香りにクセがない「しめじ」は、和食、洋食、中華とどんな料理にも使えて便利。価格も手ごろで、食卓に登場する機会も多いと思います。特売日にぜひまとめ買いしておきたい食材ですが、すぐに水っぽくなって傷んでしまうことはありませんか?

そこで今回も、食品保存のスペシャリストである料理研究家・食品保存アドバイザーの島本美由紀さんに、長持ちさせるための「正しい保存方法」をレクチャーしてもらいます。


こんにちは、島本美由紀です。連載80回目は「しめじ」。クセのない美味しさと独特の食感が魅力のしめじは、アレンジ自在でどんな料理にもマッチする優秀食材です。しめじの旨味をしっかりと味わうためにも、正しい保存方法をマスターして、家庭で上手に保存していきましょう。

美味しいしめじの選び方

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しめじ 選び方

しめじはカサが開きすぎず小さめでハリがあるもの、また軸は太くて短めのものが良品です。全体的に弾力があって締まりがあり、きちんと一株にまとまっているものを選びましょう。

鮮度が落ちると全体が柔らかくなり、カサや軸にしわが出始めます。パック入りのものについては、内側に水滴がついていないものを選ぶようにしてください。

しめじの冷蔵保存の仕方

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しめじは湿気に弱いので、冷蔵庫に入れる際はしっかりと湿気対策をして保存しましょう。

・石づきを残したまま保存する

丸ごとの場合も使いかけの場合も、しめじは石づきを残したまま乾いたキッチンペーパーで全体を包み、ポリ袋に入れて野菜室で保存します。

しめじの冷凍保存の仕方

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しめじは生のまま冷凍することが可能です。きのこ類は冷凍すると旨味成分が増えて、栄養価もアップ。火の通りが早くなるので、調理の時短にもつながります。

・生のままほぐして冷凍

しめじ 冷凍保存

しめじは石づきを落としてから小房に分け、そのまま冷凍用保存袋に入れて冷凍します。きのこ類は特に湿気に弱いので、洗わずにそのまま冷凍するようにしてください。しめじは凍ったまま煮る、炒める、スープに入れるなど、加熱調理をしていただきましょう。

しめじの保存期間の目安

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今までご紹介した方法でしめじを正しく保存すれば、鮮度と旨味をしっかりキープしながら長持ちさせることができます。

・冷蔵保存の場合の目安

しめじは種類によって保存期間が異なります。ご紹介した方法で保存した場合、もっともポピュラーな「ぶなしめじ」は10日間、「本しめじ」「はたけしめじ」は約1週間、「ひらたけしめじ」は2~3日保存できます。

・冷凍保存の場合の目安

冷凍保存の場合は、どの種類のしめじでも約1カ月間保存が可能です。

ラクワザ!しめじの石づきを上手に取り除く方法

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しめじ 石づき 取り方

しめじの石づきを取る際は、しめじの根元部分に包丁をまっすぐに入れて切り落とす人がほとんどだと思いますが、これだと石づきといっしょにしめじの軸もたくさん取り除かれてしまいます。今回は、しめじの軸をムダなく残すための上手な取り除き方をご紹介します。

・石づきは三角に切り落とすのが正解!

まずは、しめじを縦半分にカットします。それぞれの根元部分を山のように三角に切り落とせば、しめじの軸がしっかり残るので捨てる部分が少なく、しめじをムダなく使うことができます。

いかがでしたか? いろいろな料理に使えるしめじは、特売日にぜひまとめ買いしておきたい食材です。湿気対策をすれば冷蔵庫でも日持ちしますが、冷凍すれば約1カ月間保存が可能。凍ったまま調理できるうえ、旨味も栄養もアップするので、ぜひしめじをまとめ買いした際には冷凍保存をしてみてください。

【参考】

島本美由紀(2015)『もっと野菜を!生のままベジ冷凍』(小学館)

島本美由紀(2015)『ひと目でわかる!食品保存事典』(講談社)

構成・文/土田奈々子

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