こんにちは、島本美由紀です。連載57回目は「なす」。炒め物や揚げ物、煮込み料理などいろいろな料理に使えるなすは、旬のこの時期に家にストックしておくと、とても便利です。水分が抜けて乾燥してしまいがちなので、みずみずしさをしっかりキープしながら上手に保存していくようにしましょう。
美味しいなすの選び方
nullなすは皮の色が濃く、つやつやしていて張りのあるものが良品です。ガクの部分のトゲが鋭く、ヘタの切り口が乾燥していないものが新鮮。なすは水分の多い野菜なので、持ったときにしっかりと重さのあるものを選ぶようにしましょう。軽いものは中がスカスカの可能性があるので避けます。
なすの冷蔵保存の仕方
nullなすの美味しさはみずみずしさにあるので、冷蔵保存の際はラップなどでしっかり包んで乾燥を防ぎましょう。
・ラップと保存袋で乾燥対策を
なすは表面の水けをよく拭き取ってから、ラップで1個ずつ包み、まとめて保存袋に入れてから野菜室で保存します。ラップの代わりに、1~2本ずつキッチンペーパーで包んでから保存袋に入れてもOKです。
なすの冷凍保存の仕方
nullなすは火を通さずに生のまま冷凍することができます。冷凍したなすは、すぐに火が通るので、調理時間の短縮にもつながって便利です。
・丸ごと冷凍する場合
なすは丸ごと冷凍が可能です。皮に包まれていることで劣化もゆるく、長持ちします。表面の水けを拭き取ったら、数本ずつまとめて冷凍用保存袋に入れて冷凍しましょう。食べるときは、室温に5~10分ほどおくと包丁で切れるようになるので、好きな大きさに切ってから調理します。
・皮をむいてから冷凍する場合
なすはヘタを取り、皮をむいて丸ごと水にさらします。水けを拭き取ってから1個ずつラップで包み、保存袋に入れて冷凍しましょう。新鮮なものについては、水にさらさずそのまま皮をむいてすぐに冷凍してもOKです。食べるときは、凍ったまま調理するほか、電子レンジで加熱すれば蒸しなすになります。
・好みの大きさに切ってから冷凍する場合
なすはヘタを取ったら、乱切り、輪切り、くし切りなど、自分の使いやすい大きさに切ってから冷凍用保存袋に入れて冷凍します。調理の際は、凍ったまま揚げる、炒める、煮るなどして加熱調理してください。
なすの保存期間の目安
nullなすは正しい方法で保存することにより、色や張りつやもそのままに、しっかり長持ちさせることができます。
・冷蔵保存の場合の目安
ラップやキッチンペーパーで包んでから保存袋に入れて保存した場合は、約10日間保存が可能です。野菜室で保存するようにしましょう。
・冷凍保存の場合の目安
丸ごと冷凍したものは約2カ月。皮をむいてから冷凍したものと、皮つきのまま好みの大きさに切って冷凍したものは、それぞれ約1カ月間保存できます。
ラクワザ!焼きなすの皮を簡単にむく方法
nullこうばしい香りが食欲をそそる「焼きなす」ですが、グリルなどで焼いたあとに、表面の皮をむくのがけっこう大変ですよね。次にご紹介する方法なら、焼きなすの皮を簡単に、そしてきれいにむくことができますよ。
・焼く前に皮に切り込みを入れておく
なすは焼く前に、ヘタのところにぐるっと一周浅く切り込みを入れ、そのほかにも縦に3~4カ所切り込みを入れておきます。その後、グリルなどでなすを焼いたら、ヘタの切り込み部分から下に向かって皮を引っ張れば、きれいに皮をむくことができます。
皮が熱すぎて手で持てない場合は、竹串に皮を引っ掛けて下に引っ張ればOK。見た目がきれいな焼きなすを簡単に作ることができますよ。
いかがでしたか? なすは冷蔵保存でも意外と長持ちさせることができますが、冷凍しておくと凍ったまま料理ができ、火もすぐに通るのでとても便利です。なすをまとめ買いしたような場合は、皮をむいたり、好みのサイズにカットしてから冷凍しておくといいでしょう。ラクワザでご紹介した、焼きなすの皮のむき方もぜひ試してみてくださいね。
構成・文/土田奈々子