こんにちは、島本美由紀です。連載46回目は「ピーマン」。苦手な食材の一つとしてよく名前があがるピーマンですが、独特な青臭い香りと苦味はいろいろな料理で大活躍。炒めものや煮物などの色味としても欠かせません。鮮度が落ちると苦みが強くなってしまうので、鮮度を保って上手に保存していきましょう。
美味しいピーマンの選び方
null先ほどもお話したとおり、ピーマンは鮮度が落ちると苦味がどんどん強くなってしまいます。まずは店頭で、新鮮かつ美味しいピーマンを選ぶようにしてください。
・ヘタの色と切り口をチェック
ピーマンはヘタが鮮やかな緑色で、切り口がみずみずしいものが新鮮です。全体的に色が均一で表面に張りとつやがあり、肉厚なものを選ぶようにしましょう。
ピーマンの冷蔵保存の仕方
nullピーマンは丸ごと、もしくは切った状態の2パターンで冷蔵保存することができます。
・丸ごと保存する場合
そのまま丸ごと保存する場合は、表面の水けをしっかり拭き取ってから2~3個ずつキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて野菜室で保存します。
・切ってから保存する場合
半分に切った状態で保存する場合は、傷みやすいヘタと種を取り除いてから切り口をキッチンペーパーで覆い、ラップで包んでから野菜室で保存します。輪切りなど細かく切ったものについては、軽く湿らせたキッチンペーパーを敷いたフタ付きの保存容器に入れて野菜室で保存しましょう。
ピーマンの冷凍保存の仕方
nullピーマンは丸ごとでも、切ってからでも冷凍することが可能です。冷凍することによって青臭さや苦味が弱まるので、ピーマンが苦手なお子さんなども比較的食べやすくなります。
・丸ごと冷凍する場合
ピーマンは凍った状態でも簡単に切れるので、使う用途が決まっていない場合は丸ごと冷凍するのが便利。そのまま冷凍用保存袋に入れて冷凍しましょう。使用する際は、凍ったまま好きな大きさにカットして加熱調理をしてください。
・半分に切って冷凍する場合
ピーマンを半分に切ってからヘタと種を取り除き、そのまま冷凍用保存袋に入れて空気を抜いて冷凍します。凍ったままひき肉を詰めてフライパンで焼けば、ピーマンの肉詰めが手軽にできます。
・細かく切って冷凍する場合
ヘタと種を取り除いてから、乱切りや細切りなど自分の好みの大きさにカットし、冷凍用保存袋になるべく平らに入れて、空気を抜いてから冷凍します。使う際は凍ったまま加熱調理をするほか、自然解凍をすればそのままおひたしとしても楽しめます。
ピーマンの保存期間の目安
nullピーマンは買った状態のまま保存するとすぐに傷んできてしまいますが、ご紹介した正しい方法で保存をすると意外と長持ちさせることができます。
・冷蔵保存の場合の目安
丸ごと保存した場合は2週間。切ってから保存したものについては5日間保存が可能です。どちらも野菜室で保存してください。
・冷凍保存の場合の目安
丸ごと冷凍したものは2カ月、半分に切ったものと乱切りや細切りなどさらに細かく切ったものは、それぞれ1カ月長持ちさせることができます。
ラクワザ!ピーマンの種を簡単に取り除く方法
nullピーマンは包丁で半分にカットしてから中の種を取り除こうとすると、種が周りに飛び散ったりして意外にきれいに取ることができません。次にご紹介する方法なら、簡単できれいに種を取り除くことができますよ。
・下にまっすぐ押し込むだけで完了
丸ごとのピーマンを立てた状態で手に持ち、親指でヘタを下にまっすぐ押し込みます。そうすると、ヘタといっしょに種がそのまま実の中に落ちるので、あとはそれを上に引き上げて取り除くだけでOKです。この方法だときれいに実と種が分かれるので簡単。丸ごとのピーマンの形をいかした料理を作る際などにも便利です。
いかがでしたか? 傷みやすいイメージのあるピーマンですが、正しい方法で保存をすればしっかり長持ちしてくれます。特に冷凍保存をしてから調理した場合は、ピーマン特有の青臭さや苦味が弱くなるので、ピーマン嫌いのお子さんなどにもおすすめです。上手に保存をして栄養価の高いピーマンを、普段の食事にどんどん取り入れていきましょう。
構成・文/土田奈々子