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驚きの千切りテクも!キャベツの長持ち保存方法…選び方のコツから冷凍保存の仕方まで

春先に食べたくなる野菜と言えば、今が旬の「キャベツ」。この時期の春キャベツは、冬キャベツよりも甘くて柔らかいので、どんどんお箸が進みます。1玉買いしたときなどは、上手に保存をして最後の最後まで美味しく食べきりたいですよね。

そこで今回も、食品保存のスペシャリストである料理研究家・食品保存アドバイザーの島本美由紀さんに、長持ちさせるための「正しい保存方法」をレクチャーしてもらいます。


こんにちは、島本美由紀です。連載32回目のテーマは「キャベツ」。キャベツは生で食べてよし、炒めても煮込んでもよしで、いろいろな料理に使える万能野菜です。特に、今の時期の春キャベツは甘くて柔らかく、味も抜群。鮮度をしっかりキープして上手に保存をしていきましょう。

美味しいキャベツの選び方

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鮮度をしっかりキープして保存するためには、まずはお店で購入する際に、新鮮で美味しいキャベツを選ぶことが大切です。

・全体に張りとつやのあるものが新鮮

キャベツ 選び方

キャベツは外側の葉が濃い緑色をしていて、全体に張りとつやのあるものが新鮮です。なお、今の時期の春キャベツは巻きのゆるいものを、それ以外のキャベツについては巻きがしっかりしていて、手に取ったときにズシリと重さのあるものを選びましょう。

・カットものは切り口をチェック

外側の葉がしなびているもののほか、カットものの場合は切り口が黒ずんだり、乾燥しているものについては、鮮度が落ちているので避けます。

キャベツの冷蔵保存の仕方

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キャベツは乾燥に弱いので、冷蔵庫で保存する場合は、保湿対策をしっかりと行う必要があります。

・丸ごとの場合

丸ごとのキャベツを冷蔵保存する場合は、まず包丁でキャベツの芯を三角形に切り取ります。そこに湿らせたキッチンペーパーを詰め込んでから、全体がしっかり入る大きさのポリ袋に入れ、芯を下にした状態で野菜室で保存します。

使用する場合は、外葉からはがして使うようにしましょう。キャベツを使うたび、もしくは2~3日おきに湿らせたキッチンペーパーを取り替えるようにすると、鮮度をキープする効果が倍増します。

・カットものの場合

キャベツ 冷凍保存 カットもの

切り口全体をキッチンペーパーで覆ってから、ポリ袋に入れて封をし、切り口を下にした状態で野菜室で保存しましょう。キッチンペーパーはキャベツを使うたび、もしくは濡れていたら必ず取り替えるようにしてください。

キャベツの冷凍保存の仕方

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冷凍保存したキャベツは、生のものよりも味が染みやすくなり、火が通るのもあっという間なので、料理の時短につながります。

キャベツ 冷凍保存 方法

・1/8個ずつ切り分けて冷凍する場合

丸ごとのキャベツを冷凍する場合などは、芯をつけたまま1/8個ずつに切り分けて、それぞれをラップで包んでから冷凍用保存袋に入れて冷凍します。使用する際は、凍ったまま丸ごと加熱調理をしていただきましょう。

・ザク切りにして冷凍する場合

キャベツは芯を取って、ざく切りにしてから、そのまま冷凍用保存袋に入れて冷凍することもできます。使用する際は凍ったまま炒め物や鍋物、スープなどの加熱調理をすることもできますが、熱湯をかけたり、電子レンジで加熱してから水けをしぼれば、すぐにサラダや和え物に使うことができます。

キャベツの保存期間の目安

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キャベツは乾燥しないように上手に保存をすると、葉がしなしなにならずにきちんと長持ちさせることができます。

・冷蔵保存の場合の目安

丸ごとキャベツの場合は、野菜室で3~4週間。カットものの場合は、野菜室で8~10日ほど長持ちさせることができます。鮮度をしっかり保つためにも、キャベツを使うたびにキッチンぺーパーを取り替えるようにしてください。

・冷凍保存の場合の目安

1/8個ずつに切り分けて冷凍した場合も、ざく切りにして冷凍した場合も、それぞれ約1カ月間保存が可能です。

ラクワザ!料理が苦手な人でも上手にキャベツを千切りにする方法

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キャベツ 千切り 方法

キャベツを千切りにする際、キャベツがモサモサして切りにくかったり、千切りの幅がバラバラできれいに切れなかったりしませんか? 次の方法でキャベツを千切りにすると、だれでも驚くほど簡単に、そしてきれいに切ることができますよ。

・輪ゴムを巻いて切る

まずは、キャベツの葉を数枚はがし、大きめの葉に小さい葉を巻き込むようにして、ロールケーキのようにくるくる巻きます。巻き終わったら、輪ゴムで真ん中を留めてキャベツの端から千切りにしてきましょう。ゴムをずらしながら切れば、最後まできれいに切ることができます。料理が苦手な人でも、キャベツの巻きが安定するので上手に切ることができます。

いかがでしたか? 丸ごとのキャベツを買った場合などは、うっかりしていると最後のほうは葉がしなしなになってしまうこともありますが、今回ご紹介した方法で保湿対策をしながら保存をすれば、最後まで鮮度をしっかりキープすることができます。冷凍した場合は、生のものと比べて調理時間を短縮することができるので、仕事が忙しい人などは、週末にまとめて冷凍して平日の食事に活用するのがおすすめです。

【参考】

島本美由紀(2015)『もっと野菜を!生のままベジ冷凍』(小学館)

島本美由紀(2015)『ひと目でわかる!食品保存事典』(講談社)

構成・文/土田奈々子

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