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机を1つ→2つにしたことで、むしろすっきり!? 「10分間で暮らしを見直す」3つのアイデア

忙しく過ぎる毎日でも、暮らしを見直す「たった10分」の時間をとれれば、人生がぐっと身軽になる……そんなアイデアを発信する、イラストレーターの おふみ さん。新刊『暮らしを見直す10分間』(大和書房)から、毎回3つのアイデアをご紹介するこのシリーズ、今回のテーマは暮らしの「点検・見直し」です。

まずは10分、暮らしの点検をして、これからのことを考えてみる時間を。日々の生活のなかで、溜まったりこびりついたりしてしまう「もの」や「習慣」を整理してみましょう。

「ストックの見直し」

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買い物がスペースを生むことも

こんにちは、イラストレーターで整理収納アドバイザーのおふみです。

ものを1つ買い足すことで、劇的に空間が空くということを実感した出来事がありました。

2022年に「ドリンクメイト」というソーダメーカーを買ったのですが、必要なのはシンクの上22×13㎝の面積と、ガスシリンダーのボトル2本を置くスペースだけ。

もともとはお酒代わりにペットボトルの炭酸水を飲み始めたことで、肝臓にもお財布にも優しく満足していたのですが、大量のペットボトルのゴミの保管場所に悩まされていました。

また、24本入りのものを注文していたので、ゴミを出せても新しい箱が届いたら今度はこれから飲むストックの置き場所も必要でした。

「ドリンクメイト」にした決め手はジュースやワインにも炭酸を入れられること。炭酸の強さも調節でき、炭酸水+果汁でフレーバーソーダをつくることも。

ペットボトルからソーダメーカーに変えたことでストック場所が不要になり、使っていたストッカーの1つは手放すことができました。

宅配の受け取り頻度も月に1回から半年に1回に減り、ゴミの管理も不要になり満足度の高い買い物でした。

「サブスクの見直し」

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本当に全部使ってる?

ミニマリストとサブスクは相性がいいと思っています。CDを手放してSpotifyへ、紙の雑誌から楽天マガジンへと、サブスク契約でたくさんの情報にアクセスできる環境と身軽さが両方手に入るので活用してきました。

一時期はdアニメストア、舞台系配信サービス、ネットフリックス、ニコニコ動画など配信サービスへの加入が増えてきていました。しかし、可処分時間には限りがあります。

「来月は使うかも」と思って継続したものの利用しないまま1ヶ月が過ぎるというサービスも多々ありました。再度見たくなれば再加入すれば良いのであって、今使っていないなら「一旦なしで暮らしてみよう」と思い、一気に解約してみました。月末はサブスク見直しデーにしています。

もはやこれなしでは暮らせないというレベルで馴染んでいる、Amazonプライムと雑誌のサブスクは継続しました。Spotifyは無料だと使用感が不便だったので有料会員を復活させました。

映像配信系はレンタルビデオを借りにいくような感覚で、見たい時だけ契約するスタイルに戻したことで、活用しなければという気負いもなくなり、心が軽くなりました。

お花のサブスクから、自分で花屋さんに行くスタイルに戻しました。

お花のサブスクも、次のスパンまでに枯れていないことが多く、花瓶が足りなくなっていたのと、自分の好きな色味の花を選びたいと思ったのとで、自分で花屋さんに行くスタイルに戻しました。

時代に逆行するようですが、自分のペースで選んで買う方が合っているものもありました。いつのまにか増えているサブスク、クレジットカードの明細を確認するときに見直してみてもいいかもしれません。

「机と片づけの見直し」

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ものは少ないほうがいいけれど

以前はとにかくものを少なく暮らしてみたくて、なんでも兼ねる方向で考えていました。ダイニングテーブルとデスクもその一つです。

一つで兼用すればものの数は減りますが、「食事の場」と「仕事の場」が同じになるので朝昼晩と仕事道具を片づける必要があります。食事の前後なので1日6回も、片づけと再度準備を繰り返すことになるのです。

また夕食後など、家族がくつろいでいるのにバタバタとものを出しはじめて横で作業を開始することになるので、くつろぎの時間を邪魔しているようで気後れしてしまう、という難点もありました。

食事や料理といった「共有」の事柄と、仕事など「個人」の事柄は、場所を分けたほうがいいと気づかされました。

机を2つにしてみて

自由時間が増えた!

そんな経緯があり、ダイニングテーブルとは別に仕事用のデスクを購入しました。

デスクを追加したことで、常に仕事道具を出しておけるので、進行中の仕事をそのまま広げておけます。仕事専用のデスクを買って初めて、食事前後の片づけと、再度仕事道具を持ち出して広げていた手間が思っていた以上にストレスだったことがわかりました。

また、片づけの手間だけでなく、仕事の効率にもいい影響がありました。これまでは都度片づけていたことで「前回どこまでやったっけ?」とリセットされていたことがそのまますっと作業を再開でき、自由時間も増えました。

「自由時間が増えるかどうか」を買い物の指針にするのも一つのアイデアかもしれません。

文・イラスト/おふみ


おふみさんのように、たった10分の点検でこれからの暮らし方を考えることが、今後の生活を大きく左右するかも?

なかでも、あえて机を2つにすることでスッキリしたというエピソードは目からウロコでした。早速試してみたくなりますね。

次回は「自分らしい暮らし方」のアイデアについてです。

【著者】おふみ

イラストレーター、ミニマリスト。整理収納アドバイザー1級。汚部屋状態から一念発起、2014年から片づけを開始。2015年からミニマルな生活を綴るブログをスタートし、人気に。これまでの著書に『小さな暮らしは生きやすい』(大和書房)、『おふみさんの捨てログ』(文響社)などがある。

Instagram→@ofumi_3

『暮らしを見直す10分間 気持ちに余裕ができるアイデア』(著:おふみ/税込み1,650円/大和書房)

インスタフォロワー9万人! 人気ミニマリスト・おふみの、暮らしを整える最新刊。ミニマリストでもモノは増えていくし、忙しければ予定はいっぱいになる。気持ちにゆとりを持って、毎日身軽に暮らすためのTIPS。

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