那須の自然の中に佇む、夫婦のこだわりと夢が詰まった家
null那須の林の中に、黒く輝く一軒家。住んでいるのは40代の夫婦(仮称・Aさん)。東京から移住してきてからもうすぐ1年が経つそう。
建設中、地元の人に「レストランが建つのでは?」と噂されていたほど圧倒的な非日常感を放つその館の中は、高い天井に広いリビング&ダイニング、中央には薪ストーブが佇んだ、ホテルライクでスタイリッシュな、これもまた非日常感にあふれる空間でした。
「リビング&ダイニングは40畳ほどです。天井が高く、広く開放的で抜けがいい家を目指しました。平屋建てで、中2階にはSOHO(ソーホー)とゲストルームがあります。
こちらの棟にはほかにもう1つのSOHOとトイレ、キッチンがあります。
玄関ホールを挟んで反対側の棟はプライベートゾーンになっていて、寝室とバスルーム、トイレ、ウォークインクローゼットがあります。
開放感を出したかったので、窓は可能な限り最大の大きさにしました。
外装は倉庫をイメージして黒っぽくしたので、内装は逆に白の分量を多めにしています。“山のラグジュアリーホテル”をイメージしています」(Aさん)
働き盛りの40代夫婦が「都心から那須」へ移住した理由
nullここでひとつの疑問が。リタイアしたわけではない、働き盛りの40代がなぜ都心から那須へ移住したのでしょうか?
「もともとは都心の賃貸物件に夫婦で暮らしていました。都内で家を購入しようと、幅広く物件を探しました。都心近くの新築マンションから郊外の中古一軒家まで。でも、どうしてもここに住みたいと思える物件が見つからなかったんです。
そんな中、夫婦で何度か遊びに来た栃木に惹かれるようになりました。美味しい食べ物に美しい自然。これこそが求めていたものだったのだと気づきました。
夫婦共に今までしてきた仕事を続けられるように、リモートワークをしながら東京まで時どき新幹線で通える範囲で探したところ、“ここに住みたい!”と思える売り出し中の土地に巡り合ってしまいました。それが那須だったんです。那須は歴史のあるリゾート地なので、住んでいてわくわくします」(Aさん)
1,000坪もの広大な土地に、自分たちの理想を詰め込んで建てた新築一軒家。一般人には遠い夢のように思えますが……。
「ローンが組める限られた予算の中で建てました。当初予定していた、都内で家を購入する予算内で収まりました。コロナ禍や世界情勢の影響を受け、建設途中で材料費が高騰したため計画を変更した部分も色々とありますが、それでも9割5分は理想を叶えられたので満足しています」(Aさん)
次回は、「ほぼ理想どおり」に仕上がったという家づくりについて、詳しくレポートしていきます!