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食費節約も時短も叶う!和田流「冷凍保存」のコツ【和田由貴のカンタン節約術その4】

せっかく安く食材を購入しても、傷ませて使えなくなってしまってはもったいないですよね!

冷凍庫を活用して上手に保存をしておけば、おいしさはそのままでも長持ちさせることができます。

節約アドバイザーの和田由貴さんに、上手な食材の冷凍保存方法をうかがいました。

ムダを出さないで!野菜だって上手に冷凍保存できる

Q1 野菜は冷凍保存というイメージがないのですが、冷凍は可能ですか?

A1 冷凍保存ができるものがたくさんあります。面倒にならない方法で保存をしましょう。

青菜の冷凍保存テク

「青菜は、加熱をしてから冷凍することも可能ですが、手間がかかってしまいますし、逆に水っぽくなってしまうものもあります。

洗ってからそのまま冷凍し、使うときに火を通してから食べるようにすれば、面倒になりませんよ」

ブロッコリーの冷凍保存テク

「ブロッコリーは小分けにして冷凍をし、解凍するときにはそのまま熱湯で1分くらいゆでればOKです」

トマトの冷凍保存テク

「生で美味しく食べられるようなトマトは、冷凍をすると美味しくなくなってしまいます。ただ、トマトは冷凍をすると簡単に皮むきできるので、たくさんあって使い道に困ってしまうとき、熟れ過ぎて生で食べるにはちょっと……というときには、トマトソースにするのがおすすめです。

やり方はいたってシンプルです。冷凍したトマトに流水をあてるだけで、皮がつるっとおもしろいようにむけるので、皮をむいたらザクザク切ってお鍋にいれちゃいましょう」

Q2 手を加えてから冷凍保存した方がいい野菜はありますか?

A2 野菜によっては切ってから、おろしてから保存した方がいいものもあります。

ネギの冷凍保存テク

「例えば長ネギや万能ネギは、細かく刻んで冷凍庫にいれておけば、薬味として活躍してくれます。

大根はおろしてから冷凍をした方がいい食材です。その際には、製氷皿を使うと少量ずつ使う分だけ取り出せて便利です」

山芋の冷凍保存テク

「山芋はおろしてからでもいいですし、そのままでも冷凍保存可能です。そのままの場合は、使う時にピーラーで皮をむき、凍ったままおろして使ってください」

Q3 市販の冷凍野菜も節約になりますか?

A3 旬ではない時期は冷凍野菜のほうが節約になることも。ミックス野菜を単品で使っても便利です。

市販の冷凍ブロッコリーの活用テク

「市販の冷凍野菜もよく活用しています。旬の時期は生のブロッコリーを購入しますが、安くない時期は冷凍ブロッコリーを使うことが多いです」

市販の冷凍ミックスの活用テク

「よく使うのは和風ミックス野菜ですが、そのまま使うだけではありません。中に入っているいろいろな野菜から、必要な分だけ取り出して使っています。

例えば、炊き込み御飯にしたいときには、中のごぼうだけを取り出して刻んで使ったり、豚汁にしたいときには里芋だけを取り出すなど、ちょっとだけ必要というときにすごく便利です」

まだまだある!いろいろ冷凍しちゃおう

冷凍保存 貝類

Q4 野菜以外に、冷凍して使うと便利なものはありますか?

A4 冷凍すると皮むきが簡単にできる食材も!納豆、貝類もおすすめです。

たらこや明太子の冷凍保存テク

「皮むきが簡単にできる食材として他におすすめなのは、たらこや明太子です。皮から取り出そうとすると中身がくっついてしまいもったいないと感じることもありますが、冷凍をして流水にあてると、皮がはがれやすくなります」

袋入り味噌の冷凍保存テク

「袋入りのお味噌は、冷凍すると取り出しがラクになります。袋から容器に移し替えて使う際にベタベタしたりうまく出せなかったりしますが、凍ってから出すとラクに出せますよ」

納豆の冷凍保存テク

「納豆はそのまま冷凍し、自然解凍で食べられます。冷凍した方が便利なのは、ひきわり納豆にする時です。凍ってない状態でひきわりにすると、ネバネバして包丁にくっついてしまい面倒に感じると思いますが、凍らせた状態だと、サクサクっと切れて手間なくひきわり納豆ができるんです」

貝類の冷凍保存テク

「貝類もそのまま冷凍できます。冷凍したほうが旨味が増すとも言われています」

きのこの冷凍保存テク

「きのこはいしづきを取ってそのままジップロックに入れて冷凍します。これも、凍らせたほうが旨味が増すそうです」

卵の冷凍保存テク

「卵焼きや炒り卵にして冷凍するか、生卵は溶き卵にして冷凍し、解凍後はよく加熱すればおいしく食べられます」

 

食材の保存に便利な冷凍保存法を見てきましたが、いかがでしたか?

こんなものまで冷凍できるという意外なものもあれば、冷凍をした方が逆に手間が省けるというものもありましたね。冷凍した食材は早めに使い切るようにしてください。ぜひ試してみてくださいね!

まとめ

  1. 青菜類はそのまま冷凍
  2. トマトは冷凍後、皮むきがラクチン
  3. 薬味は刻んで冷凍
  4. 大根や山芋はおろしてから冷凍
  5. 冷凍ミックス野菜は、ちょこっと使いで活躍
  6. 納豆は冷凍でひきわりにしやすい
  7. 貝、きのこ、卵も冷凍可能

 

【取材協力・監修】

和田由貴(わだ ゆうき)

節約アドバイザー、消費生活アドバイザー、家電製品アドバイザー、食生活アドバイザーなど、暮らしや家事の専門家として多方面で活動。2007年環境大臣より「3R推進マイスター」委嘱。著書に『和田由貴のシンプル節約術』(あさ出版)ほか。2子の母で現役の節約主婦。

オフィシャルホームページ

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