節約体質になるには5段階の流れがある!
Q1 節約体質になるには「予算の先取り」がおすすめとのことですが、具体的には?
A1 ちゃんと「枠を決める」ことが大切です。出て行くものだけを記録していてもなかなか節約はできません!
節約体質になる5つの流れ
節約体質になるには流れがあると言う和田さん。
1.予算の先取り
2.買い方を意識する
3.あるもので何とかする習慣が付く
4.食費が余る
5.さらに予算の削減
「はじめに、我が家の食費の予算を決めましょう。だいたいこれくらいという目標があるご家庭は、家計簿をつけなくても具体的な数字が見えていると思いますが、まったく分からない場合は、はじめの2〜3カ月だけでも家計簿をつけてみると、なんとなく予算になりそうな数字が見えてくると思います」
「食費は給料の●%」はあてにしない理由
「よく食費は手取りの15%以内といわれることがありますが、これは実際に貰っているお給料によるところが大きいので、あくまでも目安にしかなりません」
予算の先取りをすると、今週はいくらまで使えるなど具体的な数字が出てきます。そこから足が出ないように考えていれば、意外と食費の予算は組みやすいそうです。
具体的な数字を意識したい理由
具体的な数字を意識しはじめると、予算をしっかり守るだけでムダ遣いが減ってきます。買い足しをせずにあるもので何とかしようという習慣が身に付いてきます。
慣れてきて、予算が実際にあまりはじめるようになると、やればできるという自信につながり、節約が楽しいと感じるように。節約が“我慢やストレス”にもならないように「予算の先取り」に挑戦してみてはいかがでしょうか?
アプリを活用して、自己流「底値帳」を作ろう!
Q2 和田さんは「底値帳」をつけるのがおすすめということですが、持つとどんな効果がありますか?
A2 底値だけではなく、特売のサイクルが分かってきます!
底値帳の使い方
「底値帳とは、食材の底値を記したノートのことです。ある程度底値の把握ができているという方は、頭に入っていると思いますが、まだ値段の感覚がつかめずにいるという方は、一度持ってみることをおすすめします。
底値帳の使い方は、ノートに一番安い時期の価格とお店の名前を記入して、買い物の際にチェックしていきます。さらに安いものを発見したら、それを更新するだけです。
底値帳をつけているといろんな発見があるのですが、面白いのは、スーパーの特売のサイクルがわかることですね。大体この時期に何が安くなる、この曜日はこれが安くなるなどに気がつきはじめます」
底値帳をつけると分かる意外なメリット
「また、時々購入するものも、ある一定の周期で安いサイクルがわかりますので、つけて損はありません。
スーパーは、いつもお買い得や安さをウリにしているように見えるのですが、実際にはそうではないこともあります。そこに自分専用の底値帳があると、いろいろな流れやサイクルが見えるようになり楽しいですよ」
Q3 「底値帳」は何を使っていますか?
A3 小さなアドレス帳を使っていました。今なら底値チェック用のアプリやチラシアプリを活用しましょう!
アナログ派はアドレス帳、デジタル派はアプリがおすすめ
「私が新米主婦だったころはスマートフォンがなかったため、携帯サイズのアドレス帳に、あいうえお順に食材の名前を書いて底値帳として使っていました。最近では底値記録用のアプリなど、色々なタイプのサービスがあります。スマホやタブレットで管理すると、携帯しやすいので便利かもしれませんね」
チラシのチェック方法
「スーパーのチラシもスマホで見る時代になりました。チラシは四隅をよく見てください。強調されたものはお買い得品です。カラーチラシよりも単色チラシの方が安い商品が多く掲載されていますので、そちらのチェックもしてみましょう」
また底値帳には、この価格なら買ってもいいという妥協価格も書いておくと役立つそうです。ぜひ底値帳をつくってみて、値ごろの感覚を身につけてくださいね。
“食費節約体質の作り方”についてみてきましたが、いかがでしたか?
予算の先取りをして、ストレスをなるべく貯めずに節約をしたいですね。
まとめ
- 予算は先取りする
- 底値帳をつけるとサイクルがわかる
- 底値帳やチラシなどはスマホで携帯すると便利
【取材協力・監修】
和田由貴(わだ ゆうき)
節約アドバイザー、消費生活アドバイザー、家電製品アドバイザー、食生活アドバイザーなど、暮らしや家事の専門家として多方面で活動。2007年環境大臣より「3R推進マイスター」委嘱。著書に『和田由貴のシンプル節約術』(あさ出版)ほか。2子の母で現役の節約主婦。