すいかの栄養情報
すいかの栄養情報すいか100gに含まれる栄養素
・エネルギー:41kcal
・水分:89.6g
・炭水化物:9.5g
・糖質:9.2g
・食物繊維:0.3g
・カリウム:120mg
・β-カロテン:830μg
すいかの糖質・カロリーとダイエットの関係
ヘルシーなイメージのすいかは、果物のなかでも低カロリー&低糖質という面ではトップクラス。ダイエット中でも安心して食べられますね。
果物100g当たりのエネルギーと糖質
このように、一般的な果物と比べてもエネルギー、糖質ともに少ないことが分かります。
・すいか…41kcal、糖質9.2g
・バナナ…93kcal、糖質21.4g
・りんご…56kcal、糖質14.3g
・みかん…49kcal、糖質11.0g
・キウイ…51kcal、糖質10.8g
すいかは野菜?果物?
「すいかは野菜?果物?」ときどき議論になりますが、すいかはどちらに分類しても間違いとは言えません。苗を植えて1年で収穫する草本植物は「野菜」、目安として2年以上栽培する草本植物及び木本植物で、果実を食用とするものを「果樹」という定義があるため、農林水産省では野菜として取り扱われています。
しかし一般的にすいかは果物として流通しており、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」でも果物に分類されているというあいまいな状態。
ちなみに、あまり知られていませんがすいかのように定義がはっきりしない存在は、ほかにメロン、いちごなどがありますよ。
すいかに期待できる効果・効能
すいかに期待できる効果・効能カリウムは美容にも健康にも
カリウムは水分代謝に必要なミネラルです。ということで、まず美容面では顔や脚のむくみ予防に役立ちます。水溶性のため茹でる、煮るなど加熱調理することで流失してしまう成分ですが、すいかは生のままおいしく食べられるのでカリウム補給にぴったりです。
また、カリウムは体内の余分な塩分(ナトリウム)の排出を促す働きがあります。日本人は塩分を摂りすぎる傾向にあることからも、重要な栄養素と言えます。
成人の場合、生活習慣病予防のため1日に摂りたいカリウムの目標量は男性3,000mg以上、女性2,600mg以上です。
すいかから発見された栄養素「シトルリン」
シトルリンはアミノ酸の一種で、日本ですいかから発見された栄養素です。腎臓機能をサポートする働き、血管を拡張する働きがあり、高血圧や動脈硬化の予防が期待できます。
抗酸化作用のあるリコピン
リコピンはカロテノイド色素の仲間です。リコピンと言えばトマトのイメージがありますが、実はすいかにも多く含まれているんです。リコピンは抗酸化作用があり、老化予防(アンチエイジング)、がん予防も期待されるなど、健康と美容に役立つさまざまな働きをもっています。
美肌や老化予防が期待できる!β-カロテン
β-カロテンはにんじんにも含まれることで知られるカロテノイド色素ですが、すいかにも含まれています。体内でビタミンAとして利用されるプロビタミンAのひとつで、皮膚や粘膜の健康を維持する働きがあります。乾燥肌やニキビの予防に役立つほか、抗酸化作用によって老化予防(アンチエイジング)やがん予防も期待できます。
すいかは傷みやすい…上手な保存方法
すいかは傷みやすい…上手な保存方法丸ごとのすいかの保存方法
すいかは追熟しない果物です。冷暗所で保管して、なるべく新鮮なうちに食べましょう。冷やし過ぎると味が落ちるので、食べる1~2時間前に冷蔵庫に入れるのがおすすめです。
おいしいすいかの見分け方は?
丸ごとのすいかを買うのは緊張しますね! 鮮度の良い、おいしいすいかは以下の特徴があります。
・縞模様がはっきりとしている。
・皮の表面にツヤがある。
・ツル付きの場合、ツルが緑色で枯れていない。
・叩くといい音(弾むような音)がする。
カットすいかの保存方法
■冷蔵保存
切ったあとのすいかはぴったりとラップをして冷蔵庫で保存します。切ったすいかは日持ちしないので、買ってきたら1~2日以内に食べ切りましょう。
■冷凍保存
すいかは冷凍保存できます。皮をとり食べやすい大きさに切って保存袋に重ならないよう平らにして並べて空気を抜き、封をして冷凍庫へ。金属トレーにのせると早く温度が下がり、鮮度をキープできますよ。
シャーベットのようにそのまま食べてもいいですが、ミキサーにかけてスムージーやジェラートにしてもおいしいです。その場合はあらかじめ種を取り除いて冷凍しておくと便利。
そのほかに冷凍すいかを炭酸水に入れたら夏にぴったりのフレーバードリンクやフルーツポンチが作れますよ。完全に解凍してしまうと水分や味が抜けてしまうため、凍ったままか半解凍で味わってくださいね。冷凍すいかの保存期間は約1カ月が目安です。
撮影/黒石 あみ(小学館)
【参照】
・文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
・厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
・厚生労働省 農林水産省「食事バランスガイド」
・「からだにおいしいフルーツの便利帳」三輪正幸監修 高橋書店
・「一生役立つきちんとわかる栄養学」飯田薫子 寺本あい 監修 西東社
・「あたらしい栄養学」吉田企世子 松田早苗監修 高橋書店
・厚生労働省 令和元年(2019年)「国民健康・栄養調査」の結果 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_14156.html
・毎日くだもの200グラム推進全国協議会委員「くだものの栄養素」http://www.kudamono200.or.jp/health/health_01.html
・毎日くだもの200グラム推進全国協議会委員 「くだものの健康効果」 http://www.kudamono200.or.jp/health/health_02.html
・JA「とれたて大百科」スイカ
https://life.ja-group.jp/food/shun/detail?id=28
・青い森の食材研究会 機能性食品素材一覧 データベース「スイカ」
https://foods.hirosaki-forum.jp/ingredients/%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%82%AB/
・農林水産省「果樹とは」
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/fruits/teigi.html
(最終参照日:2021/02/12)