次の50年を考えた「ナチュラルアイコンズ」コレクション
null海に山に、さまざまな外遊びを楽しむ老若男女に愛される『パタゴニア』。キュートなベビー&キッズアイテムや、タウンユースにも人気のフリースベスト、バックパック、Tシャツにキャップなど。もうおなじみですよね。
創業から50周年を迎えた2023年は、アニバーサリーイヤーを彩るアイテムが続々とリリースされています。秋冬の新作発表会でも、特別なコレクション「ナチュラルアイコンズ」が発表されました。
性別を問わず着られる「ジェンダーインクルーシヴ」
これまでに愛され、アイコニックなアイテムやカラーをラインナップした「ナチュラルアイコンズ」。
特徴の一つが「ジェンダーインクルーシヴ」。つまり、男女問わず着られるユニセックスなアイテムがそろうこと。タグに表記されているタグも、Women’sとMen’s両方のサイズが表記されているので、より選びやすくなっています。
機能性は保ちつつ、ナチュラル素材を使う
また、フリースやダウンなどの素材には、アウトドア製品としての機能性はギリギリまで担保しつつ、可能な限りナチュラル素材を使用しているそうです。
アイコニックなカラー「Dried Mango」(ドライマンゴー)
「ナチュラルアイコンズ」のキーカラーは、「Dried Mango(ドライマンゴー)」というオレンジがかったイエローとブルーです。とりわけ「ドライマンゴー」は、80〜90年代の『パタゴニア』でも人気だったアイコニックなカラーなのだとか。
これらの特徴が散りばめられたアイテムを、さっそくチェックしていきましょう!
リサイクル天然素材を使用いた「もこもこフリース」
「ナチュラル・ブレンド・レトロ・カーディガン」は、ロングセラーの「レトロX カーディガン」から生まれたフリースです。独特のモコモコとした生地は、リサイクル・ポリエステルとリサイクル・ウールを使用しています。
育てる楽しみがある「天然素材のジャケット」
メンズライクな「ワックスド・コットン・ジャケット」は、タウンユースはもちろん、キャンプや軽いハイキングなどの外遊びでも活躍しそうなアウター。その名の通り、コットン素材に植物由来のワックスをかけ、保温性と耐水性を持たせています。
コットン素材は、オーガニック認証を目指す農場を支援するコットン・イン・コンバージョンのものを100%使用。ワックスは、食品産業の廃棄物を利用した植物由来でパラフィン不使用の、ハレー・スティーブンソン社「エバーワックス・オリーブ」で加工しています。
ワックスド・コットン・ジャケットは、使い込むうちに少しずつ味が出てくるのも特徴。汚れたら冷水だけをしみ込ませた布で拭きとるか、ブラッシング。ワックスが抜けてきたなと感じたら自分でメンテナンスするなど、育てる楽しみもありますね。
大人も子どももベビーも、家族みんなでおそろい「コットン素材のダウンジャケット」
ベビー、キッズ、大人と各サイズそろう、レトロな印象の「コットン・ダウン・ジャケット」にも注目。『パタゴニア』で最もアイコニックなアイテムを、天然繊維や再生素材でつくった、まさに次の50年を見据えたアイテムです。
コットン素材には、オーガニック認証を目指す農場を支援するコットン・イン・コンバージョンのものを100%使用。化繊には、PFCフリーDWR加工(フッ素化合物不使用の耐久性撥水コーティング)済みで、ダウンもリサイクル・ダウン100%(ダウン製品から再生されたダックダウンとグースダウン)です。
環境に配慮されたアイテムかつ、ふっくらとしたダウンをたっぷり含んでいるので温かい! ラグランスリーブで肩まわりを動かしやすく、フードの顔まわりと袖口には伸縮性のあるしなやかな素材が使われています。真冬の公園遊びや、通園・通学など、幅広く活躍しそうです。
ナチュラル素材で原点回帰「ラグビーセーター」と「フリースビブス」
ブランドの創業時から作られているアイテムを、天然繊維やリサイクル繊維でリメイクしているのも「ナチュラルアイコンズ」コレクションならでは。どこか懐かしいラグビーシャツとビブスのコーディネートは、古くからのファンも初めて見る人も、思わず飛びついてしまう魅力的な組み合わせ。
「リサイクル・ウールブレンド・ラグビー・セーター」は、リサイクルウール70%、リサイクルナイロン26%と、そのほとんどをナチュラル素材で仕立てています。ふわふわとした触り心地で、クラシックなデザインも可愛い。
お腹まわりも温かい「ナチュラル・ブレンド・ビブ」は、リサイクル素材のポリエステル、ウール、コットン、ナイロンを混紡。程よい伸縮性とフィット感があるアイテムです。また、お尻周りには、耐久性撥水加工を施したリサイクルナイロンを100%使用しています。
地球環境を修復する食品「パタゴニア プロビジョンズ」
null故郷である地球を救うためにスタートした食品コレクション「パタゴニア プロビジョンズ」。すべて、持続可能な漁業や土壌改善を兼ねた農業など、地球環境に配慮して生産されています。しかも、きちんとおいしいとあって、ファンが多い取り組みです。
今回は、取り組みを代表する3つの製品が紹介されていました。
- フリーズドライのスープ
お湯で煮込むだけのフリーズドライのスープには、遺伝子組み換えでない豆や穀物が使用されています。中でもマメ科植物は大気中の窒素を固定して土壌に放出し、自身の栄養分とするため、天然の肥料になるそうです。
- シーフードの缶詰
缶詰には小型魚のサバが使用されています。食物連鎖ピラミッド下位の小型魚を積極的に食べることは、大型魚と比べて漁業にまつわる負担を軽減できるそうです。また、使用されている魚の漁業は、昔ながらの方法。さらに、加工は現地の家族経営の工場で、一つひとつ丁寧にされているそうです。
- クラフトビール
「パタゴニア プロビジョンズ」のクラフトビールは、その味わいのよさで、ビール好きからも評判です。原料の一つに、多年生植物「カーンザ」を使用。これは、表土の侵食を防ぎ、一年生小麦よりも少ない水の量でも育つなど、地球を回復させる植物なんです。
2023年8月24日からは「EATING IS ACTIVISM」キャンペーンを展開。食べるものはすべて、よくも悪くも地球に影響を与える。だからこそ、土壌と水を再生させる食品を食べるなど、食べる楽しみに“目的”を加えて食べよう! というものです。
この機会に、おいしく食べることで地球に配慮した取り組みが自然と応援できるものを選んでみてはいかがでしょうか。期間中は、軽井沢の店舗や、東京の虎ノ門ヒルズでトークセッションが開催されたり、Instagramでインスタライブも行われるそうですよ。
魅力的な製品すべてに、地球環境への思いやりが込められた『パタゴニア』。新作は、8月2日から順次発売されます。どうぞ手にとって、その想いに触れてみてください。
※価格はすべて税込み表記です。
【取材協力】
patagonia
朝ランが日課の編集者・ライター、女児の母。目標は「走れるおばあちゃん」。料理・暮らし・アウトドアなどの企画を編集・執筆しています。インスタグラム→@yuknote