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子連れにこそ「キャンピングカー」!国井律子さんが語る、キャンピングカー旅の魅力

キャンピングカーというと、「いつか使ってみたいけど、車も大きいし大変そう……」そんなイメージ、ありませんか? でも、電車と違い、移動中子どもがどんなに騒いでも問題なし! 食事も好きなタイミングでとれたりと、子連れファミリーにこそ、ぴったりなんです。今回は、そんなキャンピングカーを愛用している、旅のエッセイスト国井律子さんに、キャンピングカー旅の魅力や、トライする前に知っておきたい予備知識などを教えてもらいました。

思いっきり遊ぶ時間を確保するために、キャンピングカーが欠かせません

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2008年にはじめてキャンピングカーのオーナーになったという国井律子さん。

「そのころはまだ独身で、週3回、あちこちの海でサーフィンをしまくっていたので、ホントに寝るためだけのキャンピングカーでした」

その3年後に結婚し、2013年出産(妊娠中にボストンテリアも家族に迎え入れた)。お子さんが3歳になったとき、そろそろ本格的に旅を再開したくなり、2台目のキャンピングカーに買い換えたそうです。

「1台目は寝られればいいというシンプルなものでしたが、2台目はかなり本格志向。ウォークスルーできて、家族別々の寝床も確保。家庭用エアコンや電子レンジもあるし、小さいけどシャワールームもつけました」

国井さんといえば、ハーレーをかっ飛ばす、男気たっぷりの女性ライダーのイメージ。キャンピングカーもいいけど、子どもと一緒に自然とのふれあいを楽しむなら、オートキャンプという選択肢の方がお手軽だったのでは?

「こう見えて、じつは虫が苦手なんです(笑)。それもあって、学生のころから車中泊派なんですよ。それに、私はテントを設営したりする時間があったら、目的地に着いたらすぐ遊びたい! 海に着いた途端、サーフボード持って駆け出してます」

とにかく遊ぶ時間を確保するのが最優先。そのためには、旅の目的をはっきりさせるのが重要なのだとも。国井さんのようにサーフィンやトレッキング、スノーボードなど、アウトドア・アクティビティーを楽しみたいなら、意外に、手っ取り早いのはキャンピングカーなのかもしれません。

目が覚めたら目の前が海。そんなシチュエーション、最高ですよね。
朝イチから散歩を兼ねてトレッキング。こんな楽しみもキャンピングカー旅ならでは。

思い立ったら気の向くままに旅できるのが最大の魅力

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ソフトクーラーとワインを冷やすボトルクーラーは、旅先での買い物に役立ちます。

「子どもができて、さらにキャンピングカーのありがたみを実感しました。なんと言っても、自分たち家族だけなので、騒いでもOK! お隣を気にせずのびのびさせてあげられるから、とくに子どもが小さいときはいいですよ」

仕事を終えたら金曜の夜から前乗りして目的地へ。土曜は丸一日思いっきり遊んで、日曜の朝には旅先を出発。渋滞につかまることもなく、スムーズに帰宅できるのです。

「思いついたら、ホテルも飛行機も予約せず、パッと旅に出かけられるのも魅力。関西方面に行こうと思ってたけど、台風が来そうだから東北にしよう、なんて急なリスケもあり。臨機応変に動けるから、せっかくの休日の楽しみをキャンセルする必要もないんですよ」

キャンピングカーは基本、移動と就寝と食事のための場所なので、デパ地下で美味しいお惣菜とおつまみ、それと宿泊代が浮く分、ちょっといいワインを買って乗り込めばOK。何か足りないものがあれば、その都度買えばいい。旅先での防犯にも役立つし、クマに遭遇しても安心なのです。

「あっ、それに、レンジがあるから、子どもが小さいころはミルクをチンして作れて楽だった〜。出かけるときのミルクの準備って、ホント大変ですから」

旅の前に1日半かけてサブバッテリーをフル充電しますが、それで3日間は車内の家電を使いながら過ごせます。水とカセットコンロだけ積んでおけば、非常時にはシェルター代わりとしても使え、一石二鳥。

惣菜ディナー(「スーパー信濃屋」で購入)。地方の人気スーパーを押さえておくのも国井流。

キャンピングカーを女性が運転することのハードルの高さは?

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国井さんの愛車はキャンピングカーの王道キャブコン。トラックやハイエースなどのベース車に居住部分を乗せたタイプ。

とはいえ、女性がキャンピングカーを運転するのは、少々大変なのでは?

「普通免許があれば運転できるし、高ささえ気をつければ大丈夫ですよ。駐車場も平面であれば問題ないし。大きそうに見えるけど、ハイエースロングより短くて、四角いから意外に運転はしやすいんです。ただし、慣れるまでは細道は避けて、急発進や急ブレーキはかけないように。私も最初はドキドキでしたけど、普段の買い物や子どものお迎えも、いまはこの車で行ってます」

心配な人は、まずはレンタルしてみるのがおすすめ

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「旅先でキャンピングカーをレンタルしてみるといいですよ。ただし年式の古い車両は内装のレベルがあまり良くなかったりするので、年式の新しいものを探すのがポイント。トイレ・シャワーが付いていても、使用禁止になっていたりする場合があるのでそこもチェックが必要です」

次回は国井さん愛用のキャンピングカーの中身と、国井さんが実践している車内整理術などをお届けしますので、乞うご期待あれ!

取材・文/大石裕美 撮影/五十嵐美弥(小学館)


 

旅のエッセイスト・国井律子さん

1975年東京生まれ。大学卒業後ラジオレポーターなどを経て二輪雑誌でエッセイスト・デビュー。現在は、オートバイのほか、旅、クルマ、自転車、サーフィン、スノーボード。アウトドアなど多趣味をいかしたエッセイを執筆中。旅好きと同時におうちも大好き。家での一番の趣味は収納。いかにラクするかを考えること、「時短」という言葉も大好き。嫌いな言葉は「二度手間」。インテリア、ネットショッピング、お取り寄せグルメ・酒、手抜きおつまみ作りに熱心。飼い犬はボストンテリア。ふたりの男児の母でもある。

https://ameblo.jp/kuniritsu/

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