この冬は「一石二鳥のアウター」が熱い!?
null本格的な寒さが訪れる前に、カラーもデザインも潤沢なうちからチェックしたいのがアウターです。中でも注目したのが、一着で何通りも着られてシーズンの始まりから極寒の日まで心強い「一石二鳥のアウター」。
ベビーはデイリーに活躍する「3WAYのフード付きアウター」
3〜6カ月の赤ちゃんから「5T」(ごティー)と呼ばれる5歳前後の幼児サイズまでを含む「Baby」(ベビー)カテゴリ。シェル面とフリース面がリバーシブルで着られる「ベビー・リバーシブル・トリプルズ・フーディ」は、ベビーのヒットアイテムなのだとか。
温かな中綿入りだから、極寒の通園や外遊びにもばっちり。また、フードのつけ外しが可能で、フード付きアウターがNGな保育園にも着ていけます。さらに、フロントジッパーには反射性の糸を織り込んだ引手付きと、細部までアウトドアブランドならではの機能性が取り入れられています。
そして、縫製には工場の従業員にプレミアム賃金が支払われるフェアトレード・サーティファイドを採用。素材はすべてリサイクルポリエステル100%です。「作って終わり」ではなく、地球環境や子どもたちの未来を考える『パタゴニア』らしいアイテムともいえます。
キッズの普段使いから雪遊びまで「防水性中綿ジャケット」
「Kid’s(キッズ)」カテゴリでは「キッズ・パウダー・タウン・ジャケット」がイチオシ。防水性素材のシェルに化繊の中綿入りだから、雪などで濡れても安心なうえに、温かい。これ一着をさっと羽織れば、寒さが厳しい雪国のキッズも元気に外へ飛び出せます。
また、思いっきり遊ぶと寒い日でも汗をかくことも少なくありません。でも化繊の中綿だから、汗冷えしづらく、ご自宅で気軽にお手入れしやすいのもポイントです。
こちらも、ジッパーには反射性の糸を織り込んだ引手付き。素材はすべてリサイクルポリエステル100%です。雪遊びができる機能性はありながらも、カジュアルにタウンユースも出来る。よいところ取りのアウターです。
ママには秋口〜春先まで最強な「3WAYロングダウンコート」
『パタゴニア』は、アウトドアブランドならではの強みを活かした、タウンユースやビジネスシーンにも活躍するアイテムもそろえています。
今季注目したのは、防風・防水性素材のロングコートにインナーダウン付きの「ウィメンズ・トレス・スリーインワン・パーカ」。(1)コートとダウンをセットで、(2)コート単体で、(3)ダウン単体で、と3WAYが可能。また、フードは取り外しできるので、TPOや好みに応じて着用シーンは無限大ともいえます。
最初は1着で9万円超え!?と慄きました。しかし、インナーダウンとアウターを別々で買うことを考えれば、非現実的な価格ではありません。
また、3WAYだから秋から春先まで活躍すること。インナーダウンは首回り、もも、袖口まで覆ってくれること。高性能なシェル素材であること。そして、ベーシックなデザインだから、流行りすたり関係なく長く愛用できることなど……。お値段以上という言葉がちらつくのは、記者だけでしょうか。
写真の「Smolder Blue」のほかに、定番の「Black」、モダンな「Obsidian Plum」と、カラーは3色展開。いずれもシックで落ち着いた色みです。
ベビーとキッズの可愛くて機能的な「スノーウェア」
null子どもたちが、目の前の遊びに思いっきり夢中になれるように。また、サイズを微調整したり親しい間でお下がりしたりと、長く使って受け継いでゆけるように。『パタゴニア』では、ベビーとキッズのスノーウェアも、大人と同じく機能性や素材にこだわっているそうです。
さらに、防水性などの機能はそのままに。その多くに、工場の従業員にプレミアム賃金が支払われるフェアトレード・サーティファイドの縫製を採用しています。
こういうこだわりって、ともすると実際に購入する大人の自己満足になりがち。でも、もし機会があれば、わかりやすい言葉で伝えてあげると素敵ではないでしょうか。楽しく遊ぶときに着るウェアについて子ども自身が知ることで、長く使う大切さを感じたり、遠い地で作っている人たちに想いを馳せたり。そんな可能性があるのも『パタゴニア』製品の魅力です。
ベビーは「防水透湿性にすぐれたセットアップ」
まずこのウェア、ジャケットにもビブスにも、大人用レインウェア「トレントシェル」にも採用されている、オリジナル素材「H2No」を使用しています。これは、環境への負荷を考慮した100%リサイクル・ナイロンに、PFCフリーDWR加工(フッ素化合物不使用の耐久性撥水コーティング)を施したもの。
雪などによる外側からの濡れを防ぐ「防水性」と、汗などによる内側のムレを逃してくれる「透湿性」にすぐれた素材だから、全力で雪遊びを楽しんでも快適に過ごせます。
また、成長に合わせて柔軟に着られるよう、ジャケットは袖口の伸縮性カフスを3cmずつ、ビブは袖口と裾の伸縮性カフスを3cmずつ、短くしたり長くしたり調整できる機能を持たせています。くるくると折ったり伸ばしたりするだけと簡単ながら、2本のゴムが縫い込まれているので、きちんとフィット。
小林さんによると「お子さまによりますが、だいたい2.5年くらい着ていただけるようなイメージです」。着用頻度があまり高くないスキーウェアや厚手のアウターなどは、翌年も見越して大きめを買うのはあるある。せっかくですから、長く着せたいですよね。
このほかにも、大人顔負けの機能がいっぱい。
かぶるとぴたっと顔まわりにフィットするフードは、スナップボタンで簡単に取り外し可能。また、正面のジッパーは水の侵入を防ぐ「止水ジッパー」で、内側に冷気が入りにくいよう「ウインドフラップ」付き。
さらに、ウェアの内側にも注目! 汗をかきやすい背中に面する部分だけ生地をフリース素材に切り替えて、首元には吊り下げ用のループ付き。そして、お下がりが思い出になる、使った子どもたちの名前が記録できるタグもあしらわれています。
キッズは「一日中、心地よいテクニカルなビブス」
このビブスも、メイン素材はオリジナル素材「H2No」。環境への負荷を考慮した100%リサイクル・ナイロンに、PFCフリーDWR加工(フッ素化合物不使用の耐久性撥水コーティング)を施したものです。速乾性にもすぐれ、滑りがよいから着脱もスムーズです。
内側には温かな中綿を入れ、寒さが厳しい雪山でのスキーやスノーボードもカバーしてくれます。
キッズサイズを着用する5歳頃〜小中学生にもなると、ずいぶん体力もつき、一日中滑りたいという子が出てきても珍しくないころ。ちょっとやそっとじゃ濡れたりムレたり寒さに震えたりしない、本格的なウェアは必要です。
このビブスも、ベビーと同じく成長に合わせてサイズ調整できる「グロウフィット機能」を装備。6cmも長さが延長できます。成長期の子どもたちは気がついたら背が高くなっていた、なんてことも。体は入るけれど脚が足りない問題も、これで解決です。
キッズの「軽くて乾きやすくて温かいアンダーウェア」
雪山では、ジャケットやビブスなど“外側からの濡れや冷えから直接守るアウター”にこだわるのはもちろん、“肌に直接触れるアンダーウェア”にもこだわると、より一層快適に過ごせます。
これは雪山だけでなく、登山やキャンプ、野外フェスなど、外遊び全般に通じるポイント。アンダーウェアは寒さがしのげればいいやとタウンユースのものを着ると、たくさん汗をかいたりふいに濡れた場合、気化熱で体が冷えてしまう「汗冷え」を招く場合があります。
そこで注目は、今季の新作。保温性がありつつ、汗をかいてもムレにくく、速乾性にすぐれ、なおかつ軽量なアンダーウェア「キッズ・R1エア・フルジップ・フーディ」です。ジグザグ模様が特徴の、リサイクルポリエステル100%のジャカードフリース素材。ジッパーの引き手には反射する糸を使用し、胸ポケットもついています。
重ね着前提でつくられているから、ジャストサイズを選べば、体にぴたっと密着。スキー場でも、寒い時期のスポーツでも活躍してくれます。もちろん、ハードなシーンで活躍する機能性を備えているから、通園や通学、旅行などで着ても。「薄手の長袖の羽織りとしてもおすすめです」(小林さん)
ちなみに「パタゴニア」のキッズサイズは約110cmのXS〜約160cmのXXLまでの6サイズを展開しているので、成長期の長い期間、しっかりお世話になることができるのも嬉しいですね。
今回お届けした以外にも、見逃せない新作情報がざくざく。いずれも発売は8月2日から、順次を予定しています。ウェブストアや店頭を、どうぞチェックしてみてください。
※価格はすべて税込み表記です。
【取材協力】
patagonia
朝ランが日課の編集者・ライター、女児の母。目標は「走れるおばあちゃん」。料理・暮らし・アウトドアなどの企画を編集・執筆しています。インスタグラム→@yuknote