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夏の紫外線対策「どんなサングラスをかけるといいですか?」眼鏡コンシェルジュに聞きました

夏は紫外線が最も強い季節です。日焼けをはじめ、シミや乾燥など肌トラブルの原因ともなるので、紫外線対策を強く意識している人も多いでしょう。

今回『kufura』では、20~50代の女性311人を対象に「UVケア」「サングラス」に関するアンケート調査を実施しました。『眼鏡市場』の眼鏡コンシェルジュ・掛本紀子さんによるサングラスについてのアドバイスとともに、その結果をご紹介します。

普段のUV対策、何をしていますか?

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まず、日頃行っているUV対策として当てはまるものを聞いたところ、以下のような結果となりました。

第1位:SPF、PA値の高い日焼け止めを使う・・・198票(63.7%)

第2位:帽子をかぶる・・・166票(53.4%)

第3位:日傘を使う・・・165票(53.1%)

第4位:アームカバーをつける・・・114票(36.7%)

第5位:外出を控える・・・94票(30.2%)

第6位:サングラスを着用する・・・76票(24.4%)

第7位:日焼け防止フェイスカバー(マスク)を使う・・・26票(8.4%)

第8位:日焼け防止のサプリメントを摂取する・・・23票(7.4%)

第9位:その他・・・4票(1.3%)

(※複数回答で調査)

紫外線対策で最も多かったのは「SPF、PA値の高い日焼け止めを使う」でした。2位以降には帽子や日傘、アームカバー、サングラスといった、身につけることで日差しをカバーしてくれるアイテムの着用がランクインしました。

サングラスを着用する場面、2位は「運転時」

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今回は、6位にランクインした「サングラスを着用する」に注目。どのようなときにサングラスをかけているのかを教えてもらいました。

第1位:サングラスを持っていない・・・100票(32.2%)

第2位:運転するとき・・・92票(29.6%)

第3位:サングラスは着用しない・・・79票(25.4%)

第4位:日常生活で外にでるとき・・・55票(17.7%)

第5位:アウトドアアクティビティーのとき(キャンプ、登山、BBQなど)・・・51票(16.4%)

第6位:通勤、通学するとき・・・18票(5.8%)

第7位:スポーツをするとき(ゴルフ、テニスなど)・・・17票(5.5%)

第8位:庭仕事、農作業、ガーデニングなどをするとき・・・11票(3.5%)

第9位:PC作業をするとき・・・8票(2.6%)

第10位:その他・・・5票(1.6%)

(※複数回答で調査)

「サングラスを持っていない」「サングラスは着用しない」という人が多いようですが、それらを除くと、「運転するとき」「日常生活で外にでるとき」「アウトドアアクティビティーのとき」などに着用していることがわかります。

海や山などのアクティビティー時には、大人も子どももサングラスを。

サングラスをかけたほうがいい理由

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アンケートでは、サングラスを「持っていない」「着用しない」という人が多くいましたが、紫外線は肌だけでなく目にもダメージを与えます。そこで、サングラスをかけたほうがいい理由や、サングラスをかけるべきシーンなどについて、眼鏡市場の眼鏡コンシェルジュ・掛本紀子さんに教えていただきました。

サングラスをかけたほうがいい理由について教えてください。

「サングラスを着用することで“光による目の負担”を減らすことができます。日常生活では主に3つの“光による目の負担”があります。

・紫外線

・ブルーライト

・眩しさ

サングラスをかけないと目の病気に直結するということはありませんが、要因のひとつになりかねません。そのようなことを防ぐためにも、サングラスの着用は効果的です。

紫外線は“UVカットコート”が付いているレンズであれば、色の濃さ関係なく防ぐことができます。紫外線だけでなく眩しさも防ぎたい場合は、カラーレンズがおすすめです。色が薄いものより濃い方が眩しさを防ぐ効果は高くなります」(以下「」内、掛本紀子さん)

おしゃれとしてだけでなく、目の負担を軽減してくれるサングラス。紫外線や眩しさの気になる夏は積極的に取り入れていきたいアイテムです。

透明なサングラスにも効果はある?

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サングラスというと色付きのものを思い浮かべますが、最近では透明レンズの「クリアサングラス」も目にします。透明なサングラスでもいいのでしょうか?

「紫外線を防ぐだけなら、レンズに紫外線カット機能が付いていれば十分防ぐことができます。ただし、眩しさも防ぎたいという場合は、カラーレンズが必須です。

前述の通り、カラーが濃ければ濃いほどまぶしさを防ぐ機能は高まります。そのため、使用される環境や目的によっておすすめするサングラスが変わってきます」

屋内と屋外では、それぞれどのようにサングラスを選ぶといいのでしょうか?

「ファッションの一部や街中(屋内メイン)で使用する目的であれば、透明や薄いカラーレンズのサングラスでも十分かもしれません。

ゴルフやテニスなど屋外スポーツ、キャンプや海水浴などアウトドア、ドライブなどで使用する場合は、しっかりと眩しさを防ぐ必要があると思いますので、濃いカラーレンズのサングラスを選ぶと良いでしょう。

また、紫外線はカラーレンズだけでは防げないので、目の保護のために必ず紫外線カット機能も付いているサングラスを選びましょう」

海沿い、ドライブ、自転車シーンなどでも目を守るために、サングラスを。

古いサングラスを使っても問題ない?

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同じサングラスを何年も使い続けたり、古いものを使っても大丈夫なのでしょうか?

「紫外線カットの効果については、レンズに傷がついても大半は保たれますが、レンズの表面に傷が付くと、反射防止や汚れが付きにくい加工、静電気が起きにくい加工など、いろいろなコートに影響が出てレンズの状態が悪くなっていきます。そのため、レンズのコーティングの効果が低下していきます」

メンテナンスに出すなど定期的にお手入れをしたり、ある程度の年数が経ったら買い替えを検討しましょう。

サングラスをかけるべきシーンとは

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これからの季節、屋外で夏のアクティビティを楽しむ機会が増えてきます。どのようなシーンでサングラスを着用するといいのでしょうか?

【山登り】

「山は標高が上がるごとに紫外線が高くなるため、紫外線や眩しさ対策が欠かせません。自然が多い環境では、緑色がキレイに見えるグリーン系のレンズがオススメです。グリーン系は可視光線の中の青系統や赤系統の色を吸収してくれるため、自然な色調を保ちながら視界がハッキリする効果も期待できます。

また、山では太陽を遮る物がないひらけた場所と木陰で暗めな場所など、眩しさに差があるので、そんな場合には“調光レンズ”がおすすめです。
“調光レンズ”は、限りなく透明に近い色からサングラスのように濃い色まで、紫外線や可視光線量に合わせてレンズの色が変化するレンズで“暗くなったから外す”などの手間が省けるため便利です」

山の日差しをなめてはいけません。サングラスをお忘れなく。

【ドライブ】

「日中はアスファルトやボンネットの照り返しから目を守るため、ブラウン系やグレー系、夜間は対向車のライトの眩しさなどから目を守るため、イエロー系のレンズがおすすめです」

【フィッシング】

「“偏光レンズ”はギラつきを抑える効果が高いので、海や川で釣りをされる方に人気のレンズです。カラーはブラウン、グレー、グリーン等が多く、利用する環境によって色や濃度をご案内しています」

夏本番に向けて、紫外線はさらに増えていきます。多くの人がUVケアとして取り入れている「SPF、PA値の高い日焼け止めを使う」のほかに、帽子や日傘、そしてサングラスなどを着用して日焼けや熱中症を予防していきましょう。プロのアドバイスを参考に、この夏はお気に入りのサングラスを見つけてみてくださいね!


【取材協力】

掛本紀子さん

1万人以上の目を見てきた眼鏡コンシェルジュ。
株式会社 『メガネトップ』パーソナルカラーアナリスト、CS マスター。

ナカムラミカ
ナカムラミカ

エディター/ライター。大学在学時からライターとして活動、気付けばもうすぐフリーライター歴20年。webサイトや書籍の編集・ライティングなどを担当。料理と暮らしまわりの手仕事が趣味。根っからのインドア派だが、3児の母となりアウトドアの楽しさにも目覚めたところ。

 

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