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【鶏のうま味をじっくり味わうサムゲタン風スープ】楠さんちのホットクックレシピ Vol.51

ホットクック愛用者の中で意外と多い、「いまいち使いこなせない」「定番のレシピにもうひと工夫してみたい」というお悩み。そんな方のために、野菜ソムリエでありママでもある料理家の楠みどりさんが、ホットクックで作るからこそおいしい、オリジナルレシピをご紹介します。

今回は「サムゲタン」を、鶏手羽元と手に入りやすい材料で作る簡単バージョンでご紹介します。季節の変わり目にもうれしい、身体をいたわるご自愛メニューです!

身体に優しいほっこりスープ

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新年度が始まって生活環境が変わったり、朝晩の気温差が激しかったりと、春は心身ともに疲れやすい季節。

今回はそんな方におすすめの、身体に優しく疲労回復にも役立ってくれそうな料理、「サムゲタン」風のメニューをご紹介します。本来は丸鶏のお腹の中になつめや高麗人参などの生薬ともち米を詰めて長時間煮込む薬膳料理ですが、今回は鶏手羽元、クコの実にしょうがやにんにくなどを加えた、手軽に作れるレシピにしました。

なつめや高麗人参などは手に入りにくいですが、クコの実はスーパーの中華コーナーなどで購入できます。中国では古くから「不老長寿の薬」とされ、世界三大美女のひとりである楊貴妃も毎日食べていたと言われています。欧米では「ゴジベリー」の名前でスーパーフードとして親しまれていますね。

クコの実を加えると本格的な仕上がりになるので、手に入ったらぜひ入れてみてください。ほかにもお好みで、滋養強壮効果があると言われている松の実などを加えても。

あとはホットクックにおまかせで、旨味たっぷり、優しい味わいの一品が完成します。ぜひ試してみてくださいね。

2-3人家族にぴったりの1.6Lタイプを使用

今回使用したホットクックがこちら。我が家は3人家族なので、扱いやすい2~4人用、1.6Lタイプを使用しました。炊飯器と同じくらいの大きさなのでそれほど場所も取りません。

こちらは2021年9月に発売されたもので、現在の最新型よりひとつ前のモデル。このモデルから内鍋がフッ素コーティングになり、蒸しトレイが標準で付属するようになりました。こびりつきにくいので炒め物などにも重宝します。

サムゲタン風鶏スープのレシピ

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【材料】(2人分)

・鶏手羽元 6~8本
・生米(お好みでもち米でも) 大さじ2
・長ねぎの青い部分 15cm程度
・しょうがの薄切り  4~5枚
・にんにく 1/4片
・クコの実 数粒
・塩 小さじ1/2

【作り方】

(1)鶏手羽元に塩少々(分量外)をふって数分置き、水分が出てきたらキッチンペーパーでふき取ります。

●ポイント:水分と一緒に肉の臭みを取ることができます。今回は手羽元を使用していますが、手羽先でもOK。手羽先がホットクックに入りきらない場合は関節部分で半分に切って入れてください。

(2)ホットクックの内鍋に(1)と生米、長ねぎの青い部分、しょうが、にんにく、クコの実、塩を入れます。

(3)(2)に水600mlを加え、ホットクック本体にセットします。

●ポイント:まぜ技ユニットは装着しません。

(4)「メニューを選ぶ」→「カテゴリーで探す」→「スープ」→「サムゲタン風スープ」を選択してスタートボタンを押します。約1時間で完成します。

(5)加熱終了後がこちらです。器に盛り付け、お好みでねぎや糸唐辛子、白ごまなどをトッピングして完成です。

お米も鶏手羽元も柔らかく煮えていて、しょうがやにんにくの風味が食欲をそそります。味付けは塩のみにもかかわらず、スープはうま味たっぷりで深い味わいにびっくり! 一口食べるごとに疲れた体も癒されていくようです。

鶏と卵の雑炊風にアレンジ

残りの半分は、小学生の娘でも食べやすいように、鶏手羽元をほぐし、溶き卵を加えて雑炊風にアレンジしてみました。大葉の千切りを添えると爽やかな香りが楽しめます。

サムゲタン風スープにはあまり興味を示さなかった娘ですが、ご飯が入ると「おいしい!」と大好評でした(笑)。

難しい工程は一切ないので、疲れていてもホットクックにお任せで1品でボリュームのあるスープが作れるのは嬉しいですね。加熱時間は1時間ほどと長めですが、付きっきりでいる必要もなく、吹きこぼれの心配もないので手間はほとんどかかりません。

加熱調理中に漂ってくるしょうがやにんにくの香りも食欲をそそります。雑炊アレンジにするとお子さんでも食べやすいと思います。食欲がない時や風邪気味の時にもぴったりの一品ですから、覚えておいて損ナシです!

楠 みどり
楠 みどり
フードコーディネーター、野菜ソムリエプロ
出産後、幼児食インストラクターの資格を取得し、企業のレシピ開発やコラム執筆、フードスタイリングや料理教室講師などに携わる。子どもと一緒に楽しめる家庭料理を提案し、子どもの健やかな味覚を育てるための出張つくり置きサービスなども行う。公式ブログ
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