高たんぱく低カロリー「鶏むね肉」は節約向き!
Q1 節約向きといわれる食材の中で、イチオシの食材はなんですか?
A1 鶏むね肉が安くて美味しいので便利です!
「我が家では、鶏むね肉が大人気。1kgの袋入り鶏むね肉を毎週まとめ買いしています。
そのうちの1つ、2つはすぐに鶏ハムにします。いろいろな料理に応用できてとても便利です。その他、唐揚げや鶏の天ぷらにすることも多いです。
よく、鶏むね肉は鶏もも肉に比べて固いという方がいらっしゃいますが、しっかりと繊維に逆らって切ると固くなりません。応用が効いて値段も安く、節約向きの食材です」
「豆腐」「ちくわ」「ベーコン」も代用が効いてお得!
Q2 節約向きの食材として、他にもおすすめなものはありますか?
A2 豆腐やちくわやベーコンはよく使います。とても優秀な食材だと思います。
豆腐のおすすめレシピ
安い食材として挙げられるお豆腐は、和田さんがよく使う食材のひとつだそう。和田さんのおすすめは“豆腐の唐揚げ”。あまり聞き慣れないメニューですが、これが絶品だとおっしゃいます。
「豆腐の唐揚げの作り方は、豆腐を一度凍らせてから使います。豆腐は一度凍らせると、スポンジに近い触感になるので、水気を切って手でちぎり、鶏の唐揚げと同じように衣をつけて揚げるだけです。唐揚げと一緒に作れば作業もラクなのでぜひやってみてください」
肝心の豆腐の唐揚げのお味は、“味は豆腐、食感は鶏肉”だそう。おつまみにも良さそうですね!
ちくわのおすすめ活用法
「お肉ではありませんが、お肉がない時に代替品として使うことができますし、調理せずにそのまま食べることも可能です。煮物、炒め物、刻んでチャーハンに入れて使うこともでき、さらに冷凍保存することもできるので、とても助かる食材です」
ベーコンのおすすめ活用法
「同じようにベーコンも好きな食材の一つです。ベーコンは真空パックになっているタイプではなく、切り落としを買います。
ベーコンも値段が様々なのですが、切り落としは形が悪かったり不揃いものが多いです。100グラム100円くらいでとても割安に買えます。
ベーコンは買ってきたら5ミリ幅位に全部切ってしまい、ジップロックに入れて冷凍庫へ。常備していることが多い食材です」
いろいろな料理に使いまわせるものが節約向き食材の条件という和田さん。いつもスーパーで安く売られていて、応用が効きそうな食材を見つけておきたいですね。
和田流、節約料理のポイントは「かさまし」
Q3 和田さんが節約料理をするときのポイントはありますか?
A3 ボリュームを出すことです。
キャベツを使ったかさ増しテク
節約料理の1つとしてたまに作るという“オムレツ”は、キャベツをたっぷりと入れるそうです。
「卵が少ししかないけれど、大きなオムレツを作りたいと思った時に役立つのは、大量のキャベツです。
お好み焼きを想像していただくとわかりやすいと思うのですが、大量のキャベツを入れて、さらにストックしてある冷凍ベーコンを入れてから卵をまぶすような感じで焼くと、キャベツから水分が出てしなっとなります。
それを裏表両面焼きにしてケチャップをかけると、和田流オムレツのできあがりです」
うどんを使ったかさ増しテク
本当はお上品な料理でも、ボリュームを出すためにいろいろと工夫をするという和田さんは、茶碗蒸しにも一工夫するそうです。
「茶碗蒸しは、本来は入れ物も小さくてとてもお上品な一品ですが、大きなどんぶりにうどんを入れたり、いろいろな食材を足すと、ボリュームが出て満足できるおかずになります」
料理は目で満足することも多いという和田さん。 “かさまし”することで育ち盛りの家族も満足も得られるかもしれません。
“節約におすすめの食材と使い方”でしたが、いかがでしょうか?
安く買える食材を上手にアレンジしたり、使い回したりすることで、節約料理の幅が広がりそうです。
まとめ
- 「鶏ムネ肉」は節約向き食材の代表選手
- 「お豆腐」は一度凍らせて唐揚げにすると美味
- 安くて美味しい「ちくわ」は大活躍
- 「ベーコン」は不揃い切り落としでOK
- 節約料理のポイントは「かさまし」
【取材協力・監修】
和田由貴(わだゆうき)
節約アドバイザー、消費生活アドバイザー、家電製品アドバイザー、食生活アドバイザーなど、暮らしや家事の専門家として多方面で活動。2007年環境大臣より「3R推進マイスター」委嘱。著書に『和田由貴のシンプル節約術』(あさ出版)ほか。2子の母で現役の節約主婦。