残りものは、冷凍保存しておけば便利!
Q1 カレー、シチュー類はたくさん作りおきをして保存をするという方も多いと思います。何かいい保存方法はありませんか?
A1 そのまま保存するときには、牛乳パックを使うと便利です。
カレー、シチュー類の保存・リメイク方法
「カレー、シチュー類の中で、じゃがいもは冷凍には向きませんが、それ以外は冷凍保存ができます。ただし、タッパーに入れて保存をすると、使い終わったあとの容器の処理に手間がかかりますよね。タッパーに臭いがついたり、色がついたりして使い物にならなくなったりしてしまうこともあります。
そんな時には、牛乳パックを使って保存をしておくといいでしょう。使い方は、残ったカレー、シチューを入れて、容量にあった高さで切り、四隅に切り込みを入れて輪ゴムで止めます。そのまま四角い状態で冷凍庫で立てて凍らせます。
解凍をする時には、パックの紙を破って、中身ごとだしてから耐熱皿などで解凍をします。使い捨てなので、ニオイも気になりませんし、冷凍庫の中でも積み重ねて保存できるので場所のおさまりもいいのです。
ミートソースやトマトソースの保存も同じようにできますよ」
他にも、パンにはさんでそのまま冷凍し、解凍するときにはトーストにすると、あっという間にカレーorシチューパンに大変身してしまいます。
ビーフシチューは、ハンバーグやオムライスにかけてデミグラスソースにも使えるので、いろいろなメニューで活躍してくれそうですね。
冷凍後のメニューを決めるのにも「献立力」が役に立つ!
Q2 大量につくりおきしたいレシピで余ってしまうものは、どのように保存しますか?
A2 例えば、たくさん作った肉じゃがであれば、じゃがいもを足してコロッケにします。
リメイクをするときにも“献立力”があれば、いろいろな料理に変身させられるという和田さん。
餃子のリメイク方法
「例えば、餃子のアンだけがあまった時には食パンの耳を切ってアンを食パンでくるみ、霧吹きで水をかけてしっとりさせてからレンジであたためると、ちょっとした肉まん風にリメイクできます。逆に皮があまったときには、刻んで素揚げをしてサラダにのせたりできます」
お刺身のリメイク方法
「お刺身が残ったときは、しょうが醤油につけて、のりを巻いて片栗粉をつけ、多めの油をひいてフライパンで揚げ焼きをすると、マグロの刺身フライのできあがり。お弁当にももってこいの一品になります」
献立力の原動力は「節約」にあり。便利な食材は節約の大敵!
Q3 献立力をあげるにはどうしたらいいですか?
A3 私の場合、とにかく節約が一番の優先順位。それを念頭に考えると、食材は絶対にムダにできないのでいろいろやってみようと思うのです。
調味料の活用方法
「例えば、料理の素や、この袋1つで●●料理ができるという市販の調理補助食品がたくさん売られていると思いますが、実は割高にできていると感じてしまいます。それでいて、すごく時短できたり手間が省けるというものではないですよね。
家の中にあるシンプルな調味料を組み合わせて作れば、それほど遜色なく作れるものが多いので、自分で作って、ムダ使いをしない工夫ができます。
私は、日々の料理は、冷蔵庫の中にあるもので適当に作るとことが一番の使命だと思っています。手の込んだ料理を毎日作ることはできないので、とにかく効率よく節約しながらやりたいと思っています」
100均グッズの活用方法
また、料理の献立力をあげるには、100円ショップも利用するという和田さん。お気に入りはシウマイを作る容器だそうで、全て自分でやると手間のかかるシウマイも、意外と簡単にできるのだそうです。
今は色々な調理グッズもあるので、工夫しながら作っていくと、献立力と料理の応用力があがりそうですね。
茎や皮の利用方法
他にも、茎や皮も再利用できるそうです。ブロッコリーの茎は、茹でてベーコンで巻くとアスパラベーコン巻きもどき、大根や人参の皮は千切りにして炒めれば、きんぴらに生まれ変わります。
残り物をムダなく活用する方法についてみてきましたが、いかがでしょうか?
上手に保存したり、自分でアレンジをしてリメイクしたり、100円ショップのグッズを利用するなどアイデアがたくさんありましたね。
節約をしながら工夫をしていくと“自分流新メニュー”が生まれるのかもしれません。
まとめ
- カレーシチューの冷凍保存には牛乳パックが便利
- 肉じゃがは、じゃがいもを足してコロッケに
- 餃子のアンは、食パンを使って肉まん風に
- 刺身は、しょうが醤油につけて刺身フライに
- 調理補助食品はなるべく使わない
- 献立力をあげて、リメイクしよう
- 100円ショップグッズもリメイクに役立つ
- 茎や皮も捨てずに再利用
【取材協力・監修】
和田由貴(わだ ゆうき)
節約アドバイザー、消費生活アドバイザー、家電製品アドバイザー、食生活アドバイザーなど、暮らしや家事の専門家として多方面で活動。2007年環境大臣より「3R推進マイスター」委嘱。著書に『和田由貴のシンプル節約術』(あさ出版)ほか。2子の母で現役の節約主婦。