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「晩ご飯は何がいい?」に「何でもいい」は地雷ワード!? 主婦59人にその時の気持ちを聞いてみると…意外な捉え方も!

「晩ごはん何がいい?」の妻(または夫)の問いに、「何でもいい」と答える家族。このシーンはどんな家庭でもよくある光景ではないでしょうか? しかし料理を作る側からすると、「何でもいい」という回答は困りますよね。せっかく料理をつくるのだから、せめてアイディアや提案くらいはしてほしいところです。
そこでkufuraでは20代から50代の既婚女性59人を対象に、家族に「晩ご飯は何食べたい?」と聞いて、「何でもいい」と言われた時の気持ちや具体的行動についてアンケート調査を実施しました。

「適当に作れてラッキー!」ポジティブな意見多数

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冒頭で「『何でもいい』という回答は困りますよね」と書きましたが、調査結果をみると案外困っていない人が多いことがわかりました。むしろ「逆にラッキーだと思います」52歳/主婦)、「かえって気が楽になり、すっきりします」56歳/主婦)といった意見も多数。その中でもいくつかのコメントをご紹介します。

「特に何も思わない。なんなら面倒なものをリクエストされなくてよかったと思います」52歳/主婦)

「自分も『何食べたい?』と聞かれたら、よく『なんでもいい』と言っちゃう。なので言われても気にしないです」53歳/総務・人事)

「特に何も思わない。ほんとに何でもいいのかなと思うから。適当に作れてラッキーと思う」29歳/主婦)

「うちの場合は『何でも美味しいからどれにしようか迷う』という意味の『何でもいい』だと夫が言ってくれているので、不快にはなりません」41歳/主婦)

同じ「何でもいい」でも、「何でも美味しいからどれにしようか迷う」という意味の「何でもいい」であれば、確かに受け取り方も大きく異なります。このように解釈が変われば同じ言葉でもポジティブに受け入れられることが分かります。

夫婦仲に関係している?「頭にくる」「イラっとする」

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一方でもちろん「何でもいい」と言われたら、イラっとする派も少なくありません。同じ言葉なのに、先ほどとは受け取り方がここまで異なるのか……。思わずそう感じてしまう意見の数々をご紹介します。

「『じゃあ、お前が作れ』と思う」50歳/主婦)

「出したものに文句をいうくせに『何でもいい』と丸投げする。頭にくる」59歳/主婦)

「作るのはこっちなんだから、決めるくらいしてくれと思う」34歳/主婦)

「これ言われたらイラッとしてだいたい喧嘩になります」39歳/主婦)

「普段から仲が悪いので、『ふざけんな馬鹿』と怒りしかわかない」37歳/主婦)

「普段から仲が悪い」とあるように、同じ「何でもいい」でもここまでイライラしてしまうのは、普段の夫婦の関係性によるところも大きいのかもしれません。夫婦仲に不安がある場合、お互いに「何でもいい」は控えたほうがよさそうです。

「何でもいい」ときは手をかけずに作る

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しかし「何でもいい」とポジティブに捉える人とネガティブに捉える人、実際に作る夕飯のメニューの差は両者それほどありませんでした。「何でもいい」と言われたから適当に作るというのはどちらも同じ。その傾向ごとに紹介します。

冷蔵庫にあるもので適当に作る

「冷蔵庫の中のもので処分市をする」59歳/主婦)

「冷蔵庫の中身と自分の感情と相談して決めます」36歳/主婦)

「冷蔵庫にあるもので考えるようにしている」45歳/その他)

自分の食べたいものを作る

「自分が食べたい栄養重視の和食。家族はそこまで好きではない」42歳/主婦)

「自分が食べたいもの。カレーの気分の時はナンを焼く」59歳/主婦)

「自分の食べたいものを作るか、2択で決めてもらう。文句は言わせない」33歳/主婦)

レトルトやデリバリー活用、外食など

「あるもので適当に作ったり、デリバリーを頼んだりする」53歳/総務・人事・事務)

「外食かテイクアウトする」39歳/公務員)

「レトルト食品などで、間に合わせます」56歳/主婦)

簡素な食事を作る

「冷凍ご飯と卵を焼いて、前の日の残りを出す」49歳/主婦)

「納豆と味噌汁にした。普通に食べてくれた」37歳/主婦)

「ご飯に味噌汁と卵料理を一品つける。メニューを考えるのがきついので」54歳/主婦)

それでも、相手に選んでもらうことを諦めない人も

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「何でもいい」と言われて何か適当に作るのではなく、あの手この手でリクエストしてもらうことを諦めない人もいました。

「自分が候補を複数提案して、家族にその中から選んでもらう」37歳/主婦)

「『じゃあ、カップラーメンでいい?』と聞く。そうすればだいたい具体的な物を言ってくれるか、『カップラーメンでもいい』と楽できる返事が返ってくる」50歳/主婦)

「自宅にある材料で出来るメニューをいくつか提案して、そこから選んでもらう」41歳/主婦)

「今ある食材を伝え、和洋中どれがいい?と聞くと答えてくれるので、あとはこちらで考えて作ります」41歳/主婦)

「『何でもいいじゃわからない』と言い、何か提案させる」39歳/主婦)

「何でもいい」と言ったのに、作った料理に文句を言われる

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なぜここまでして意見を求めるのか? もちろんその事情はそれぞれ異なりますし、こちらがうかがい知ることはできません。しかし、何か適当に作ることで「もしかしたらこんな展開になるのを阻止したいのかな?」といったケースがこちらです。

「カレーとサラダを作ったら『カレーは先週食べたから』と言われた。結局、私が好きなものを作ると文句を言われる」52歳/主婦)

「何でもいいと言ったのに、作ったごはんに難癖をつけられた」43歳/主婦)

これは作り手にとって一番ストレスが溜まる展開。「何でもいい」と言ってしまったら作ってもらったものに文句は言わない。それは最低限のマナーではないでしょうか?

しかしその一方で「晩ごはん何がいい?」と聞かれた側が「唐揚げ」と具体的に回答しても、「揚げ物は面倒だからいやだなあ……」などとこちらが拒否してしまうケースはないでしょうか? これは作り手側がついやってしまいがちですが、答えた側からしたら「だったら聞かないで」と思うでしょう。「何でもいい」に不満を抱くなら、どんなリクエストがあっても可能な限り応える覚悟も必要なのかもしれません。

高山恵
高山恵

東京都出身、千葉県在住。短大の春休みより某編集部のライター見習いになり、気が付いたら2022年にフリーライター歴25年を迎えていた。現在は雑誌『DIME』(小学館)、『LDK』(晋遊舎)などで取材・執筆を行うほか、『kufura』などWEB媒体にも携わる。

執筆ジャンルは、アウトドアや子育てなどさまざま。フードコーディネーターの資格も持つ。

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