コク旨絶品「カレーをごま油で！」料理家・沼津りえさんレシピを作ってみた

そんなごま油ラバーな私が、『ごま油さえあれば　さっぱりもコク旨も、いつもの家ごはん98』という書籍の編集に携わることになりました。料理家・沼津りえさんが考案してくれた98品のレシピはどれもとても簡単かつ、この料理を「ごま油で？」という発見もたくさん。

そんな中から、「⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠カレーにごま油？」と疑問をもちつつ作ってみたら絶品だったレシピをご紹介します。

まず前段階として、「じゃがいものごま油スパイス漬け」（本の中では「新じゃが」で作っていますが今回は通常のじゃがいもで）を作ります。……というのも、今回のドライカレーはこの「じゃがいものごま油スパイス漬け」を活用したレシピ。

ドライカレーって、野菜を細かく刻んだり炒めたり……のところが面倒に感じてしまいますが、そこがこの「スパイスじゃがいも」ができていることで、ハードルがグッと下がるんです。

【作り方】

（1）じゃがいもは皮ごとよく洗い、十字に切って4等分に。耐熱容器に平らに並べてふんわりラップをし、電子レンジ（600w）で7〜8分加熱する。竹串がスッと中まで通ったらザルにあげて水気を切り、粗熱が取れたら水気を拭く。

（2）フライパンにごま油、クミンシードを入れて中火で熱し、香りが立つまで1〜2分加熱する。火を止めて、カレー粉、ターメリック、塩を入れて混ぜ合わせ、粗熱を取る。

（3）ポリ袋に（1）、（2）を入れて全体をなじませる。空気を抜き、ポリ袋の口を結ぶ。

（4）冷蔵庫で1時間以上置く。

このレシピ。じゃがいもの皮を剥く手間もないし、レンジを使うのでお湯を沸かして茹でる、という時間も不要、とお手軽です。何度か作って思うのですが、じゃがいもは「小さめ」にカットした方が、味も絡みやすくその後のアレンジにも便利です。

ごま油の香りとコク＆スパイスがしっかりしているので、お弁当のおかずにもお酒のアテにもピッタリ。冷たいままでもレンチンして温めて食べても！　またこのレシピ、「辛味」はカレー粉に含まれるものだけで強くありません。辛いもの好きの私は「チリパウダー」を少しプラスしてピリ辛を楽しんでいます。

この「スパイス漬け」じゃがいもを使ってドライカレーを。他に用意する野菜は玉ねぎだけ、とシンプルレシピですが、炒める油も「ごま油」なこともあってか、独特の香りが加わってなんだか“本場っぽい”仕上がりで、本当に美味！　煮込み時間がいらないのも嬉しいポイント。

【作り方】

（1）玉ねぎ、にんにく、しょうがはみじん切りにする。

（2）フライパンにごま油を熱し、にんにく、しょうがを弱火で炒め、香りが立ったら玉ねぎを入れ、しんなりするまで中火で炒める。

（3）ひき肉を入れ、塩、こしょうを振り、強火で焼きつけるようにして2〜3分しっかり炒める。

（4）カレー粉、トマトケチャップを加えて1〜2分炒める。

（5）水、「じゃがいものごま油スパイス漬け」を加えて全体を炒め合わせ、しょうゆ、ウスターソースで味を調える。

（6）器にごはん1膳分と（5）の半量を盛り、刻んだパクチーを散らす。同様にもう1皿盛りつける。

時間があるときに「じゃがいものスパイス漬け」を作っておけば、このドライカレーはもちろん、軽く潰してマヨネーズで和えた「ポテトサラダ」も簡単に。またサッと茹でた小松菜やほうれん草と合わせてサラダやパスタの具材にも、と大活躍です。

“ごま油で炒める”スパイスじゃがいもはサラダ油やオリーブ油で作るのとはひと味違う「香り」や「コク」があって、食べ応えも抜群。我が家の常備菜のひとつに加わりました。

この「ごま油」本。ごま油を「炒めるための油」だけではなく、和えたりかけたり、漬けたりもする「調味料」として活用する、「家ごはん」の簡単レシピが満載です。ぜひお手にとってみてください！

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