最高のホムパは、ゲストもホストも楽しめることが大事!
null月に1度、多い時は2〜3度ホムパを開催しているというツレヅレさん。ツレヅレさん曰く、ホムパで大切なことは、「ホストが豪華な料理をふるまう」のではなく、「誰かと家でごはんを食べながら楽しく話す」こと。
だから、ホストがキッチンにこもりっきり……なんてことにならないで、ゲストと一緒に会話を楽しむための料理も大事。時には、料理のハードルを下げて、潔く手を抜くことだって必要なのだと話します。
そこで、ツレヅレハナコさん流の「基本のホムパメニュー」を大公開。大体の品数を教えてもらったので、この構成に従って、あとは無理せず肩肘張らずに、できる範囲で用意すればOKです。
「前菜2〜3品」を冷蔵庫からサッと出してスタート!
nullまずは、ゲストをお迎えする前菜2〜3品からスタート。こちらは野菜や海藻を中心に、軽くつまめるものでOKです。ゲストが来訪する前にテーブルに並べておける料理や、冷蔵庫からサッと取り出してすぐに乾杯してホムパをスタートできる料理が好ましいとのこと。
さらに、味や食感に差が出るものを組み合わせると、メリハリも出てゲストに喜ばれる!そうです。
たとえば、上写真のパクチーをたっぷり使ったエスニックな「パクチーポテトサラダ」など、みんな大好きなポテサラにパクチーを入れるだけで、一気におもてなし度がアップ。これさえあれば、ホムパのつかみはOKですよ!
「揚げもの1〜2品」でゲストのハートをわしづかみ!
nullツレヅレさんの経験上、もっともゲストのテンションが上がるのは、自分の家ではあまりやらない「揚げもの」が出てきた瞬間。
確かに、私も誰かのおうちにお呼ばれして揚げたての唐揚げが山盛りになって出てきた時、テンションが上がってビールがどんどん進んでしまった経験があります(笑)。
ツレヅレさん曰く、揚げ物は普段面倒でやりたくない……だからこその「ホムパで揚げもの!」で、ゲストのハートをキャッチするのだそう。せっかくみんなが集まるのだから、ホストはこの時だけは、みんなの喜ぶ顔を思い浮かべて、腕まくりしてアツアツを揚げまくりましょう!
たとえば、唐揚げは「1kg揚げたよ〜!」と宣言しながら、写真のように山盛りにしてドーンと出すと盛り上がること間違いなし。お酒が進むように、下味の時点でにんにくやしょうがをたっぷり利かせておくのがポイント。生地に卵を加えると、衣はふんわり、肉はジューシーに仕上がりますよ。
ホムパの花形!迫力満点の肉や魚の「メインを1〜2品」
nullそして、メインはやっぱり肉か魚を。こちらは迫力重視でドドーンと思い切り作るべし!と、ツレヅレさん。いちばん大きなお皿に豪華に盛り付けてもいいし、鍋ごと食卓に出してもいい。余ったらお土産に持って帰ってもらうくらいの気概で、ちょっと多めにドン!と出すと満足感もありますよ。
写真は「ゆで鮭と野菜のだしびたし」。ゆでた鮭としめじや小松菜などの野菜を、ゆずこしょうの利いた漬け汁に漬けておくだけなのでとっても簡単! 鮭は焼くよりもゆでた方が、さっぱりと軟らかい食感に仕上がります。前菜がガッツリしている時は、メインの味付けをあっさりめにするとバランスのよい流れになるそうです。
ゲストのお腹の具合に合わせて、最後に「シメを1品」
nullここまで来たら、ホムパもラストスパート。まだまだ食べられるのか、もうお腹いっぱいなのか、ゲストのお腹の具合を探りながらシメはフレキシブルに対応して。
土鍋で華やかにごはんを出したり、食べられる人数分だけ麺をササッとゆでたり。シメごはんの具材はできるだけシンプルにすると、お腹いっぱいと言っていた人でも、ついついペロリと食べられちゃうそう。
写真はツレヅレさんちのシメの定番「しょうがと桜海老の土鍋ごはん」。土鍋のふたを開ける瞬間はまさにエンターテイメントで、おこげもできるからゲストは大盛り上がり。水、酒、しょうゆ、塩に、大量の千切りにしたしょうがと桜海老やちりめんじゃこなどだしが出る食材をたっぷり入れて炊くだけ。お腹いっぱいでも、やっぱりこれでシメたくなりますね!
いかがでしたか? ツレヅレさんの基本のホムパのメニューを参考に、自分らしいおもてなしの構成を、ぜひ考えてみてくださいね。ポイントはホストがキッチンにこもりっきりにならないで済むメニューをいくつか用意しておくこと。気兼ねなく食べて飲んで会話を楽しむ。それこそ、ホムパの醍醐味です!
『ツレヅレハナコのホムパにおいでよ!』(小学館)には、他にもおいしいメニューと、アイディア満点のホムパのコツが盛りだくさん。ツレヅレさんのテクを参考に、ぜひ、もっと気軽に家飲みを楽しんでみてくださいね!
取材・文/岸綾香 撮影/福尾深雪
ツレヅレハナコ流、ホムパのコツをもっと知りたい人は……
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