安眠のための心地よい環境づくりを心がける
null安眠のためにベッドや寝具をきれいに保つことは大切ですが、寝室全体を心地よい空間にすることも忘れてはいけません。
床に掃除機をかけるなど部屋全体のホコリを取り除くことはもちろんですが、寝室が湿気でジメジメした空間にならないよう、毎朝カーテンと窓を開けて光と新鮮な空気を取り入れることが重要です。また、寝具に毎朝空気をしっかり通せば、湿気がこもることがなく、アレルギーの原因にもなるカビやダニの発生を防ぐこともできます。
お掃除で寝室がスッキリきれいになったら、最後の仕上げ“香り”の出番です。市販の消毒用エタノール200mlに、お好みのアロマエッセンシャルオイルを20滴ほど入れて「エタノールアロマ」を作り、寝具にスプレーするといいでしょう。
基本的には自分の好きな香りを自由に使ってかまいませんが、寝室は安眠を誘う効果があるといわれるラベンダーなどの香りを使うのがおすすめ。
エタノールアロマは除菌や殺菌も同時にできるので、寝具のほかベッドフレームや床、棚などのお掃除にも使うことができます。お掃除の最後に安らぐ香りをプラスして、寝室を心地よい快適な空間にしていきましょう。
掃除の前に3つのアイテムを準備しよう!
nullベッド&寝具をきれいにするために、まずは次の3つのアイテムを用意してください。
(1)厚みのある本や雑誌など4冊
(2)掃除機
(3)消毒用エタノール
実践!ベッド&寝具の楽ラクお掃除方法
nullでは、早速ベッド&寝具のお掃除を始めていくことにしましょう。作業手順は以下のとおりです。
(1)掛け布団を半分に折り、寝具に風を通す
人は寝ている間にかなりの量の汗をかくため、寝具の中には湿気がこもってしまいます。掛け布団をイスなどにかけるか、マットレスの上で半分に折って通気するようにしましょう。
掛け布団の天日干しは定期的に行うようにし、布団カバーや枕カバー、シーツなどのカバー類もこまめに洗濯するようにしてください。
(2)枕を立てかけて湿気を取る
枕も湿気を帯びているので、そのままベッドに置きっぱなしにするのは厳禁。ベッドのヘッドボードに立てかけて、しっかりと空気を当てるようにします。
(3)雑誌を使ってマットレスの通気を行う
掛け布団と違って天日干しなどができないマットレスは、ベッドフレームとの間にすき間を作って通気性を高めましょう。厚みのある本や雑誌を4冊用意し、ベッドとマットレスの間の四隅に入れて、マットレスをベッドから浮かせた状態にします。
(4)雑誌をはさんだまましばらく放置
マットレスはベッドフレームから浮かせた風通しのよい状態で、そのまましばらく置いておきます。夜寝る前までこのままにしておいてもいいでしょう。
(5)マットレスに掃除機をかけ、スプレーで除菌
浮かせた状態のマットレスの表面に掃除機をかけ、ゴミやホコリ、ダニなどをしっかり取り除きます。その後、消毒用エタノールをスプレーして除菌し、しばらくそのまま空気に当てながら乾かしましょう。マットレスの表面がきちんと乾いたら、洗ったベッドパッドやシーツをかぶせるようにしてください。
ため込まない!毎日できる小掃除テク
null毎日掛け布団を天日干ししたり、シーツや枕カバーなどを洗う必要はありませんが、これらはある程度日にちを決めて、定期的に行うようにするのがいいでしょう。
快適な眠りを得るためにも毎日やってほしいのが、布団や枕などの寝具の通気。掛け布団は上半分に折り返し、次の日は下半分に折り返すなど、毎日上下左右を替えて空気を通しましょう。枕も同様にヘッドボードに立てかけるなどして、きちんと通気するようにします。
可能であれば、ベッドとマットレスの間の四隅に雑誌をはさんで行うマットレスの通気も毎日やりたいところ。カーテンと窓を開け、寝室に光と風を通すことも忘れないようにしてください。扇風機やサーキュレーターのタイマー機能を使うと、外出時などでも窓を開けっぱなしにせずに通気をすることが可能です。
いかがでしたか? ベッドマットレスは布団と違って、天日干しや丸洗いができないため、きれいを保つことが難しいものですが、毎日しっかり空気を通すことで、湿気をため込むことなく快適に使用することができます。心地よい空間で気持ちのいい眠りを得るためにも、ベッドや寝具、寝室全体の通気を毎日心がけましょう。
構成・文/土田奈々子