ホコリの正体と体に与える影響とは?
null照明器具はもちろん、家にあるいろいろな物に付着したり、部屋の隅や家具のすき間などにたまるホコリ。皆さんは、このホコリの正体が何かご存知ですか? ホコリの正体は、実は私たちの身の周りにある、ありとあらゆる物のかけらです。すべての物の細かい粒子がホコリとなって浮遊するため、空気のあるところには必ずホコリが存在するのです。
現代社会で大きな問題となっている病気の一つにアレルギーがあります。これは、室内にたまるホコリの中に含まれるダニの死骸やフン、花粉などが、呼吸によって体内に取り込まれることにより、体がアレルギー反応を起こしてさまざまな症状が現れます。
アレルギーの原因(アレルゲン)にもなるホコリを、家の中からできる限り取り除くためにも、正しい方法で隅々までしっかりお掃除していきましょう。
掃除の前に4つのアイテムを準備しよう!
null照明器具をきれいにするために、まずは次の4つのアイテムを用意してください。
(1)古新聞
(2)軍手ぞうきん
高橋ゆきさんおすすめのお掃除便利ツールの一つで、ゴム手袋の上から軍手をはめたもの。ぞうきんが入りにくいすき間や細かい部分も、軍手ぞうきんなら指一本いっぽんが入るため、きれいに掃除することができます。洗剤の液だれを防止するために、ゴム手袋の裾部分は3cmほど折り返して使いましょう。
軍手ぞうきんは、『指先感覚で自在に使える!「軍手ぞうきん」家事研究家・高橋ゆきの魔法のお掃除道具DIY』で動画付きで解説しているので、あわせてご覧ください。
(3)消毒用エタノール
(4)古Tシャツ
実践!照明器具の楽ラクお掃除方法
nullでは早速、照明器具のお掃除を始めていくことにしましょう。作業手順は以下のとおりです。
(1)電源を切って照明カバーを外す
照明器具をお掃除する際は、安全のために必ずスイッチを切ります。スイッチを切ったら、天井の照明カバーを外しましょう。
(2)軍手ぞうきんに消毒用エタノールを噴霧
古新聞を広げた上に、取り外した照明カバーを置きます。軍手ぞうきんを両手にはめ、手のひら部分に消毒用エタノールを直接スプレーします。
(3)照明カバーの内側を拭く
照明カバーの内側にはくぼみがあり、ここに汚れやホコリがたまりやすくなっています。この部分に手と指を入れ、隅々までしっかり拭くようにしてください。指先の感覚を活かして、力加減をしながら拭くときれいに汚れを取り除くことができます。
(4)外側は一定方向に拭く
内側の拭き掃除が終わったら、次は外側です。外側に拭きムラがあると、照明の光が汚く見えてしまうので、消毒用エタノールをスプレーした軍手ぞうきんで、必ず一定方向に拭いていきましょう。
なお、照明カバーの外側にホコリがたまっている場合は、先にたまったホコリを取り除いてから、消毒用エタノールを吹き付けた軍手ぞうきんで拭くようにします。
(5)仕上げ磨きをする
照明カバーの表面がしっかり乾いたら、仕上げ磨きに移ります。古Tシャツなど毛羽立たない布を使って、一定方向にやさしく磨いていきましょう。
(6)電球のホコリもしっかり落とす
照明カバーを元に戻す前に、電球のホコリを落とすのも忘れずに。何もつけていない軍手ぞうきんで、電球もしっかり乾拭きしましょう。電球の掃除は見落としがちですが、この部分をお掃除することで見違えるほど部屋が明るくなりますよ。
ため込まない!毎日できる小掃除テク
null家の中のホコリ取りの順番は、上から下へ、大きいものから小さいものへが基本。この順番を守るだけで、ホコリのたたない清潔な家にすることができます。
照明器具については、部屋のお掃除ごとに毎回カバーを外してお掃除する必要はありませんが、カバーの表面はホコリがすぐに付きやすいもの。部屋の掃除を始める前に、カバー表面のホコリを柔らかいはたきなどで落としてから掃除するようにすると、照明の表面にホコリがたまりにくく、家の中を常に明るく保つことができます。
また、大きな照明器具に比べて、リビングルームや寝室に置いてあるシェードランプのような小さな照明器具の掃除は忘れがち。各部屋のお掃除をする際は、シェード表面のホコリをササっと軍手ぞうきんで落とす習慣をつけると、日々のお掃除も楽になりますよ。
いかがでしたか? 照明器具のカバーや電球のホコリを落とすと、驚くほど部屋の中が明るくなります。ついつい忘れがちな照明器具の掃除ですが、表面のホコリ落としを習慣化するだけでも、家の中が明るくクリアな印象になるので、ぜひ実践してみてください。
構成・文/土田奈々子