家族それぞれがさわる場所をしっかり把握
null冷蔵庫のドアにはさまざまな汚れが付着していますが、主な汚れは家族みんなの手垢。ドアを開け閉めするときや中の食品を取り出すとき、手や指が大体いつも冷蔵庫の同じ位置をさわっているからです。
手や指には皮脂があるため、フィンガースタンプと呼ばれる手垢や指紋の汚れは、水拭きだけではなかなかきれいに落とすことができません。家族それぞれがよくさわる場所をしっかり把握したうえで、その部分を重点的に適切なアイテムを使ってお掃除するのが、冷蔵庫の外側をピカピカきれいにするためのコツ。
家のメインスポットの一つであるキッチンが輝くと、家全体の雰囲気が明るくなり、家族のコミュニケーションも弾みます。冷蔵庫の外側もしっかりお掃除して、新品のようにきれいな状態をキープしていくようにしましょう。
掃除の前に5つのアイテムを準備しよう!
null冷蔵庫の外側をきれいにするために、まずは次の5つのアイテムを用意してください。
(1)消しゴム
手垢など粘着質の汚れを落とすのにピッタリな消しゴム。冷蔵庫以外にも、リモコン類や電気のスイッチ、室内インターフォンなど手垢のつきやすいプラスチック製品に使えます。
(2)ゴム手袋
(3)ふきん
(4)重曹水
重曹と水を1:9の割合で混ぜます。重曹が溶けにくい場合は、ぬるま湯を使用してください。スプレーボトルに入れて常備しておくと便利です。重曹は、手垢などの皮脂や油汚れに効果的ですが、乾くと白浮きするので、水で洗い流すか、水拭きできちんとふき取る必要があります。
(5)古Tシャツ(古いフリースなどでも可)
実践!冷蔵庫(外側)の楽ラクお掃除方法
null冷蔵庫の外側の主な汚れは手垢。この汚れを取り除くのに効果的なのが、消しゴムです。消しゴムと重曹のダブル使いで、冷蔵庫の外側をピカピカきれいにしていきましょう。
(1)フィンガースタンプを消しゴムで消す
拭き掃除をする前に、まずは冷蔵庫のドアや取っ手などについた手垢や指紋を消しゴムでこすって落としていきます。消しゴムでこする前に、必ず目立たない場所に使ってみて、冷蔵庫の素材が色落ちしないかどうかをチェックするようにしましょう。
(2)重曹水をふきんにスプレーする
手を保護するためにゴム手袋をはめたら、固く絞ったふきんに重曹水をスプレーします。重曹水を冷蔵庫に直接スプレーすると液だれしてしまうので、必ずふきんにスプレーして使うようにしてください。
(3)一定方向に拭いていく
重曹水をスプレーした(2)のふきんで、冷蔵庫の外側を拭いていきます。ワイパーのように左右に拭くのではなく、一定方向に拭くのがムラなくきれいに拭くためのコツです。
(4)水拭きで重曹による白浮きを防ぐ
次に、水洗いしてから固く絞ったふきんで、冷蔵庫を水拭きしていきます。重曹は乾くと白浮きするので、ここでしっかりと水拭きしてください。この場合も、一定方向に拭いていきます。
(5)乾拭きでピカピカに
水拭きだけだと拭きムラが出やすいので、最後に乾拭きをします。毛羽立たない古Tシャツや古いフリースなどを使って、一定方向に拭いていきましょう。乾拭きをしっかりすることによってホコリがつきにくくなるため、日ごろの汚れがつきにくくなり、予防にもつながります。
ため込まない!毎日できる小掃除テク
nullお掃除は日ごろの予防と習慣が何より大切。普段からちょこちょこお掃除をしておけば、頑固な汚れに悩まされることもありません。
冷蔵庫は、家族それぞれがさわる高さや位置が基本的に決まっているので、ドアや取っ手など、家族が触れる場所を把握して、その箇所を気づいたら乾拭きする、消しゴムでこすっておくだけでも、きれいが長続きします。
いかがでしたか? 冷蔵庫の外側についた手垢や指紋などの汚れには、ちょっと意外なアイテム“消しゴム”が効果的。気になる汚れを消しゴムで落としてから、重曹水で拭き掃除をして、皮脂汚れをしっかり取り除いていきましょう。冷蔵庫の内側のお掃除方法については、次回に詳しく見ていくことにします。
構成・文/土田奈々子
【参考】
高橋ゆき(2014)『楽ラク掃除の基本』(学研パブリッシング)
『家事大学1級・2級 家事研究員資格講座テキスト』-日本講師支援機構
【取材協力】
ベアーズ