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細かい部分のホコリもオフ!「窓際(出窓の桟、カーテンレール)」のお掃除方法【家事大学 学長 高橋ゆき的お掃除の基本】vol.21

前回、前々回と“窓”に関連するお掃除方法をご紹介してきましたが、お部屋をよりスッキリとさせるためには、窓際にある出窓の桟、カーテンレールといったアイテムのお掃除も忘れてはいけません。細かいところにたまったホコリを取り除けば、家の中が一層美しく輝きます。

『kufura』では、今回も家事研究家で株式会社ベアーズ副社長・高橋ゆきさんが学長を務める「家事大学」のテキストなどを参考に、楽しく家がきれいになる“高橋ゆき流お掃除メソッド”をご紹介していきます。連載第21回目のテーマは「窓際(出窓の桟、カーテンレール)のお掃除方法」。家の中が簡単にきれいになる、お掃除便利ツールを使った楽ラクお掃除方法を見ていくことにしましょう。

寒い冬こそ「こまめな換気」で室内の空気をきれいに!

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家の中のお掃除を始める際に、もっとも大切になるのが“換気”です。空気が動かないとホコリはたまる一方ですし、換気をしていない空間は、どんなにきちんと掃除をしていたとしても、なんとなくよどんだ印象を与えてしまいます。

換気をする際は、部屋の窓を2ヶ所以上開けて、空気の通り道を作りましょう。窓が1カ所しかない場合は、扇風機やサーキュレーターなどを部屋の中から窓の外に向けて回し、空気を循環させるようにします。

寒くなってくると、冷気を避けるためについつい部屋の窓を閉め切ったままにしてしまいがちですが、実は寒い冬こそこまめな換気が必要です。エアコンやストーブで暖められた空気は、部屋の上方に流れたあとに冷えてホコリといっしょに下に落ちてきますが、これが春になるとダニの温床になってしまうのです。

ですので、寒いからと言って窓を閉めっ放しにすることなく、冬こそ窓を開けて換気をしっかり行い、空気を循環させてホコリを外に追い出すようにしてください。また、今は新型コロナウイルス感染を防ぐ観点からも、換気がとても重要になっています。この冬は、特に気合いを入れて、家の中をこまめに換気するようにしていきましょう。

掃除の前に3つのアイテムを準備しよう!

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窓際(出窓の桟、カーテンレール)をきれいにするために、まずは次の3つのアイテムを用意してください。

(1)住宅用洗剤

(2)軍手ぞうきん

高橋ゆきさんおすすめのお掃除便利ツールの一つで、ゴム手袋の上から軍手をはめたもの。ぞうきんが入りにくいすき間や細かい部分も、軍手ぞうきんなら、指一本一本が入り、きれいに掃除することができます。洗剤を使う場合は、液だれを防止するために、ゴム手袋の裾部分は3cmほど折り返して使いましょう。

軍手ぞうきんは、『指先感覚で自在に使える!「軍手ぞうきん」家事研究家・高橋ゆきの魔法のお掃除道具DIY』で動画付きで解説しているので、あわせてご覧ください。

(3)ストッキングハンガー

こちらも高橋ゆきさんおすすめのお掃除便利ツールの一つ。まずは、針金ハンガーと切ったストッキングを用意しましょう。ハンガーのフックと下の部分を持って左右に引っ張り、ハンガーをひし形に変形させます。それにストッキングの片足分を被せてピンと張り、余ったもう片足分のストッキングをハンガーのフックに巻き付けて持ち手にすれば完了です。

ストッキングハンガーは、ストッキングの静電気効果でホコリをしっかりキャッチすることができるので、手の届かない高いところや掃除機の入り込めない家具のすき間などに使うと便利。カーテンレールのお掃除をするときは、そのレールの幅に合わせてハンガーの形を変えて使うようにするといいですよ。

ストッキングハンガーも、『手が届かない場所のホコリをキャッチ!「ストッキングハンガー」家事研究家・高橋ゆきの魔法のお掃除道具DIY』で動画付きで解説しているので、あわせてご覧ください。

実践!窓際(出窓の桟、カーテンレール)の楽ラクお掃除方法

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では、早速窓際(出窓の桟、カーテンレール)のお掃除を始めていくことにしましょう。それぞれの作業手順は以下のとおりです。

<出窓の桟>

出窓の木製の桟は、軍手ぞうきんをはめた手で端から端までなでるだけでOK。これだけでホコリがきれいに落ちます。泥などがたまって汚れがひどい場合は、乾いた状態で先に汚れを落としてから、住宅用洗剤を吹き付けた軍手ぞうきんの左手で桟を端から端まで拭きます。そのあとで、乾いたままの軍手ぞうきんの右手で乾拭きするようにしてください。

<カーテンレール>

手の届かないカーテンレールのお掃除には、ストッキングハンガーが大活躍。ひし形の針金部分をレールの幅に合わせて折り曲げたら、カーテンレールに引っかけて横に滑らせながらホコリを取り除いていきます。ストッキングの静電気効果でホコリがきれいに取れるだけでなく、イスや脚立を使わなくても高い場所のお掃除がラクにできるのでとても便利です。

ため込まない!毎日できる小掃除テク

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窓際にあるアイテムは毎日お掃除をする必要はありませんが、長い時間放っておくとホコリが積もってしまったり、部屋の中の湿気と混じったりして、お掃除が大変になってしまいます。お掃除便利ツールの軍手ぞうきんやストッキングハンガーを使って、ときどきホコリを取り除くようにしておくと、汚れがたまらずお掃除がグンとラクになるはずです。

あまり目の届かない細かい部分のホコリもしっかり取り除くようにすることで、お部屋の中がより明るくなり、家全体が心地よい空間になりますよ。

いかがでしたか? 出窓の桟、カーテンレールといった窓際にあるアイテムも忘れずにお掃除することで、部屋全体がグンとクリアな印象になります。細かい部分のホコリをこまめに取り除く習慣をつければ、常に家の中をきれいな状態に保つことができるので、年末の大掃除の際なども慌てることなくスムーズにお掃除を進めることができますね。

構成・文/土田奈々子

【参考】

高橋ゆき(2014)『楽ラク掃除の基本』(学研パブリッシング)

高橋ゆき(2014)『可愛くなる家事』(サンマーク出版)

家事大学1級・2級 家事研究員資格講座テキスト』-日本講師支援機構

【取材協力】

ベアーズ

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