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きれいに見えても実はかなり汚れてる!「網戸」のお掃除方法【家事大学 学長 高橋ゆき的お掃除の基本】vol.20

掃除を忘れがちな部分の一つでもある「網戸」。皆さんはどれくらいの頻度でお掃除していますか? それほど汚れていないように見えても、実は外からの土や砂ボコリなどでかなり汚れていることも多いもの。網戸が汚れていると、外からの日差しがさえぎられて家の中が暗くなってしまったり、窓を開けたときに網戸に付着した汚れが家の中に入り込んでしまうこともあります。

そこで『kufura』では、今回も家事研究家で株式会社ベアーズ副社長・高橋ゆきさんが学長を務める「家事大学」のテキストなどを参考に、楽しく家がきれいになる“高橋ゆき流お掃除メソッド”をご紹介していきます。連載第20回目のテーマは「網戸のお掃除方法」。網戸の汚れをしっかり取り除いてきれいにするための、楽ラクお掃除方法を見ていくことにしましょう。

掃除の前に6つのアイテムを準備しよう!

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網戸をきれいにするために、まずは次の6つのアイテムを用意してください。

(1)ストッキング団子

高橋ゆきさんおすすめのお掃除ツールの一つで、古靴下と伝線したストッキングで作る、とってもエコなお掃除アイテム。ストッキングの静電気効果で、なでるだけでホコリや汚れをしっかり吸着してくれます。

<作り方>

(A)古靴下を片足だけ用意して、つま先のほうからクルクルと団子状にきつめに丸めていきます。

(B)ストッキングの片足を付け根部分からカットして、先ほどの丸めた靴下をストッキングのつま先部分に入れます。

(C)靴下を入れた部分を芯にしてストッキングをクルクルと丸め、最後にストッキングの切れ端を全体に被せます。これでストッキング団子が完成です。

ストッキング団子は、過去記事『ホコリ取りにイイ!「ストッキング団子」家事研究家・高橋ゆきの魔法のお掃除道具DIY』で動画付きで解説しているので、こちらもあわせてご覧ください。

(2)固形石けん

(3)スポンジ

(4)ぞうきん

(5)歯ブラシ

(6)クリームクレンザー

実践!網戸の楽ラクお掃除方法

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では、早速網戸のお掃除を始めていくことにしましょう。ここでは、網戸を外さずにお掃除する場合の方法をご紹介していきます。作業手順は以下のとおりです。

(1)ホコリを取る

ホコリがついている部分は、最初から洗剤や水を使うとホコリがダマになってしまってかえって汚れが落ちにくくなってしまうので、まずはストッキング団子を使ってホコリを上から下へと落としましょう。

(2)洗剤液を作る

洗面器に40~45℃のぬるま湯を入れ、固形石けんを泡立てて洗剤液を作ります。洗剤液を泡状にすることで、網戸につけたときの液だれを防ぎます。洗剤液ができたら、スポンジで泡をすくいます。

(3)「スポンジ+ぞうきん」で網戸をはさんで拭く

先ほどの泡をつけたスポンジと、固くしぼったぞうきんで網戸をはさみ、ホコリをぞうきんに押し出すようにしながら、スポンジとぞうきんを上から下へと移動させていきます。

(4)ひどい汚れは歯ブラシでオフ

ひどい汚れがある場合は、歯ブラシにクリームクレンザーをつけてこすりましょう。その後、クレンザーが残らないように、先ほどの(3)の工程を忘れずに行います。

(5)泡が気になる場合は「ぞうきん+ぞうきん」で仕上げる

網戸についた泡が気になる場合は、固くしぼったぞうきん同士で網戸をはさみ、上から下へと移動させて泡を取り除いてください。

<外側から網戸をお掃除する場合>

網戸を外側からお掃除する場合は、部屋側にガムテープで新聞紙を貼っておくと、部屋の中に泥汚れが入るのを防ぐことができます。また、掃除の最中に外から入るゴミやホコリも、これによって防ぐことができます。この新聞紙は、「スポンジ+ぞうきん」ではさんで拭く段階で外してください。なお、部屋側から網戸をお掃除する場合は、新聞紙を貼る必要はありません。

時間があるときは網戸を外して窓ガラス等もいっしょに掃除

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時間があるときや大掃除をする場合などは、網戸を外して窓ガラスやサッシなどもいっしょに丸ごとお掃除してしまいましょう。作業手順やお掃除の方法は以下のとおりです。

(1)網戸を外す

網戸を取り外し、洗面器に40~45℃のぬるま湯を入れ、固形石けんを泡立てて洗剤液を作ります

(2)ホコリを取る

刷毛やブラシ、ストッキング団子などを使って、まずは網戸、窓ガラス、サッシのホコリを取り除きます。掃除機でホコリを吸い取るのも効果的です。

(3)サッシ下

サッシ下を仕上げます。角にたまる汚れは、洗剤を薄めたスプレーを噴射しながらブラシ等で除去します。

(4)サッシ横・上部

サッシ横と上部を、コーキングヘラやドライバーをかませたタオルで、水拭き・乾拭きします。細かい部分は歯ブラシなどを使って掃除してください。

(5)枠・パッキン

窓ガラスの枠のゴムパッキンの汚れは、洗剤を目地ブラシなどに湿布して落とします。カビが発生している場合は、除菌剤を使用します。窓枠もすべてきれいに拭きあげましょう。

(6)窓ガラス

窓ガラスのお掃除方法については、前回記事『「窓ガラス・窓の桟」のお掃除方法、知っていますか?汚れを取り除けば部屋の中が一気に明るく』を参考にしてください。

(7)木枠

窓に木枠がある場合は、メラミンスポンジを使ってお掃除します。

(8)仕上げ

最後は、全体を乾拭きして仕上げます。拭きムラを防ぐためにも、必ず上から下へと一定方向に仕上げ磨きをするようにしてください。

(9)最終確認

取り外した網戸を元の状態に戻し、窓ガラス・網戸の動きを確認。問題なければ、これでお掃除は完了です。

ため込まない!毎日できる小掃除テク

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網戸は毎日お掃除をする必要はありませんが、外からの土ボコリや砂ボコリが付着しやすいので、長い期間汚れを放置しておくと汚れがたまってお掃除が大変になってしまいます。ときどきは、ストッキング団子などを使って、網戸についたホコリを上から下へと払い落とすようにするといいでしょう。

これをするだけで、土や砂ボコリなどをきれいに落とすことができるので、汚れがたまることもありません。また、ホコリを取り除くことによって網戸の目詰まりがなくなり、日光をきちんと通すようになるため、家の中もグンと明るくなりますよ。

いかがでしたか? 網戸の汚れを取り除くと、家の中が明るくなるのはもちろん、窓を開けたときに土や砂ボコリなどが網戸を通して家の中に入り込むのを防ぐことができます。毎日お掃除する必要はないものの、汚れをため込むと固まって落としにくくなってしまうので、なるべくこまめに汚れを取り除いて網戸をきれいな状態に保つようにしておきましょう。

構成・文/土田奈々子

【参考】

高橋ゆき(2014)『楽ラク掃除の基本』(学研パブリッシング)

高橋ゆき(2014)『可愛くなる家事』(サンマーク出版)

家事大学1級・2級 家事研究員資格講座テキスト』-日本講師支援機構

【取材協力】

ベアーズ

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