キッチンがきれいだと料理も美味しくなる!
null皆さんは料理をする際、いつもどんな心持ちでキッチンに立っていますか? 「料理が好き」という人のキッチンは、一般的にきれいに整えられていて、使い勝手もいいもの。キッチンがグチャグチャしているということは、あまりないような気がします。
キッチンというのは、料理を作る人にとってのステージ。家族に愛のこもった料理を作るための大切な舞台です。ですから、キッチンは使い勝手が良くなるようにきちんと整理整頓し、シンクなどのステンレスもピカピカに磨いてきれいな状態にしておく必要があります。
汚れたままの食器類が、流し台にひしめき合っているようなキッチンでは、料理を作るためのスペースを確保することが難しく、心に余裕を持って料理を楽しむことができません。何よりそんな状況では、「目」から入ってくる情報が美しくないので、作る料理の美味しさも半減してしまいます。つまり、キッチンをきれいな状態にしておくことは、美味しい料理を作るための大事なポイントにもなるのです。
「なんだか疲れたから、洗い物はあとで」と、汚れた食器類をキッチンに重ねたままにしている皆さん。これからご紹介する“洗い物のコツ”さえ押さえておけば、面倒な洗い物を手早くきれいに、短時間で済ませることができるので、キッチンをいつもきれいな状態に保つことができます。
だれでもきれいなところは、さらにもっときれいにしたくなるもの。キッチンをいつもきれいにしておくと、「もっときれいにしたい!」という気持ちが湧いてきて、毎日の食後の片付けもどんどん楽しくなりますよ。
実践!効率よく短時間で終わらせるための洗い物のコツ
null食事のあとに出る食器やお椀、箸、カトラリーなどの洗い物は、できるだけ短時間で手早くきれいにしたいもの。ぜひ、次の5つの洗い物のコツをしっかり押さえておきましょう。使う水の量も最小限にとどめることができるので、水道代も節約することができますよ。
(1)汚れたお皿を重ねない
これは食後にお皿を下げるときによくやりがちですが、汚れたお皿を重ねると、汚れていないお皿の底部分に汚れが付着し、かえって汚れが増えてしまうことになります。洗い物を手早くきれいに仕上げるためにも、これは絶対にやめましょう。
(2)油汚れやソース類は洗う前に拭き取る
油汚れやソース、ケチャップ、マヨネーズなどの汚れは、お皿を洗う前にキッチンペーパーで汚れを拭き取っておきましょう。このひと手間によって食器類に付いた汚れを減らすことができるので、洗い物も短時間で済ませることができますよ。
(3)先に汚れの少ないものを洗ってしまう
洗う順番は、「汚れの少ないものから」が正解。グラスやお椀、お箸など、汚れの少ないものについては、先に洗っておきましょう。洗剤を付けて洗って、水洗いまで済ませたら、水切りするために別の場所で保管します。
(4)大きなものから洗剤を付けて洗う
残りの汚れのひどいものについては、大きなものから順番に洗剤を付けたスポンジ等で全体をこすり洗いし、泡付きのままシンクの中に置いていきます。洗った食器を重ねていくときに、大きなものを下にすることで、その上に小さな食器を安定した状態で重ねていくことができます。
(5)水洗いは小さなものから
(4)の洗剤洗いとは逆に、水洗いは小さなものから行い、水切りカゴなどに入れていきます。小さなものから順にカゴに入れていくことで、効率よく食器を重ねることができ、洗い物の途中で水切りカゴに入りきらなくなるという失敗を防ぐことができます。
ため込まない!毎日できる小掃除テク
null食事のあとの洗い物は、「ちょっとあとで」と思って放っておくと、汚れが固まって落ちにくくなり、きれいにするのに時間がかかってしまいます。洗い物は“使ったらすぐ洗う”が鉄則。先ほどご紹介した洗い物のコツをしっかり押さえて洗うようにすれば、面倒な洗い物もラクになります。
流し台に洗い物がまったく出ていない状態でも、キッチンの見ためが美しくないと、料理の美味しさも半減してしまいます。キッチンで特に目の付くところは、「蛇口、シンク、ガス台」の三つ。ここをきれいに掃除しておくだけで、驚くほどキッチンが美しく輝いて見えるようになります。
蛇口、シンク、ガス台の主な汚れは、水垢と油汚れ。蛇口とシンクは、使用後に水滴をひと拭きすることで、水垢になるのを防ぐことができます。また、ガス台の油汚れも、調理直後の余熱のあるうちにひと拭きしておくと、頑固な油汚れになるのを防いできれいを保つことができます。ぜひ、皆さんも実践してみてくださいね。
いかがでしたか? キッチンは、料理を作るための大切な舞台。毎日心のこもった美味しい料理を作るためにも、食器などの洗い物はササっと済ませて、いつでもきれいなキッチンをキープしていくようにしましょう。
構成・文/土田奈々子