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「窓ガラス・窓の桟」のお掃除方法、知っていますか?汚れを取り除けば部屋の中が一気に明るく

【家事大学 学長 高橋ゆき的お掃除の基本】vol.19ーきちんとお掃除しているのに、なんとなく部屋がスッキリしないことってありませんか? それはもしかしたら、窓ガラスが汚れているせいかもしれません。パッと見はきれいでも、実は外側は土や砂ボコリで、また内側はホコリや手垢などで窓ガラスは意外と汚れているもの。太陽の光を取り込んで部屋の中を明るく輝かせるためには、この窓ガラスの汚れを取り除く必要があります。

そこで『kufura』では、今回も家事研究家で株式会社ベアーズ副社長・高橋ゆきさんが学長を務める「家事大学」のテキストなどを参考に、楽しく家がきれいになる“高橋ゆき流お掃除メソッド”をご紹介していきます。連載第19回目のテーマは「窓ガラス・窓の桟のお掃除方法」。見落としがちな窓ガラスや窓の桟の汚れを取り除いて、部屋の中をより明るく輝かせるための、楽ラクお掃除方法を見ていくことにしましょう。

高橋ゆきさんおすすめのお掃除便利ツールを作ってみよう!

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今回ご紹介する窓ガラスと窓の桟のお掃除には、高橋ゆきさんおすすめのお掃除ツール「ストッキング団子」「トイレットペーパーノズル」「マンゴーカットスポンジ」の3つが欠かせません。家にあるもので簡単に作れるうえ、いろいろな部分のお掃除にも使うことができるので、ぜひさまざまな場面で活用してみてください。

<ストッキング団子>

古靴下と伝線したストッキングで作る、とってもエコなお掃除アイテム。ストッキングの静電気効果で、なでるだけでホコリや汚れをしっかり吸着してくれます。

(1)古靴下を片足だけ用意して、つま先のほうからクルクルと団子状にきつめに丸めていきます。

(2)ストッキングの片足を付け根部分からカットして、(1)の丸めた靴下をストッキングのつま先部分に入れます。

(3)靴下を入れた部分を芯にしてストッキングをクルクルと丸め、最後にストッキングの切れ端を全体に被せます。これでストッキング団子が完成です。

ストッキング団子は、過去記事『ホコリ取りにイイ!「ストッキング団子」家事研究家・高橋ゆきの魔法のお掃除道具DIY』で動画付きで解説しているので、こちらもあわせてご覧ください。

<トイレットペーパーノズル>

窓の桟やベランダ、玄関など、土や砂ボコリなどを掃除する際は、この使い捨てノズルが便利。装着するときは、必ず掃除機のパイプの外側にかませて固定してください。内側に入れると、芯が掃除機に吸い込まれて故障の原因となることもあるので注意しましょう。

(1)トイレットペーパーの芯とハサミを用意し、芯の片方の端に約2~3cmの切り込みを1.5cm間隔で5~6ヶ所入れます。

(2)次に反対側の端を斜めにカットして、吸い込み口を作ります。切り込み側を掃除機のノズルの外側にかませたら、空気が漏れないようにガムテープを巻いて固定しましょう。

トイレットペーパーノズルも、『使い捨てできて便利!「トイレットペーパーノズル」 家事研究家・高橋ゆきの魔法のお掃除道具DIY』で動画付きで解説しています。

<マンゴーカットスポンジ>

マンゴーのように格子状に切り込みを入れたスポンジ。切り込み部分で挟み込むことで、細かい部分の汚れをしっかり落とすことができます。

(1)食器洗い用スポンジを用意します。柔らかい面を選んで、そこにカッターで格子状に切り込みを入れていきます。切り込みの深さは、3分の2くらいが目安です。

(2)切り込みの数は縦2本、横3本が基本。掃除する場所の細かさに合わせて増減しましょう。切り込みを入れたら、切り込み部分を広げて、手で軽くほぐしたら完成です。

マンゴーカットスポンジについても、『あちこち使える!「マンゴーカットスポンジ」家事研究家・高橋ゆきの魔法のお掃除道具DIY』で動画付きで解説しているので、ぜひ確認してみてください。

掃除の前に8つのアイテムを準備しよう!

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窓ガラスと窓の桟をきれいにするために、まずは次の8つのアイテムを用意してください。

(1)ストッキング団子

(2)窓ガラス用洗剤

(3)ぞうきん

(4)古Tシャツ

(5)掃除機

(6)トイレットペーパーノズル

(7)住宅用洗剤

(8)マンゴーカットスポンジ

実践!窓ガラスと窓の桟の楽ラクお掃除方法

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では、早速窓ガラスと窓の桟のお掃除を始めていくことにしましょう。作業手順はそれぞれ以下のとおりです。

<窓ガラス>

(1)ホコリを取る

まずは、ストッキング団子を使って窓ガラスの表面を乾拭きし、ホコリや汚れを上から下へと落とします。

(2)窓ガラス用洗剤を吹きかける

窓ガラスに洗剤を吹きかけます。アルファベットの「Z」の文字を描くように吹きかけると、洗剤が液だれすることによって、洗剤がうまく窓ガラス全体にいきわたります(それほど汚れが気にならない場合は、この工程を飛ばして次の(3)に進みます)。

(3)水拭きと乾拭きを行う

次に、固く絞ったぞうきんで窓ガラスを上から下へと一定方向に拭いていきます。この際、ぞうきんを一定方向に動かさないと、拭きムラが残ってしまうので注意してください。水拭きしたあとは、乾いたぞうきんで同じように上から下へと一定方向に乾拭きします。

(4)仕上げ磨きをする

最後に、古Tシャツなどを使って、再度上から下へと一定方向に仕上げ磨きをして、窓ガラスをピカピカに磨き上げましょう。

<窓の桟>

(1)掃除機でゴミを吸い取る

掃除機にトイレットペーパーノズルを装着して、桟についた土ボコリなどの大きな汚れを取り除きます。

(2)マンゴーカットスポンジで汚れを取り除く

マンゴーカットスポンジに住宅用洗剤をつけ、桟のレールにマンゴーカットスポンジの切り込みをあてて、1本1本を挟み込むようにしながら汚れを拭き取っていきます(汚れがたまっていない場合は、洗剤を使わずに水で濡らしたマンゴーカットスポンジで水拭きをしても構いません)。

(3)水拭きをして仕上げる

最後に、固く絞ったぞうきんで水拭きをします。洗剤が残らないように、しっかりと拭き取りましょう。

ため込まない!毎日できる小掃除テク

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窓ガラスは、毎日お掃除をする必要はありませんが、汚れをため込むと土や砂ボコリが付着して、お掃除が大変になってしまいます。特に風が強い日などは、窓ガラスの外側が一気に汚れてしまうので、天気が落ち着いたらすぐにお掃除するように心がけるといいでしょう。

また、窓ガラスの内側もホコリや手垢などが付着して、くもりの原因となることも。ストッキング団子や乾いたぞうきんなどで、内側だけでもこまめに汚れを取り除くようにすると、窓ガラスのくもりを防ぐことができます。これだけでも、窓ガラスがキレイになって、日差しがしっかりと入るようになるため、部屋の中がグンと明るく心地よくなるはずです。

窓の桟についても、トイレットペーパーノズルを使って、なるべくこまめに大きな汚れだけを取り除くようにしておくと、汚れがたまらずお掃除がラクになりますよ。

いかがでしたか? 窓ガラスの汚れを取り除くと、部屋の中が驚くほど一気に明るくなります。窓ガラスの汚れは、意外と気が付きにくいものですが、よく見ると汚れがベッタリなんてこともありがち。こまめにお掃除をして、日差しがキレイに差し込む明るい快適な空間を保つようにしていきましょう。

構成・文/土田奈々子

【参考】

高橋ゆき(2014)『楽ラク掃除の基本』(学研パブリッシング)

高橋ゆき(2014)『可愛くなる家事』(サンマーク出版)

家事大学1級・2級 家事研究員資格講座テキスト』-日本講師支援機構

【取材協力】

ベアーズ

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