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宿題やったの?なんて、ホントは聞きたくないけれど…【お米農家のヨメごはん#9】

こんにちは。富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。

旦那とココ(娘・11歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らしている、そんな私たちの食卓周りの日常を皆さんにお伝えする連載の9回目。
今回は夏休み真最中の娘の様子と、夏野菜といったら!のトマト料理、今が満開の稲の花の様子をお届けしたいと思います。

子どもの宿題は、親には関係ない…って思いたい

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恐らく、多くの親が恐怖に震えている夏休み……。地域によってかなりその日数に違いがあるようだけど、富山県の小学校は39日間。1日1日指折り数えては、あと何日かぁとため息をついている。

長いようでいて短いのが夏休みなわけで、親の私にはまったく関係ない!と切り離したいけど切り離せないのが宿題だ。

「子どもの生活は遊びがすべてだ」とは吉本隆明氏の言葉だが、本当にそうだ、そうであるべきなのに、ならば何故こんなにも長い休みがあるのに宿題に追われなくては、しかも親が頭を悩ませなくてはいけないのだろうと思う。

宿題をちゃんとやってもやらなくても、私には関係のない事、と切り離せられないのが辛いところ。今日も、宿題やったの?あとどれくらいあるの??大丈夫なの?? と声をかけてしまう私……。

そういえば去年の夏休みも、宿題提出の前日夜に泣きながらやっていたっけ。私には関係ないと思っているから絶対に手伝わなかったけど。ただ側でイライラしていただけ。今年も同じ事の繰り返しのような気がする。後で大変な思いをするのは娘自身で、娘もそれをわかっているはずなのに、なぁ。

もうこれは、ギリギリまでやらない(できない?)娘の性格の問題で、私がイライラしてガミガミ声をかけても仕方ないんだろうなぁと思いつつ、今日もイライラ、ガミガミ。

あぁ、早く夏休みが終わってほしい……。

この時期、トマトが素晴らしい!

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さて夏は夏野菜が豊富で、その彩りを見ているだけで幸せな気持ちになれる。全国の農家仲間から届くお野菜の中でも、トマトはお料理が簡単でそのまま出しても喜ばれるし、シンプルな味付けで十分に美味しいところが素晴らしい。

これは、トマトをモッツアレラチーズとあわせて塩コショウして、オリーブオイルをまわしかけただけ。これで十分、いや、これこそが美味しいと思う一品。

ミネストローネも我が家では定番。

オリーブオイルでベーコン、玉ねぎ、にんじんなどのお野菜を炒めて、湯剥きなんて面倒だし美味しいところがなくなっちゃうような気がして絶対にしない、そのまんま丸ごとトマトを投入、あれば豆類(今回は地元産大豆を圧力鍋で炊いた)も一緒にコトコト炊くだけ。ベーコンとお野菜、何よりトマトからとってもいい旨みが出るので、スープの素なんかは不要!

1日目はできたて熱々を、2日目以降は冷蔵庫保管しておいて冷製で是非!

最後は少し手の込んだように見えるお料理、アニメ映画『レミーのおいしいレストラン』風ラタトゥイユ。よくある煮込むタイプはどうも私は上手に作れないけど、これはばっちり美味しくできる!

細かく刻んだパプリカをオリーブオイルで炒めて、トマト缶を入れて汁気を飛ばすくらい煮込んだものを、耐熱容器やスキレットに敷き詰める。その上に、スライスしたトマト、ズッキーニ、ナス、カボチャなどお好みのお野菜を並べて、塩とオリーブオイルを合わせたものを回しかけて、あればオレガノやタイムをのせてオーブンで焼くだけ。

簡単なのに見た目も良くて、それでいて美味しい!お勧めです!

連日の猛暑は、稲にとっては待ちに待った太陽の恵み!?

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さて、田んぼの様子。

前回の予告通り、稲の白い可憐な花が咲き誇っている。梅雨時は日照不足と低温が心配されていたけど、それがもう今や嘘のように連日の猛暑。人間にとっては辛いけれど、稲にとっては待ちに待った太陽の恵みなのかもしれない。

稲の花と書いたけれど、正確には、白い部分は稲の雄しべ。稲の花は早朝の一瞬の間に開いて、一瞬の間に受精を行う。

目をこらさないと気づかないような、小さな小さな可憐な稲の花。地域にもよるけれど、この時期だけなのでぜひ、見てあげてください。

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